靴下猫はとっても寂しがりや。スノーシューの性格と飼い方

足先だけがぽっちりと白く、その姿はまるで靴下を履いているかのよう。とても可愛らしくて、見ているだけでなんだか愉快な気持ちにさせてくれる靴下猫ちゃん。

その代表として純血種の「スノーシュー」という猫種があります。

この靴下猫のスノーシューの性格はどんな感じ?かかりやすい病気って?など、徹底的に解説します!

既に靴下猫を飼っている人も、これから飼いたいと思っている人も是非読んでいってくださいね。


なかなか認めてもらえなかった!?スノーシューのルーツ

スノーシューは英語で「Snowshoe」と表記します。まるで雪のなかを歩いた靴のように真っ白であることからつけられました。

スノーという名前を見ると、とても寒そうな国の出身を思い浮かべますが、スノーシューのルーツはアメリカにあります。

実は、スノーシューは自然に発生した品種ではなく、ブリーディングによって生み出された猫なのです。

1960年代、シャム猫から足先の白いソックスを履いたような子猫が3匹産まれました。これがスノーシューのはじまりです。

そのソックス柄模様に惹きつけられたブリーダーが、繁殖させようと交配を重ねた結果 、アメリカンショートヘアとの交配によりスノーシューは誕生しました。

スノーシューのシュッとした顔立ちとどっしり構えた身体は、確かにシャム猫やアメリカンショートヘアを連想させますね。

しかし、この交配はシャムのブリーダーになかなか受け入れられませんでした。

古い時代、シャム猫の身体のどこかにホワイトの柄が入ることは、キャットショーで失格となる欠点と考えられていたからです。

排除してきた欠点をあえて取り入れることや、スノーシューの血統がシャム猫に混ざってしまう恐れなどから、スノーシューはなかなか新しい猫種として認めてもらえませんでした。

また、白いソックス柄は劣性遺伝のため、繁殖が安定しません。この劣性遺伝とは、劣っている遺伝子というわけではなく、遺伝されにくい遺伝子という意味です。

これらの理由から、スノーシューが国際猫連盟の後任を受けたのは1980年代に入ってからのことです。

熱意あるブリーダーたちの努力によって誕生したスノーシュー。今では世界中の猫ファンに愛される人気者です。

靴下猫が生まれるのは色のつき方に法則があるから

猫の模様は母胎内で決まるのですが、その際に上から、つまり背中方向からインクをかけるように染まっていきます。

その進行が足先手前で止まった時に、始めて靴下猫が生まれるのです。靴下部分は「塗り残し」という訳です。

あくまで塗り残しですので、色付きの靴下を履いた猫というのはシャム猫など「シールポイント」と呼ばれる純血種以外には存在しません。

真面目な学生さんのように、猫の靴下はホワイトソックスなのです!

目の色、被毛、体格は?スノーシューの身体の特徴

スノーシューの特徴は、やはり雪のなかを歩いてきたような真っ白な足です。

身体の被毛の色は約9種類。

  • シール
  • ホワイト
  • チョコレート
  • シナモン
  • レッド
  • ブルー
  • ライラック
  • フォーン
  • クリーム

生まれたばかりのときは身体全体が真っ白ですが、だんだんとエキゾチックな色にかわってきます。

シャム猫の遺伝子から受け継いだブルーの目の色や、口まわりの白い被毛も特徴ですね。

スノーシューの被毛は短く抜け毛が少ないのですが、コミュニケーションにもなるので、週に何度かはブラッシングしてあげましょう。

体格はセミフォーリンでがっちりさん

あくまでも個体差がありますが、標準体重はオス猫3.5~6キロ、メス猫3.5~5キロほどといわれています。

シャム猫の遺伝子を受け継いでいるので、身体は筋肉質でスリムですが、アメリカンショートヘアの遺伝子も入っているため、シャム猫よりも少しがっちりしています。

なめらかな被毛の下に筋肉が隠れているので、抱き上げると見た目よりも重くびっくりするそうです。

みなさんは猫にボディタイプがあることをご存知ですか?

猫の身体は大きくわけて、

  • コビー
  • セミコビー
  • フォーリン
  • セミフォーリン
  • オリエンタル
  • ロングアンドサブスタンシャル

の6体格に分かれています。

シャム猫は、頭が逆三角形のくさび型で、顔や顎が小さく、6タイプの中でもっともスリムなオリエンタルタイプです。

スノーシューはセミフォーリンとよばれるタイプで、丸みを帯びたくさび型の頭部に、ボディーはやや短くずっしりとしています。

マンチカンス、トンキニーズ、アメリカンカールなどと一緒のタイプです。

シャム猫の可憐さとアメリカンショートヘアの力強さをあわせもっているのが、スノーシューの特徴です。

靴下猫スノーシューの性格。寂しがりやだから一人にしないで

ひとくちに靴下猫といっても、靴下以外の模様が千差万別です。なので、ここでは靴下猫の代表として純血種「スノーシュー」の性格を元にお話していきます。

  • とても賢く、人の気持ちも察する
  • 人間好きの甘えたがりさん、逆に言えば寂しがり屋
  • 寛容で社交的
  • リーダー気質あり
  • おしゃべり好き
  • 面倒見が良い
  • 水を怖がらない
  • 元気いっぱい!

