あなたの愛猫がトイレで砂かけしない理由。ただの性格?ストレス?

「ザッザッザッ……」という、猫の飼い主であれば一度は耳にしたことのある音。

そう、猫ちゃんがトイレの後に砂かけをする音です。

しかし、今日はトイレに行ったはずが音がしない……少し覗いてみると、なんと隠さず出したそのままでどこかに行ってしまっている!

なんて経験、あるかも知れません。

もしくは、「うちの猫、トイレの砂じゃなくてトイレの周りばっかり掻いてるのよね……」だとか、「掻いてはいるんだけど上手く隠せていないのよね……」みたいな飼い主さんもいるのでは?

というわけで、今回は何故トイレできちんと砂かけをしないのか、その疑問について見ていきたいと思います。

根本的に砂かけが下手な猫もいるんです

我が家は5匹猫がいますが、そのうちの1匹、「もなか」はまさにこの「トイレを隠さない猫」です。

もなか写真

兄妹である「プリン」の方は器用に隠すにも関わらず、もなかの場合はいつだってどーんとトイレの後がそのままになっています。

プリン写真

時には、見かねたプリンがわざわざトイレに行って隠してあげることも(笑)

もなかとプリンのイラスト

観察してみると、掻く動作自体はしているのですが……場所がどうにも見当違い。

やった場所とは違う部分の砂を掻いたり、トイレの縁を掻いたり。

はたまた隣接しているベッドのシーツを掻く、なんてこともして……。

それでも肝心のその場所には全く砂が掛かっていない!

もなかイラスト

にも関わらず、一通り見当違いな場所を掻くと満足してどっかに行ってしまいます。

こんなことするの、うちのもなかだけかしら……、と思ったらそんなことはありませんでした。

猫友達の飼い主さん数人に聞いてみると……「うちの猫も隠さないよ!」との声がちらほら。

かかりつけの獣医さんからも、「それはその子の個性。隠さない面倒くさがりな性格か、はたまた不器用なだけだと思う」とのお言葉。

周りから同じような声を聞いて、少し安心した飼い主でした(笑)

その後、更に色々な話を聞いたり調べてみたところ、どうやら「隠さない」行動には男女差があることが分かってきました。

どうやら、うちのもなかのようにオスの猫のほうが隠さない傾向がメスの猫よりも多いようです。

オスメスの比率イラスト

とは言え、それぞれの猫の性格もありますからオスの猫は隠すけどメスは隠さない、なんて逆パターンも勿論あるそうです。

飼い主さんだとトイレの仕方によって、どの猫がやったのか判別がつく!なんていうのもあるかも知れませんね。

うちの5匹の猫に関してもまさにそうです。

猫の個性とそれぞれのフンのイラスト

トイレの仕方だけではなく、中身も含めてなのですが(笑)、その現場を見られなかった時でも「あ、これは○○がやったな~」と記録が付けやすく助かります。

兎にも角にも、基本的にはこのもなかの例のように、うちに来た当初から全然トイレを隠さない猫ちゃんの場合は性格や個性なんだなあ、と思っていいでしょう。

猫が砂かけをしない理由は砂やトイレ自体にあることも?

……と、ここまでは大体は性格や個性が原因という話をしてきましたが、ここで全く違う角度からのお話をします。

猫ちゃんが原因ではなく、当のトイレの砂、もしくはトイレ自体が原因の場合、はたまた全くトイレが関係ない場合もあるんです。

それぞれ、順に見ていくことにしましょう。

トイレの砂が原因の場合

トイレの砂が原因の場合のイラスト

猫のトイレの砂は材質がおがくずや紙、おから、粘土系の砂、シリカゲル……などなど様々なものがありますよね。

同様に粒の大きさもほんの小さな粒から、小指の第一関節くらいの大きさまで色々なバリエーションがあるのをご存知かと思いますが、猫ちゃんにとっては実は大きい砂より小さい砂のほうが掻きやすいんです。

そのため、もし家で使っているトイレ砂を最近変えてからトイレで砂かけをしなくなってしまった……という場合は、もしかしたら砂が原因なのかもしれません。

人間としては大きな粒のほうが飛び散りにくく片付けやすい、という利点があるんですけどね……(笑)

今使っているものより小さいものに変えることで、猫ちゃんがまた砂かけをしてくれる用になるかも知れませんよ!

