猫の良いしゃっくりと悪いしゃっくりの特徴。見分け方を知って健康管理

猫がしゃっくりをしている所を見たことがありますか?人間の場合には声が出るからかなり分かりやすいですが、猫のしゃっくりはそれとは様子が異なります。

基本的には猫がしゃっくりをする時に声などは出ないので、飼い主さんもあまり気付かないこともあるかもしれません。

猫のしゃっくりはどうして出るのでしょうか。さらにしゃっくりに隠されている病気などについても考えていきましょう。

猫のしゃっくりを目で見分ける方法

「まだ猫のしゃっくり現場を見たことがない」と言われる人も意外とおられるかもしれません。猫のしゃっくりは、クシャミや咳と勘違いされることがあるんです。

飼い主さんがちゃんと「猫がしゃっくりをしている」ということを目で確認することが大事なんですよ。

では、猫のしゃっくりの見分け方とは何でしょうか。まず、猫のお腹や背中部分を確認してみてください。そうするとそのあたりがビクッビクッと波打ったような感じになることがあります。

猫が毛玉を吐こうとして「ケコッケコッ」とやる時も同じように背中あたりがビクッとするので、それと勘違いすることが多いんですよね。

このときは不規則にビクッとなりますが、しゃっくりの場合は一定の間隔を空けて何度も繰り返されることになります。

猫もしゃっくりが出ていると自分でも違和感があるので、普段よりあまり動かなくなることが多いです。

声にはあまり出ない猫のしゃっくりなので、飼い主さんがなるべく早く気付いてあげたいですよね。

人間の場合大人よりも子どもの方がしゃっくりが出やすいですが、やはり猫も同じように子猫の方が出やすい傾向があります。

特に問題がない場合の猫しゃっくりの特徴

まず、24時間以内にはしゃっくりの症状が治まるものについてはこのような理由が考えられるでしょう。

  • 早食い
  • 激しく運動をした
  • 冷たいものを食べたりして胃が冷えた
  • ごはんを食べる時に空気が入った
  • お腹にガスが溜まっている
  • ストレスによって
  • 猫が咳をすることで誘発される
  • 猫の身体が冷えている
  • 毛玉が詰まっている

上記のさまざまな要因によって猫の横隔膜が刺激されることで、痙攣している…ということですね。

日頃から短いしゃっくりがよく起きている場合にできること

猫のしゃっくりは、通常なら長くても1日程度で治まると考えられています。猫のしゃっくりが出る原因は人間と違って色んなパターンがあるんですよ。

まずは優しく抱っこをして、のどや胸のあたりをソッと撫でてあげてください。水を飲んでもらって落ち着いてもらうのもいいですね。

もししゃっくりがここのところ頻繁に起きている…というなら、飼い主さんが日頃の生活パターンを改善してあげることができるかもしれません。

猫のごはんを見直してみる

まず、毎日食べているフードの粒が小さすぎて猫が噛めずに丸飲みしているという場合はどうでしょうか。

猫が丸飲みしないように少し大きめの粒のフードを選んであげることもできますし、一気に完食してしまわないように器を別のタイプに変えてあげることもできますよね。

このように食器にデコボコした突起が付いているお皿なら、早食いし過ぎることもないですよね。

さらにフードを一度にたくさんの量を食べ過ぎることもしゃっくりの原因になりますから、一度にあげる量を少し少なめにして一日のごはんの回数を増やしてみるといいかもしれません。

ブラッシングを欠かさないようにする

最近あまりブラッシングができていなかったな…という場合には、なるべく毎日のブラッシングを欠かさないようにしてあげましょう。

ブラッシングをすることで毛玉対策になります。特に猫の毛が生え変わる時期には普段より多めのブラッシングを心掛けるようにしてあげるといいですね。

ブラッシングは猫と飼い主を結ぶ大切なふれあいでもありますからね。いつもブラッシングをすることで、猫の体調の変化にも気づけるようになりますから忘れずに続けていきましょう。

猫のストレスをなるべく溜めないようにしてあげる

猫はいつもと同じ環境であることを好む生き物です。引っ越しをしたり、近所で工事をしていたりして騒音があったりするとそれがストレスの原因になることだってあるんです。

猫は普段から自分でグルーミングをしますが、ストレスを受けている状態だとグルーミングの回数が普段よりもかなり増える傾向があります。

「うちの猫、最近グルーミングしすぎかも?」と思ったら、ここ何日かの猫を取り巻く環境について思い返してみることをオススメします。

猫の過剰なグルーミングは毛をたくさん飲み込んでしまうことでしゃっくりの原因にもなりますし、体毛がハゲてしまうこともあるのです。

もしも何かのストレス要因を見つけたなら、早めに改善してあげましょう。

日頃から猫の身体を冷やさないようにしておく

猫が寒冷による刺激を受けると、しゃっくりが出やすくなってしまいます。とにかく猫の身体を冷やさないように気を付けてあげましょう。

猫に水をあげるときは必ず常温の水を使用してください。さらに夏場にエアコンを入れる時も、猫の身体に直接冷風が当たらないようにしましょう。

猫が快適だと感じる室温は人間に比べて少し高いです。それだけ寒さを感じやすいとも言えるので、身体が冷えないようにブランケットなどを用意しておくのもいいですね。

猫のしゃっくりに何かの病気が隠れている場合も!

猫がしゃっくりをやり始めてから、24時間以上経過しているなら何かの病気のサインであると疑ってみたほうがいいでしょう。

ここで考えられる病気としては、

  • 呼吸の病気…喘息など
  • 肺水腫
  • お腹の病気
  • 喉に異物が詰まっている(毛玉の場合も)
  • 何かの病気に感染している

など、人間の目には見えない部分で何かの異常事態が起こってしまっている場合があるのです。

猫がしゃっくりの他にも危険信号として出すサインがあります。

  • ごはんを食べなくなる
  • 粗相をしてしまう
  • 息が荒い、または息をしづらそうにしている
  • フラフラしている
  • 足を突っ張るような体制をとる
  • 飼い主さんから隠れるような態度をとる
  • 目やにが出ている
  • ヨダレが出ている
  • 嘔吐を繰り返す

もしこれらの症状が現れているなら、何らかの病気の可能性があります。

この中でも猫がしゃっくりをしながらヨダレを垂らしたり、何度も嘔吐をするなら誤飲の可能性が高いです。

目やにがたくさん出ている場合には、何かの感染症になっている場合もあります。猫の症状によってさまざまな病気が考えられるのです。

さらにこれらの症状がないただのしゃっくりであっても、長く続いているということは身体の中で何かの異常が起きている場合があるんです。

重大な病気であれば命に関わるので、早急に動物病院で診察してもらってくださいね。

猫のしゃっくりに飼い主さんが気づけるように、日頃から健康管理をしておこう

猫のしゃっくりにはほとんど音がないので、飼い主さんはあまり気付かないことがあるかもしれません。

1日程度のしゃっくりなら問題はありませんが、それ以上に長期にわたって続いているようなら早急に病院で診てもらいましょう。

日頃から猫とのふれあいをしておくことで猫の健康管理にもなりますし、異常があった場合にも早く対応しやすくなります。

体調の変化を訴えられない猫ですから、飼い主さんが気づいてあげたいですね。

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