たいへん賢く、人間の気持ちも敏感に察します

色々なことを覚え、それを応用する知性があります。その賢さゆえ、ドアを開けたりなどのイタズラも結構しちゃいます。また、飼い主の気持ちを敏感に察することができます。

ストレスを与えかねませんので、この猫の前ではあまり悲しみや怒りなどのマイナス感情は抱かない方が良いようです。

とても甘えたがりで、いつでも飼い主さんの側にいたがっています

「猫は孤独を愛する」なんてよく言われますが、この猫に関してそれは当てはまらないようです。

スノーシューはそのシャム猫のような顔立ちからクールな猫と思われがちですが、猫にしてはめずらしく、孤独を好まない甘えん坊の性格です。

人懐っこくて人間を愛していて、甘えるのが大好きな子なのです。特に飼い主に対しては、肉親や親友のように接してきます。

逆に言うと孤独がすごく嫌いで、飼い主が出かけている時は寂しい思いをしていることになります。家に帰ると鳴きながらすりすりしてくることが多いと思いますが、そんな時はすぐに可愛がってあげましょう。

それ以外にも一日のうち何度か、時間をとって遊んであげると喜んでくれます。

とてもフレンドリーなので、子どもがいる家庭や多頭飼いにも向いています。逆に、ずっと一人で過ごすことがストレスになるので、留守をしがちな家庭には向いていません。

心が広く社交的で、知らない人の来訪も気さくに受け入れてくれます

通常、猫と言うのは知らない人間に対して警戒心を抱きます。しかしこの靴下猫は、見知らぬ来客に対しても寛大な心で接してくれるようです。上でお話ししたように無類の人間好きですので、そもそも人見知りをしない性分なのでしょう。

リーダーの資質あり

自分が周囲を引っ張っていく、という考えの持ち主のようです。そのため同居猫・人のことはよく見ていて、隙あらば自分のペースに引き込んだりします。さり気なく(?)遊びに誘ってくることもあります。

元気いっぱい、活発に走り回ります

遊ぶことが大好きで、部屋中を所せましと駆け回ります。ジャンプ力などの運動能力も高いので、キャットタワーのような立体的に遊べる場所を作ってあげると喜んでくれます。

コミュニケーション好きで、可愛い声でおしゃべりもします

鳴き声はあまり大きくありませんが、スノーシューはおしゃべりが好きです。

もちろん、猫を飼うときはペットオッケーの部屋で暮らすことになると思いますが、防音について一度管理人さんに相談してみたほうがいいかもしれません。

スノーシューはまるで会話しているかのように、優しい声音で鳴きます。

うちの靴下猫もよくおしゃべりしていますが、少なくとも何らかの意思伝達を行っているのは間違いないと思われます。猫語が解るようになりたいですね。

なぜか、他の猫ほど水を恐れません

不思議なことに、あまり水を怖がらない性格なようです。しかも流れる水が好きで、泳いじゃうこともあるとか。猫としては異色の性格ですね。

お風呂のたびに大暴れする猫を思うと、うらやましがられてしまいそうです。

面倒見がよく、優しい猫です

リーダーの資質とも関係しているかも知れませんが、とても優しい一面があります。例えば人間の赤ちゃんに対して、側に付き添って守ろうとすることがあります。

うちの靴下ちゃんも、前の飼い主の家にいた時そうでした。自分なりにお世話しようとしているのでしょう。

賢いスノーシューとの暮らし方の注意点。脱走には気を付けて!

頭が大変良く、学習能力が高いので、犬のように家族のなかで順位付けをしたり、思いもよらないいたずらをすることがあります。

賢くて身体能力も高い、ということは脱走する可能性も高いということになります。ドアノブを回して開けちゃう猫が結構いますが、この猫もその程度のことは覚えてしまいます。

玄関や全ての窓はもちろん、少しでも脱走に繋がる経路は全て対策しておきましょう。

また猫が触ってはいけない物を手に届かない場所に置くなど、賢いスノーシューに危険がふりかからないようきちんと管理しましょう。

私の知っているお宅の猫たちは、押し入れの天井板を開けて天井裏から脱走しました。押し入れだと猫の手が届いてしまうのです。無事に全員保護され、天井には丈夫な板が打ちつけられることになりました。