トイレ自体が原因の場合

続いては、なんと「トイレ自体」が原因の場合です。

トイレ自体が原因ということはつまり、猫ちゃんがそのトイレを気に入っていない!ということなんですね。

トイレ自体が原因の場合のイラスト

自分の体長にあっていない、はたまた掃除がきちんと行われていない、猫砂が定期的に交換されていない、などなど……。

特に、子猫の時から同じサイズのトイレを使っているせいで体長が大きく成長した猫が窮屈に感じる、ということは多いようです。

トイレのタイプによっては、臭いが篭ってしまって気に食わない!なんて場合もあるとか。

人間の鼻で少し臭いが気になる、という場合は猫ちゃんはもっと気になっているかも知れません。

また、猫のトイレというのは「猫の数+1」を置く必要があるとよく言われていますが、それよりも数が少ない場合もトイレに対する不満が溜まりやすくなります。

というのも、トイレの数が少ないほど、「使われていない清潔なトイレ」が少なくなってしまうからなんですね。

他の猫が使ったトイレしか残っておらず、そこを使うしかない、となると砂かけする気も失せちゃう気がします。

人間の場合で想像してみるとより、「嫌だな~」と実感できるかも知れません。

というわけで、トイレの数はきちんと「+1」!用意するようにしてくださいね。

因みに我が家でも5匹もいるため、計7個という+1より更に1個多い数のトイレを用意していますが、それでやっと丁度いい感じだと思っています。

それだけ毎日の掃除が大変ですが、「ここでやる子は○○だ!」などとパターンが分かりやすくなる利点もありますよ。

その他の原因の場合

最後はその他の原因、即ちトイレとは関係のない場合です。

普段は隠すのに急に隠さなくなってしまった!だとか、隠す動作をしていたのが動作すらもせずに行ってしまった!という時ですね。

でも砂も変えてないし、トイレの数や掃除頻度も問題ないはず……という場合には、このパターンが当てはまるかもしれません。

ズバリ、何らかの不安要素、不平不満=ストレスがある場合です。

その他の原因ストレスのイラスト

猫は意外とデリケートないきもの。

環境の変化や、周囲の物音、その他色々な要因で不安や不満を心に抱えやすかったりします。

そのため、トイレで砂を掻くことすら出来ない……!という状態になってしまっているということなのです。

そう考えると、何だか可哀想ですよね。

うちのもなかとプリンも、つい最近夜中に強風がびゅうびゅう吹いている日に外の柵が揺れる音が怖かったのか、ウンチを隠さないどころか大散乱させている状況を見つけたことがあります。

まさに「音という外的要因が怖すぎてトイレの砂を掻いてる場合じゃない!」となっていたということです。

思わず写真を撮ってしまいましたが流石にその写真を載せる訳にはいかないのでイラストで……(笑)

フン大散乱の状態のイラスト

もしかしたら当てはまるかも……と思う飼い主さんは、最近何か変わったことがないか、はたまた猫ちゃんのストレスになっていることがないか、一度考えてみてあげてください。

砂かけしない理由はもしかしたら生活に安心している証拠かも?猫が砂かけする理由

ここまで性格、個性、トイレの砂、トイレ自体、その他のストレスなど様々なパターンで隠さない原因を見てきました。

ストレスだなんて……と、ちょっと自分の家の猫ちゃんのことが心配になってしまった飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

ですので最後は、少しほっこりする「こういう原因かも?」というお話をして締めるとしましょう。

そもそも、猫がトイレの砂を掻いて隠すという行動は、以下の理由があるんです。

1.外敵などからウンチの匂いを隠すため

フンを隠す猫のイラスト

猫のご先祖さまはリビアヤマネコですが、彼らはサバンナや森林(特に疎林)などの厳しい環境で暮らしていました。

そこで外敵に見つかる、はたまた獲物に察知されることは完全な命取り。

そのため、音を発することをなるべく避けるために、今も猫の神出鬼没さに一役買っている肉球が役立ったと言われています。

同様に、自分の匂いを消すことが出来るようウンチをした後は地面の砂を掻いて掘って隠していたのです。

その名残で現代の猫も危険が少なくなったにもかかわらずトイレの砂を掻いて隠しているんですね。

逆に犬はトイレの跡はそのまま残すことによって縄張りを示したりするので、その違いが面白いです。

2.衛生的に汚いものを排除するため

汚いものを隠す猫のイラスト

ウンチをそのままで放置していると、万が一その中に悪い細菌やウイルス、寄生虫などが混じっていた場合他の猫まで感染する危険性があります。

それを賢いことに猫は本能的に知っており、砂を掻くことで危険を遠ざけているんだそうです。

そう思うと、確かに猫はトイレと寝床や食事の場所を明確に分けることを好みますよね。

ほんとに賢い動物です……下手したら飼い主である私よりもしっかりしているかも?(笑)

3.自分の序列を示すため

自分の秩序を示す猫イラスト

実は、多頭飼いの猫の中で偉い立場の猫ほどトイレ砂を掻かずに隠さない傾向にあると言われています。

同様に、野良猫の集団の中でのいわゆるボス猫、という立場だとウンチを隠さなかったりするんです。

逆に、下の立場の猫だときちんと自分が序列が下ですよという意味を込めてしっかりと砂を掻いて隠すというわけですね。

多頭飼いのご家庭では、トイレの砂を掻くか掻かないかで意外な序列が見えてきたりするかもしれません……(笑)

そんな野生の名残である砂かけですが、やはり長らく飼い猫生活をしていく内に野性味は薄れていくもの。

つまり「人間が掃除してくれるんだ!」「ここは安全なんだ!」と学習することで、人間任せで砂かけをしなくなる子もいる、ということです。

飼い主の目の前でウンチをして、「掃除して~」と見上げてくる猫がいたりしますよね。

掃除してほしい猫のイラスト

隠すのが下手なもなか以外の我が家の猫たちも普段は隠しますが、飼い主がすぐ側で見ている場合はそうやって見上げてくるんです。

はたまた、上記の③のパターンで言う、「ぼく(わたし)はオマエより偉いんだ!」という私への何気ないアピールなのかもしれませんが……(笑)

しかし、どんな理由にせよ、野生下の絶対隠さなければならないという緊張状態ではなく、安心して生活していることで砂かけをしなくなる場合もあると考えると何だか嬉しくなります。

仲の良いヒトと猫のイラスト

それだけ飼い主に心を許してくれているという訳ですからね!

砂かけをしない理由は様々。あまりにも様子がおかしければ獣医さんへ相談!

というわけで、今回は猫が砂かけをしない理由について様々な要因を見てきました。

基本的には突然砂かけをしなくなってしまったという場合を除けばそんなに心配する必要はない行動ですが、あまりにもおかしいなという場合には獣医さんに相談することをオススメします。

以上、猫が砂かけをしない場合のお話でした。

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