猫の背中がピクピクと震えたら要注意。もしかしたら知覚過敏症かも

猫に気づかれないように猫の背中を突然指でなぞると、猫が背中をぞくぞくぞくっと波打たせるように反応することがありますよね。

このように、飼い主さんのちょっとしたいたずらにも大きく反応を見せるくらい、猫の背中は意外と敏感な部分です。

しかしながら、ほんのわずかな刺激でも背中を波打たせたり、はたまた何もしていないのに背中をピクピク震わせていたりすると、何か異常があるのではないかと心配になってしまいます。

いったい猫がこのように背中を震わせる時、どんなことが起こっているのでしょうか。猫の背中がピクピクと震える原因や対処法をご紹介します。

意外なものから危険なものまで。猫の背中が震える原因

飼い主さんが特に何もしていないのに、猫の背中が勝手にピクピクと震える、あるいは背中のピクピクが目につくという場合、考える理由としては以下のようなものが挙げられます。

夢を見ている

猫も眠ると夢を見ます。夢の中で体を動かしていると、現実世界でもひげや尻尾、時には背中がピクピクと動くことがあります。

この場合の背中のピクピクは、もちろん心配いらないケースです。猫が眠っている時にしか背中がピクピクしないのであれば、自然なことですので安心して大丈夫です。

寄生虫

猫の背中がムズムズするように震えるという場合、もしかしたら猫にとって厄介な寄生虫が悪さをしているのかもしれません。猫に寄生するのは主にノミやダニなどです。

「うちは室内飼いだから関係ない」と思っている飼い主さんこそ要注意。実は、室内飼いであっても、むしろ室内だからこそノミやダニが繁殖しやすい場合があります。

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例えば、冬は外があまりに寒いため、ノミやダニは暖かい家の中に侵入して越冬します。また、梅雨のシーズンの家の中は高温多湿で、特にノミやダニが繁殖するのに最適な環境が揃っています。

ダニはともかく、ノミは肉眼でも確認できますので、猫の背中を中心に全身を確認してみましょう。

ノミ取りぐしで猫の背中をすいてあげると、ノミがくっついてくる場合があります。また、コロコロなどで猫の寝床を掃除すると、ダニがくっついてくる場合があります。

残念ながら、ノミやダニは飼い主さん1人で完全に駆除することは難しいものです。

全部取ったと思っても、まだまだいるのがノミやダニ。寄生虫が疑われる場合、まずは動物病院で駆虫薬を処方してもらう方が良いでしょう。首筋に垂らすタイプのスポットタイプが多いので、簡単です。

ノミやダニを駆除することができれば、猫の背中のピクピクは自然と止まるでしょう。

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怪我

背中をどこかにぶつけてしまったり、あるいは鋭いところに当たって切れてしまったり、はたまた他の猫との喧嘩などで背中にわずかな傷ができたりした場合も、猫は背中をピクピクと震わせることがあります。

背中は比較的気がつきやすい場所ではありますが、毛皮に覆われているため、傷が小さいと飼い主さんもなかなか見つけることができません。

また、猫が自分でグルーミングできない場所のため、猫が必要以上に気にして過敏になっている可能性もあります。背中を触って痛がらないか、何かできものなどができていないか、そっと確認しましょう。

物理的な刺激

その他、例えば背中にセロハンテープの欠片などちょっとしたゴミがついていて、取れずに気になっていたという場合もあります。何か猫の背中を刺激するようなものがないか、猫の背中をいったん調べてみましょう。

猫の背中の敏感さには個体差がある

猫の背中がよくピクピクと震えるという場合、1つ知っておきたいのは、猫の背中がどのくらい敏感なのかは猫によって違うということです。

我が家ではオス猫とメス猫を多頭飼いしていたのですが、2匹がちょうど同じ姿勢で並んでいる時、こっそり指で背中をつつつ……となぞっていたずらしてみたことがあります。

すると、メス猫は全く気にしていないのに対し、オス猫は非常に敏感で、ゾクゾクッと背中を大きく波打たせました。

このように、猫によって感じ方にはだいぶ差があるようです。オス猫かメス猫か、短毛種か長毛種か、繊細な性格なのか図太いのかと言ったことでも変わることがあるので、注意してみましょう。

背中がピクピクする時は、猫の知覚過敏症に注意

特に寄生虫がいるわけでも怪我した様子でもないのに、頻繁に背中が震えるという場合は、あるいは病気の可能性もあります。猫の背中が震える病気として特に知られているのが、猫の「知覚過敏症」と呼ばれているものです。

知覚過敏症といっても、冷たいものを食べた時に歯がしみるといったようなものではありません。ほんのわずかな刺激を過剰に感じてしまい、背中を震わせるなどといった行動が見られるのです。

猫における知覚過敏症の症状として、あらゆる異常な行動をとるということが挙げられます。

  • 何もないのに背中をピクピクと震わせる
  • 異常な声で泣きわめく
  • 興奮して走り回る
  • 特定の場所を気にした様子で必死にグルーミングし続ける
  • 自分の体を血が出るまで出るまで噛む、あるいは毛をむしる

など症状は様々ですが、総じて異常な行動が見られます。

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知覚過敏症の原因はストレスや感染症など、ありとあらゆるものが関係し、あるいは複合的に重なって起こると考えられています。そのため原因を特定するのが難しく、原因がわからないとなると治療も困難になってしまうのが現状です。

病院では対症療法のほか、抗うつ薬の処方などが行われる場合もあります。飼い主さん側にできることとしては、

  • 猫の身の回りにストレスになるようなものがないか確認する
  • 多頭飼いで猫同士の仲が悪い場合は、一旦離して別の部屋で生活させてみる
  • 日頃からお世話を欠かさず、まめにケアする
  • 良質な食事を与える
  • よく遊んであげて運動させストレス解消に取り組む

などです。また、病院によって納得いく治療が受けられない場合は、セカンドオピニオンを探すという方法もあります。

原因がわからず治療が長丁場になる場合もあります。知覚過敏症と診断された場合は、猫の様子を見ながら気長に試行錯誤を重ねながら付き合っていきましょう。

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猫の背中が頻繁に震える時は、病院へ相談してみよう

例えば、猫は尻尾を振ったり震わせたりすることで豊かな感情表現をしますが、あまり背中ではそう言った感情表現をしません。

猫の背中がピクピクと震えるという場合、寄生虫やゴミなど、猫の背中を刺激する何らかの異常があるか、知覚過敏症などの病気が疑われます。

背中がピクピクするのが異常な頻度であり、なおかつ自分で見てもわからないという場合は病院へ行って診てもらう方が良いでしょう。

また、知覚過敏症と診断された場合は原因不明のことも多く、手探りの治療となってしまいます。病院だけでなく飼い主さん側でも試行錯誤を重ねて、猫の健康を維持していきましょう。

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