脱走は猫の命に関わる一大事ですので、どんなに警戒してもし過ぎるということはありません。

スノーシューのかかりやすい病気

スノーシューの寿命は13~16歳くらいで、猫のなかでも長生きの部類に入るといわれています。

種別に寿命の誤差はありますが、どの猫にとっても大切なのは、毎日の安全で美味しいごはんとストレスのない環境で健康に過ごすことです。

スノーシューのかかりやすい病気を知っておくことで、早めに症状に気づき対策を立てましょう。

シャム猫のかかりやすい疾患に気を付けて

シャム猫から受け継いだサファイアブルーの瞳は、スノーシューのかわいらしい特徴ですが、実はシャム猫がかかりやすい病気のひとつに目の疾患があげられます。

眼球振とうという、その名の通り目が左右に細かく震える疾患は、シャム猫特有の病気です。

遺伝的な要素が強いといわれているので、シャム猫の遺伝子が入っているスノーシューにも発生する恐れがあります。

親猫や兄弟猫がかかっているかどうか、ブリーダーさんやペットショップで確認しておきましょう。

また角膜黒色壊死症という目の疾患もかかりやすいといわれています。

角膜の中央に黒いかさぶたができて、進行すると痛みを生じる疾患です。片目にあらわれることが多く、早めの処置が必要になります。

ワクチン接種での予防が有効とされているので、お医者さんに相談してみましょう。

猫がなりやすい病気、慢性腎不全

猫の死亡率の上位にもあげられる慢性腎不全。なんとシャム猫の発症率はほかの猫種の2倍ともいわれているので、スノーシューも注意してあげましょう。

腎不全は初期症状で気づくことがむずかしく、症状が出て苦しそうにしているときには、もう病状がだいぶ進んでしまっている状態です。

加齢とともに腎臓の機能が弱まっていき、脱水症や尿毒症など、さまざまな疾患を併発してしまうこともあります。

  • 食欲不振
  • 多飲多尿
  • 体重減少
  • 嘔吐

など、いつもとちがう様子がみられたらすぐにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

たかが歯周病とあなどらないで

スノーシューは歯周病になりやすい猫種であるといわれています。口のなかのお手入れを欠かさないようにしてください。

人間と同じように、猫も歯肉炎・歯周病になります。

歯ぐきに炎症が起きている状態を「歯肉炎」、歯肉炎がさらにひどくなり歯を支える歯根膜や歯槽骨にまで炎症が広がった状態を「歯周病」とよびます。

口のなかの環境が悪化することで、雑菌が大量に繁殖し、口臭の原因になります。

愛猫の歯をチェックしたとき、歯の根元が黄色く黄ばんでいるのは、歯石が溜まっている状態です。

歯石は一度ついてしまうと歯みがきで取り除くことがほぼできないので、溜まってしまう前に歯磨きなどでケアしてあげましょう。

口のなかで発生した雑菌が、ご飯をたべるたび全身に運ばれ、

  • 腎臓病
  • 心内膜炎
  • 糖尿病

などの、慢性疾患や、命にかかわる病気へと発展してしまうことも。

たかが歯周病とあなどるのではなく、歯磨きや定期健診できちんとチェックしてあげてください。

スノーシューをお迎えするのはなかなか大変。靴下猫と出会うには

スノーシューと一緒に暮らしたい!と思ってペットショップに行っても、すぐ出会えるわけではありません。

スノーシューはすでにご説明したように、足の白い靴下模様が劣性遺伝なのでなかなか頭数が増えず、とてもめずらしい品種です。

日本のペットショップに並ぶほど安定供給ができない品種なので、日本国内でスノーシューを販売しているブリーダーから購入することになります。

しかし、スノーシューを繁殖させているブリーダーの数自体も少ないので、大変な手間と時間がかかります。

日本国内でスノーシューを販売しているブリーダーがもし見つかれば、お値段は年齢にもよりますが20~30万円くらいです。

スノーシューを飼ってみたいと決めたら、まずは国際的な猫の血統書発行団体に連絡してみましょう。ブリーダーを紹介してもらえるかもしれません。

自分で直接海外から輸入しようとすると、手数料や輸入費用だけでなく、時間もかかるので、購入までの道のりはさらに長くなります。

あくまで純血種のスノーシューのお話ですので、靴下猫ちゃんは運がよければちらほらお会いできる可能性はあります。

検索の際に「靴下」と入れてみるなど、工夫してみてくださいね。

うちでお世話してる靴下猫ちゃんの性格をお話します

それでは最後に、うちの靴下猫の話をしたいと思います。

靴下猫の写真

うちの子は白と黒の靴下猫です。この子はもともと、とんでもなく暴れん坊な猫でした。うちに来る前に住んでいた家で、人間の赤ちゃんに本気で噛みつきひっかき、大流血するレベルの深い傷を負わせてしまうのです。

