ほんとに大丈夫?猫のレンタル制度。その仕組みと注意点

猫を飼いたいけど、猫アレルギーがある人やおうちや家族の都合でなかなか難しい…と悩んでいる人は多いでしょう。

まだ猫を飼ったことがなければ、ちゃんと猫の面倒などを見られるか分からず不安の方が多いということで、最初の一歩を踏み出せずにいる人もいるんです。

そんな人にぜひともご紹介したい嬉しいシステムがあります。それは「猫をレンタルすることができる」という画期的なものでした。

しかし、猫をレンタルするなんて…ビデオではあるまいし大丈夫なの?と思われる人も当然いることでしょう。

私自身にも、その想いは強くあります。果たして猫レンタルとはどのような制度なのか?

気になる猫レンタルの仕組みと目的、危険対策などについて調べていきましょう。

猫好きな人が、猫を飼う以外に猫とふれあう方法

基本的に猫とふれあうためには色々な方法があって、その中から選ぶことができます。

  • 自分の家の中で飼っている
  • 友達や実家で飼われている猫とふれあう
  • 猫カフェにふれあいに行く
  • 近所のノラ猫をさわりに行く

自分の家で猫を飼っていればもちろんOKです。いつでも触りたい時に触らせてもらえるでしょう(もちろん、猫の機嫌次第ではありますけどね)。

しかし、何らかの理由で「猫が大好きだけど飼うことは難しい」と考えている人もたくさんおられることでしょう。

そんな場合には、自分の家ではなく他の家の中でもふれあわせてもらう事もできるかもしれません。

その他にも猫カフェに行って日頃の猫不足を補給している人も多いのではないでしょうか。

近所ののら猫ももしかしたら触れるかもしれませんが、のら猫はどうしても人間を警戒しやすい傾向にあるので難しいかもしれませんね。

猫好きさんの救世主!それは猫のレンタル

猫好きの人は、とにかくかわいい猫とふれあいたいのです。

猫に会えない日が長く続いてしまうと、寂しい気持ちになるでしょう。いわゆる猫不足が原因で、ストレスが溜まってしまうこともあるほどなんですよ。

そんな時に猫好きさんを救ってくれるシステム…それが猫のレンタルなんです。でも、レンタルとはどういうことなんでしょう。

そもそも生き物をレンタルすることで、賛否両論も実際にあるんです。そのあたりも考慮しながら、猫のレンタルの仕組みについてご紹介させてください。

猫のレンタルの基本的なシステム

猫のレンタルをしているお店の基本的なシステムとしては、まず最初に個人情報が分かる保険証などを提示します。

それから補償金を2万円ほど支払い(猫を返却した時に返金されます)猫をレンタルする手続きをします。

その時に30分ほど猫の飼育について店員さんから詳しく説明を受けることができます。

猫のレンタルは一般的には、一泊で12000円くらいがほとんどでしょう。

実際に猫を連れて帰る時には、

  • 猫がいつも食べているご飯(日数分)
  • 猫の食器
  • トイレ
  • ゲージ
  • 猫のベッド・消臭スプレー
  • 猫のお気に入りおもちゃ

なども一緒にレンタルで持ち帰ることになります(他のごはんを勝手にあげたりしてはいけません)。

家に帰ってからもすぐにキャリーから出すのではなく、猫が落ち着くまではしばらくそのままにしておくことが大事です。

家のドアはしっかりと閉めて、猫が逃亡したりすることがないように管理してください。

しばらくして猫がキャリーから出てきたら、そこから少~しずつふれあいを始めていくようにしていきましょう。

猫のレンタルのデメリット・心配な点

やはり、猫は家につく生き物でもありますから、自分のテリトリーをとても大切にする習性があるんです。

ですから猫のレンタルによって毎回別の家に連れられていくのは、どうしてもストレスがかかりやすくなってしまいます。

猫にとって知らない環境&知らない人になるわけですから、とにかく構いすぎないようにソッとしておくことが大事なんです。

さらに猫にとって危険な人間がレンタルをすることも無いとは言い切れませんから…この部分が一番怖い部分なのです。

猫をレンタルする前にお店で店員さんからの説明の時間などがありますが、これを拒否したり猫を連れて帰るのに適切でないと判断された場合には断られることもあるんですよ。

猫をレンタルするお店で働いている人は猫への愛情がある人がほとんどでしょうから、そのあたりはしっかりと判断してほしいと願いますね。

個人的には何度か事前に面談してほしいですけど…大切な命を預かってもらうわけですから。

猫のレンタルということで、「命に対する無責任」さが目立つかもしれないので、そこはこれからの課題点でもあると言えるでしょう。

猫のレンタルには嬉しいメリットも!

猫のレンタルには人間に慣れやすい社交的で大人しい子猫だけを限定しているお店が多いです。つまり、成猫はレンタルできないということなんですね。

子猫をレンタルすることを「子猫の社会勉強」として推奨しているお店もあるほどなんです。

というのも、猫をレンタルして相性などが合った場合はそのままその猫を購入して家にお迎えできるというシステムがあることも。

できるならばこのタイプのお店でレンタルをしたいですね。

レンタル自体はどうしても猫にとってのストレス要因になりますが、ここを頑張ってもらうことで生涯の飼い主さんに猫が出会うことができるなら…

これ以上の喜びはないのです。

悪質な猫のレンタルのお店もあるので注意が必要

2016年の9月、ある店舗の猫カフェの登録を取消されるという処分が行われた例がありました。

こちらの店舗では猫カフェと同時に猫のレンタルも行っていましたが、その飼育状況はとても猫にとって良いと言えるものではありませんでした。

狭い空間で最終的に62匹の猫を狭い空間に押し込めて飼っていたりしたのです。それゆえに猫は集団感染によってさまざまな病気を引き起こしてしまったと言われています…

悪質な店舗の場合には成猫をレンタル猫として扱っていたり、あまりにもレンタル料金が安かったり…さらにワクチンなどをきちんと接種していなかったりすることもあるんです。

場合によっては明らかに病気の猫をレンタルしてくることもあるかもしれません。

こういった店舗は悪質なお店である可能性が高いのです。

猫のレンタルによって人間も猫も幸せになってほしい

どうしても猫を飼いたいけど、飼うことができないという人も実際に居ますよね。

そのような場合や、まだ猫を飼ったことがないけれどどんなものなのか体験してみたい…という方は一度猫のレンタルを経験してみるのもいいかもしれません。

しかし、本来猫はレンタルされるものではないということをよく理解した上でレンタルを利用してほしいと考えるのです。

そもそも、猫を「購入」するという時点で間違ってはいるのですが…突き詰めて考えていくとそういったことになりますよね。

とにかく、猫の命の大切さを忘れることなく「命を預かる」という意識を強く持ってレンタルをしてほしいです。

そして、レンタルするなら猫の環境のためにも一週間以上は利用してもらいたい…猫との相性が合ったならぜひ家族として迎えてあげてもらえたら、それは最高の出会いだと言えるでしょう。

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