猫が飼い主におしりを向ける理由4つ。知るほどに猫が愛おしくなる!

全国の猫の飼い主の皆さま、今日も猫のおしりを見つめてますか?

飼い主がのんびりと座ったり、寝転がっておくつろぎの時間を過ごしている時、トコトコと近寄ってきた猫が不意におしりを向ける事があります。

ぐるぐると喉を鳴らされながらジリッ…ジリッと眼前に迫りくる猫の、おしり。「え、何の確認を求められているの?さっきトイレで頑張ってた直後ですよね?…なんか汚い気もするんですが…」と人間の目線からするとちょっと戸惑ってしまうこの行為、実は猫からの深い気持ちが込められていました。

猫がおしりを向ける心理について解説していきます。

猫がおしりを向けるのは、飼い主のことが大好きだから

猫は人間のように複雑な言語を使わない代わりに、仕草や態度で雄弁に語ります。おしりを向けるのもそんな気持ちを伝えるコミュニケーションの一つ。そこには信頼、愛情、甘えたい、もっとあなたと関係したい!というメッセージが込められています。

安心できる相手だと思っている

野生暮らしの動物にとって一番恐ろしいのは外敵からの襲撃です。無防備な状態で背後を取られることは死に直結する、という意識は飼い猫ぐらしとなった今も猫の本能に刻み込まれています。

生まれてすぐはころころと自由な位置で眠っている子猫たちも、ある程度成長すると母親におしりを向けて眠るようになりますが、これは無防備な背後を安心できる位置に置く、という本能によるものです。

猫が飼い主におしりを向ける、時にはそのまま寝てしまうのは飼い主をまるで母猫のように思っていて「この人は背中を見せても襲ってこない」と思っているからです。つまり、とってもリラックスしている状態であり、飼い主さんに全幅の信頼を寄せている証なんですね。

直立してありのままのおしりを向けるだけではなく、背中をぴっとりとくっつけてくる時も同様です。甘えたい気持ちも高まっていますので、優しく撫でてあげて下さい。

飼い主を守ってあげたい

仰向けに寝転がっていると猫がやってきて胸やお腹の上に乗っかることがあります。猫の丸ごと全部の重さを体で受け止めながら、猫をもふもふと撫でまわすあの瞬間、ちょっと重苦しいですが飼い主としては嬉しい瞬間でもあります。

この時、猫と私たちの頭の方向が同じであれば、愛情を確かめ合う一人と一匹として大変麗しい光景ともなるのですが、どれどれと首をもたげた飼い主が自分の胸の上で見るものは、愛くるしいお顔ではなく、キュートなおしりの穴だったりします。

何故おしりを向けているの、とちょっぴりガッカリしてしまいそうですが、実は単におしりを向けているのではなく、飼い主が寝そべっていて無防備になっている方向へ目を光らせているんです。

母猫が背後に子猫をかばうように、飼い主を守ろうとしてくれているんです。猫のベッドを務めていたつもりが、実は逆に猫に守られていたなんて胸が熱くなりますね。

勿論、こちらに頭を向けていたからって愛情が薄いというわけではありません。その時はきっと飼い主の肉布団に身をゆだねたい子猫スイッチが入っているのです。

しっぽを撫でて欲しい

猫がしっぽを垂直に立てて近寄って来るのは何かしてほしい時、何かいいものが欲しい時です。

あどけない子猫があの針金のようなしっぽをピンと立て、ヨチヨチと母猫に駆け寄る姿を想像してください。おねだりモードの子猫を迎え入れた母猫は、乳や食べ物を与えたり、時にはおしりを一際丁寧に舐めたりします。

排泄のコントロールがままならない子猫のうちは、こうして母猫に事前と事後のケアをしてもらうのです。大人になっても時折、母猫との蜜月を思い出して甘えたい気分が高まった時、飼い主に向かっておしりを向ける行動として現れる事があります。

思いっきり愛でたくなりますが、おしり周りやしっぽの付け根は大事な神経が集中している敏感な部分、びっくりさせないようにやさしく声をかけながらソフトに撫でてあげて下さいね。

雄猫より雌猫がことのほかこれを喜ぶようですが、雌猫と言えば、避妊の済んでいない雌猫が発情期を迎えると、飼い主に高く持ち上げたおしりを向けて足踏みすることがあります。

独特の鳴き声やソワソワとした余裕の無さなど、甘えているのとは明らかに異なった様相を呈します。猫自身ではいかんともしがたい発情期のストレスは相当なものですので、獣医さんに相談の上、避妊手術の検討をお勧めいたします。

猫同士の挨拶のつもり

猫同士の挨拶は鼻に始まりおしりに終わります。猫の臭腺は顔の周りや肉球、そして肛門の周りにもっとも多く集中しています。

見知らぬ猫同士が出会った時、鼻同士を付き合わせてまずはお口やお顔周りの臭いを嗅ぎ合った後、ぐるぐるとお互い回りあって力量差やご機嫌などを見極め合った後に、格下判定を自覚した方が先に相手におしりを向けるという無防備な態勢に甘んじて先に臭いを嗅がせて無用な喧嘩を避けます。

臭腺から放たれるフェロモンには体調や性別、体調やご機嫌など猫のプロフィールにまつわる様々な情報が詰め込まれています。親密な猫同士ではハグや親愛のキスに相当するコミュニケーションとして、近況や体調をチェックするために嗅ぎ合うこともあります。

この時も、優位な方が先におしりを嗅ぐ立場になります。ですので、猫が突然、顔の前におしりをぐいぐいと向けて来たら「今日もお元気?先にワタシの臭いから嗅いでくれていいよ!」という飼い主を尊重した上での挨拶であり、より親密になりたいという愛情の現れです。

嗅いであげたら喜んで嗅ぎ返してくれるかもしれません。優しく撫でるだけでも十分かとは思います。

おしりコミュニケーションで肛門ヘルスチェックも

こうして猫のおしりについて書いていると、一緒に暮らしていた猫が思い起こされます。ピンポンが鳴るとぱっと身を起こし、私におしりを向けてじっと玄関に立ちはだかっていました。他にもお昼寝から目覚めると猫のおしりがぎゅうぎゅうと顔にくっついていた思い出が多数。

なんて愛されていたんだろうとしみじみと感じ入っています。あまりにおしりを向けてくるので、おしりを顔に見立てて話しかける遊びをしていると「それはこっちー!」とでも言いたげに頭を擦りつけてくるのがまた可愛かったです。

今の猫は私のおしりを勝手に嗅いだ後で「嗅いで!嗅いで!」とおしりを向けてきます。足は激しくフミフミ、しっぽはピンと立っています。なめられている、と感じつつも甘えられているのも確かですので、存分におしりを愛でさせて頂いております。

猫がおしりを向けてきたら撫でるついでに肛門回りもチェックしちゃいましょう。炎症を起こして腫れていたり、緩い便で汚れたりしていませんか。臭腺は詰まっていませんか。

臭腺は肛門を時計の文字盤に見立てた時、4時8時の位置にあり、異常が無ければほぼ目視できません。分泌液が詰まりやすい子の場合は黒くカスのような物が見られます。最悪の場合は破裂の恐れもありますので、獣医さんで絞ってもらうなどの定期的なケアが必要です。

猫がおしりを向けるのは心を許した相手にだけです。猫がおしりを向けてきたその時は、飼い主だからこその喜びを噛み締めつつ、思いっきり存分に応えてあげましょう!

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