赤ちゃんが産まれた当初はこの子も面倒をみるようにして付き添い、泣いた時は知らせにくる位に優しく接していました。それがだんだんと赤ちゃんも大きくなり、逆にその動きが脅威となるや方向転換したのです。

家の中での隔離も試したのですが、そうすると大鳴きしてご近所から苦情が来る始末でした。

この子以外にも白黒の靴下猫は知っていますが、もちろんこんなことをする子はいませんでした。これは毛色関係なくこの子特有の問題行動なのでしょう。

そんな状態ですから、これ以上どうしてもその家では面倒を見ることができなくなってしまったのです。そこで私が相談を受け、無期限で預かることになりました。実はもともとこの子を拾ったのは私でしたので、そこの家にもよく遊びに行っていました。

もちろんこの子を可愛がろうとしていたのですが、その度に本気の攻撃がきます。どうやら本人は遊んでいるつもりらしいのですが、それが本気の遊びなのです。おかげで遊びに行く度に私は傷だらけになって帰ってきました。

ですので、この子を引き取ることになった時はもう全身傷だらけになることを覚悟していたのですが…。

それが予想に反し、わずか一日でデレたのです。

もう甘えるわ甘えるわ…。私の後をくっついて回り、すりすりとすり寄ってきます。以前もくっついて回ってはいましたが、それは私の足に噛みつくためでした。すごい変化です。

また、私がお風呂に入っていると寂しそうに泣いています。私の存在から気をそらすため、自動で動くおもちゃを何個も買いました。入浴はサッと入ってサッと出るようにしています。

もちろん寝る時も一緒です。上に乗ってきて、喉をゴロゴロさせつつ私の体をふみふみしながら眠ります。この子こんな猫だったっけ?と、私も元の飼い主さんも驚きの連続でした。

記事でも書いたように、靴下猫ちゃんは本当に甘えんぼさんだったのです。そういえば元の飼い主さんも「実はすごい甘えんぼさんなんだよ」と言ってました。本当かよ・・・と思っていたのですが、本当だったんですね。

特にその傾向は、人間と一対一になると如実に表れるみたいです。靴下猫は人間の気持ちを察するといわれていますが、複数の人間がいるとそれぞれに対するパワーバランスを気にしたり、それなりの気苦労があったのかも知れません。

それが私と2人だけになって、そうしたことから解放されたのでしょう。もっとも、頼れる相手が私しかいないため、従順にならざるを得ないという可能性もありますが(笑)

あと、よくおしゃべりをします。「ぷるるるんっ」という高くて可愛らしい声で話しかけてきます。何を言ってるのかは分かりませんが、人間と一緒にいることが嬉しくてしょうがないという感じだけは伝わってきます。

人間の気持ちを察するという面についても同意です。私が少しでも落ち込んでいたりイライラしたりしていると、顔を覗き込むようにして様子を伺ってきます。そして「どうしたの?」と言わんばかりに鳴きます。

感情は表に出さないよう注意していたつもりだったのですが、不思議です。先ほどお話したようにストレスを与えかねないので、今は家の中では常に穏やかな気持ちでいようと心がけています。

身体能力に関しても、体つきからして見るからに筋肉質です。遊んでいる様子を見る限り、その能力はかなり高いようです。兄弟猫とよく取っ組み合いをしていますが、そもそも体格も違うので全然相手になりません(笑)

ですので脱走対策は万全にしているのですが、突破される可能性もあると考えて生活しています。

もともとの暴れん坊っぷりは靴下猫のというよりこの子特有の性格かなと思うのですが、それ以外の面では「スノーソックス」について言われている性格がほぼ当てはまっていると感じました。

毛色は違えど「足先直前で着色が止まった」ことが気質に関係しているのかも知れません。

すごく「頼られている」感を与えてくれる子なので、心から守ってあげたくなります。これからも、全力でその期待に期待に沿うように暮らしていきたいと思います。

あなたと靴下猫ちゃんとの幸せな生活のために

靴下猫を飼っている方も、これから飼いたいと思っている方も、ぜひ参考にしていただけたらと思います。中でも寂しがり屋なこと、脱走能力が高いことは特に考慮してあげてくださいね。

お手伝いしている猫シェルターにも靴下猫ちゃんは何匹かいました。キジトラの兄弟子猫が2匹とも、可愛らしい靴下を履いていたこともあります。捜せば結構いるものですので、里親募集の告知などをリサーチしてみると良いと思います。

まあどんな模様の猫でも、飼ってしまえばその子が一番可愛いんですけどね。

あなたと猫ちゃんとの幸せな生活を祈っています!

あなたの一言もどうぞ

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