猫の1日の睡眠時間が長い理由。寝すぎ?いえいえ、お仕事にゃんです

おたくの猫ちゃん、今日も1日ぐうぐうゴロゴロしているのではないでしょうか?

しかし猫って1日寝ていて、たまに起きては食べてまた寝る・・・夜間たまーに運動会をして、朝私たちが活動する頃にはまたぐうぐう寝ています。猫はなんでこんなに毎日寝てばかりなのでしょうか?体調が悪いのでしょうか?私たちの事が嫌いなのでしょうか?

そんな事はありません!

この記事では猫の睡眠の秘密やメカニズムを紐解いて行きたいと思います!

平均睡眠時間は約14〜16時間!熟睡しているのは2〜3時間程度

猫の平均睡眠時間は約14〜16時間と言われています。子猫やお年寄りにゃんこになるとなんと20時間も寝ているといわれています。

その中でも猫の熟睡している時間は1日約2〜3時間と言われています。

猫の睡眠時間のグラフイラスト

なのでずっと寝ていても大半はうたた寝、ゴロゴロ、といった所でしょう。

この2〜3時間の熟睡が私たち人間の夜の睡眠6〜7時間くらいに相当するものと言えます。

眠る猫の写真
あー、今日も眠い…にゃ…Zzz…

猫ちゃんが毎朝起こしてくる、みなさんも経験があるのではないでしょうか?

この行為はだいたい決まった時間帯に行われ、ご飯をせがまれていると思いがちですが、実はこの行為、6〜7時間と猫にとってはだいぶ長い時間熟睡している人間を「もしかすると死んでるんじゃないか」と心配し、生きているか確認するために耳元で大きな声で鳴いて飼い主を起こす、というのを聞いたことがあります。しかし真相は定かではありません。

ウチの猫も耳元でにゃーにゃー鳴いて顔をフミフミしてきます。無視してもうるさく耐えられず、だいたいが猫の圧勝で起こされます。

性格に寄っていろんなパターンの猫ちゃんがいるとは思いますが、そう聞くとなんだか納得できます。うるさくて迷惑だと思っていた行為も可愛いく思えますね。

狩りに備えて体力を温存しています

私たち人間も「睡眠」は本能で、日々絶対に必要不可欠な行為です。

その本能の中に、猫は「狩り」をすることも含まれています。獲物が来たときにサッと動けるようにじっと体力を体力温存する為、1日ほとんど寝るようになったと言われています。熟睡時間が少ないのも無防備な時間に敵に狙われない為です。

ちなみにトラもチーターもライオンもネコ科ですので、同じようによく寝ます。

動物園などに観に行ってもこれらのネコ科の動物はいつも寝ていて相手にしてくれません。ネコ科の動物は日中しっかり寝ていつでも獲物を捕らえられる様に体力温存しているんです。

トラやライオンといったネコ科の動物の睡眠イラスト

なので、ガラスを叩いたり「おーい、トラさーん」などと呼びかけても全く相手にしてくれないんですね。活発な動物は見たいけど、うるさくしたらちょっとかわいそうですね。

現代の家猫や動物園でエサを貰える動物たちは、狩りをする必要はありませんが昔からの名残が遺伝として残って現代の猫たちも眠り続けていると言われています。

飼い猫がゴロゴロしていても物音やインターホンが鳴ると、サッと起きてサッと居なくなりますよね。これが「すぐ動けるように体力温存」というわけです。

よくよく考えて見ると、飼い猫でも安心できない場所や安心できない人がいる時に熟睡する子は少ないように思います。熟睡している時は押入れやいつものベッドなど静かで安心できる所で寝る事がほとんど。

なにかあってもすぐ行動するか、見つかりづらい所でとどまるか、これも猫の策の1つなんだなぁと感じます。

ちなみに我が家の飼い猫2匹は、私の寝るお布団が熟睡の場です。私がいなくても必ずここで2匹くっついてゆっくりしています。飼い主の臭いがふんだんについた静かな寝室が安心の場のようです。可愛いヤツめ!

猫の写真
お?ご主人起きたかい?

猫の語源は「よく寝る子」という意味の「寝子」

猫は中国から船にのって日本にやってきましたが、その頃中国から「この動物は寝子だよ」と教えられました。「寝る子」で「寝子」そこから「猫」に文字が変わっていきました。

この「猫」という漢字はなんと日本から中国に渡った漢字なのですよ。

猫の名前の由来イラスト

猫の漢字由来や語源などは話すととっても長くなり、1記事分くらい余裕で語ってしまいますのでまた何かの機会に記します! 気になる方は調べてみてくださいね。

それにしても動かない、体調が悪いのでは?

大抵の場合はここで記したような理由でずっと寝ているので、心配する事がありませんがそれしても動かない、出てこない、ご飯も食べずに寝ているとなるととても心配です。

今までの「ゴロゴロまったり」と違うなと感じた時は体調が悪い場合も考えられます。

ずっと寝ていて猫の体調が悪い場合、このようなしぐさや症状が出ますのでよく観察してみましょう。

  • 部屋の隅でじっと長い間うずくまっている。
  • 目つきがいつもより険しい。
  • 呼吸がいつもより早い。
  • 「ウゥ〜」と低い声で鳴く。

このような場合、体調不良で動けず、どこかが痛いかもしれませんので必ず最寄りの動物病院へ相談してみましょう。いつもの睡眠と違う時は猫からのなんらかのサインです。ちょっとしたこのサインをもしもの時の為に覚えておきましょう。

お腹丸出しでひっくり返って動かないで寝ていると、飼い主としてはびっくりしてしまいますが、お腹を出して寝る事は敵が居ない事を知っていてリラックスして寝ている証拠です。

体調が悪くてひっくり返っている訳ではないのでご安心を!

無理に起こして構うのはやめよう

こんなにリラックスしている猫ちゃんを起こすのは、まったりしている私たち人間が野暮用に引っ張り出されたり、熟睡しているのに爆音で起こされるのと同じです。

私たち人間であれば、こんなことが日々続いたらイライラしてしまいますよね。猫も同じです(笑)折角まったりと過ごしているのですから、ゆっくり寝かせてあげましょう。

眠る猫の写真2
猫は寝るのも仕事にゃ!

猫は意外と嫌だった事を長いこと覚えています。無理に構うことで「この人のそばに居るとちょっかいを出される」「いつも起こされる」と覚えてしまうと元気で活発な時間もその人に寄り付かなくなったりします。

猫ちゃんと仲良く、良好な関係を保ちたいのであれば、猫ちゃんを自由にさせてあげることも仲良しの秘訣です。猫の生態を理解すれば、おのずと良好な関係が作れます。

猫にとってまったり睡眠はとても大事な行為です。ゆっくり出来る環境を作ってあげて常にリラックスして我が家ですごしてもらいたいですね。

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