臆病な猫と仲良くなるコツと接し方。じっくり焦らず距離を縮めよう

おとなしい性格の猫ちゃんは臆病な子が多いです。そのため猫ちゃんを新しく迎え入れても臆病な性格のせいであまり仲良くなれなかったり、少しのことで驚いてどこかに隠れちゃったりする子もよくいます。

愛猫と仲良くなりたいのに思うように距離が近づかない、どこかに隠れちゃってなかなか姿を見せてくれない。

そんなお悩みをお持ちの飼い主様のためにもこれから猫ちゃんを迎え入れることを検討している方のためにも、今回は臆病な猫ちゃんとの仲良くなるためのコツと注意点をご紹介します。是非参考にしてくださいね。

臆病な猫への接し方。仲良くなるにはコツがいる?

それでは早速、臆病な猫ちゃんとの接し方のコツをご紹介します。臆病な猫ちゃんと仲良くなりたい方は是非試して見てくださいね。

ゆっくり近づく

猫ちゃんと仲良くなりたいと思うがあまり、急に馴れ馴れしく近づいていませんか?まずは自分に置き換えてみましょう。自分よりも大きな生き物が馴れ馴れしく近づいてくる姿、怖くないですか?

特に臆病な猫ちゃんにとって、知らない人間が近づいてくるだけで怖いのに大きな手をいきなり出されたらなにをされるか分からずに逃げてしまうのも、うなずけるはずです。

臆病な猫ちゃんと仲良くなりたいのであれば、ゆっくり静かに近づいて嫌そうな素振りを見せたらそれ以上近づかないようにしましょう。毎日繰り返すことで少しずつ仲良くなれるはずです。

大きな物音、大きな声をあげない

猫にとって大きな音や声はとても嫌いな物の1つです。特に臆病な猫ちゃんは大きな声で近づいてくる人がとっても苦手です。

猫ちゃんの仲良くなりたいが故に、高い大きな声で名前を呼びながら近づいていませんか?低い大きな声で話かけていませんか?

もしも心当たりのあるかたは、猫の好む声である「少し高めの小さな声」で呼んであげてください。それだけで臆病な猫ちゃんも心を開いてくれるきっかけになるはずです。

かまいすぎない

猫ちゃんを迎え入れてすぐの方にありがちなのですが、必要以上にかまったり、猫ちゃんが隠れているところから無理矢理引っ張り出そうとしていませんか?

臆病な猫ちゃんにとって訳もわからないまま連れてこられた新しい家は怖い場所以外の何物でもありません。

知らない人ばかりいる、知らない場所に一人で放り出された猫ちゃんは恐怖のあまり暗くて狭い場所に隠れてしまいます。

ここで飼い主様が無理矢理ひっぱりだしたり、必要以上に名前を呼んで触ろうとするのは臆病な猫ちゃんにさらなる恐怖を与えることになります。

臆病な猫ちゃんがどこかに隠れて出てこない場合は、危険がないことを確認しあえて見て見ぬふりをしてみましょう。元々好奇心旺盛な猫ちゃん、危険がないことがわかれば恐る恐るではありますが勝手に探検を始めます。

探検を終えると今度は人に興味を示しますので、猫ちゃん自らよってきたら様子を見ながらそっと触れてみましょう。このときに小さな優しい声で名前を呼びながら触ってあげるのもいいでしょう。

焦らない

もっとも大切なことは、仲良くなることを焦らないことです。臆病な猫ちゃんと仲良くなるのには時間がかかります。その期間は1週間くらいの場合もありますし、1年近くかかるという場合もあります。

比較的子猫だと早く仲良くなれるとは言いますが、その子の元々の性格もありますし野良猫だった場合はそもそも人になれていない場合もあります。

しかしどの猫ちゃんでも言えることは、元々臆病な動物だと言われている猫ちゃんと仲良くなるにはそれなりの時間と根気が必要だということです。愛情を持って接していればいずれ仲良くなれます。

猫ちゃんのペースにあわせてゆっくりと距離を縮めるようにしましょう。

おもちゃ、おやつを使う

臆病な猫ちゃんと仲良くなるのに、猫ちゃんが好きなおもちゃやおやつを使うのも有効な手段です。

おもちゃを使って遊んであげることで、猫ちゃんとも自然と仲良くなれますし美味しいおやつをくれる人には猫ちゃんも好感を持ちます。

しかしここで注意したいのが決して無理矢理おもちゃ、おやつを与えてはいけないということです。

嫌がる猫ちゃんに猫じゃらしを振ってあげたところで余計に怖がらせるだけですし、おやつを与えようとしても人間が怖くて近づけないので、おやつを食べられないということになりかねません。

猫じゃらしで遊んであげるときは、愛猫の様子を見ながら遊んであげる。おやつを手から食べない時はいったんお皿などに入れてあげて、少し離れたところから見守ってあげるなど工夫しながら使ってあげるようにしましょう。

臆病な猫の種類3つ。お迎えの際の参考に

臆病な猫ちゃんは、その猫の種類にも関係があります。元々臆病な種類だからといって必ず臆病というわけではありませんし、物怖じしない猫の種類だからといって臆病な猫ちゃんは存在します。

しかし、臆病な猫の種類だということをあらかじめ知っておくことで実際に迎え入れる為の心構えができるはずです。それでは早速臆病な猫の種類を見ていきましょう。

ロシアンブルー

「ボイスレスキャット」と呼ばれる程おとなしい猫、ロシアンブルーはとても美しい被毛を持つ世界的に見ても大変人気の猫種ではありますが神経質で臆病な猫としても知られています。

おうちに迎え入れたばかりの頃は、飼い主様にもなれていないため怯えてすぐに隠れてしまう猫ちゃんも多く戸惑ってしまう方も多いでしょう。

しかし一度馴れてしまえば、とっても甘えん坊な猫ちゃんに大変身しますので是非最初は根気よく接してあげるようにしましょう。

シンガプーラ

大人の手のひらに乗るくらいの小さなサイズの猫種、シンガプーラは好奇心旺盛で遊び好きではありますが神経質で臆病な一面もあります。

慣れない人や動物を受け付けない性格をしている子が多いので、慣れるまで少し時間がかかる可能性があります。

しかし臆病さよりも好奇心が勝つことも多いので、おもちゃなどの興味を引くことをしてあげれば早く仲良くなれるかもしれません。

マンチカン

短足猫として有名なマンチカンも臆病な一面を持つ猫種です。

好奇心旺盛で人懐っこい性格なのですが、しつけの際に大きな声で怒ったり、飼い主様に何か痛い思いをさせられたりして恐怖心を抱かせてしまうと一気に距離を置かれてしまいます。

猫ちゃんによっては、飼い主様に対して拒否反応を示してしまうマンチカンもいます。マンチカンと暮らす際は、優しく接してあげるようにしましょう。

臆病な猫は甘えん坊になりやすい

なかなか仲良くなるのが難しい臆病な猫ちゃん。しかし一度飼い主さんが信頼できる人だと思うとベッタリくっついて離れない、甘えん坊な猫ちゃんに大変身することが大変多いのも事実です。

これは元々怖がりで臆病な性格であるがゆえに、安心できて信頼している飼い主様のそばにいたいという心理が働くからだと考えられます。

愛猫とずっと一緒にくっついていたいと思う寂しがり屋な飼い主さん、あまり人の出入りのない静かな環境にお住まいの飼い主様なら臆病な猫ちゃんとの相性はいいと言えます。

猫が臆病になった時は注意が必要

とてもおおらかで何にでも興味を示し、物怖じしない愛猫が急に臆病になってしまった!そんなとき飼い主だったら愛猫のことが心配になりますよね?

猫という動物はとても臆病な生き物です。少しの音でも敏感に反応しますし、お部屋の模様替えなどで自分の縄張りに少しでも変化があった場合もストレスを感じます。

愛猫が急に臆病になってしまったという場合は、まずはその原因に心当たりがないか考えてみましょう。もし何か心当たりがあり、改善できるようならば今すぐ改善してあげましょう。

大きな音に驚いた、何か恐怖を感じるようなことがあったという場合は、猫ちゃんは心に大きな傷を負ってしまっていることにより臆病になってしまっている可能性があります。

そのような場合は、焦らずゆっくりと日にちをかけて心の傷を癒してあげるようにしましょう。決して無理矢理抱っこしたり、撫でたりしないようにして優しく声をかけながら安心させてあげるようにしてくださいね。

また、猫ちゃんは病気や怪我をして体に痛みを覚えている時も臆病な仕草を見せます。無理に触ることができなくても、歩き方が変じゃないか、出血はしていないか、食欲はあるかなど体に異常がないか注意深く観察してあげましょう。

臆病な猫ちゃんは焦らずじっくりがコツ

臆病な猫ちゃんと仲良くなるには、根気が必要です。実は我が家の愛猫は元野良猫で人と接することがあまりなかったのか、最初は触らせてくれないばかりか用意したブランケットに隠れてしまって姿を見ることも困難でした。

そんな臆病な愛猫は今でも人がきたら押入れに閉じこもってしまい、3時間は出てきません。そのため私の周りではこの愛猫は「幻の珍獣猫」と言われています。

それでも少しずつ距離を縮めて仲良くなった結果、今では私や家族にベッタリで夜も一緒の布団に入って寝ますし、私が夜中にトイレに起きたら一緒に付いてきてくれるほどの立派なストーカー猫となりました。

今、愛猫が臆病でなかなか仲良くなれないと落ち込んでいる方も焦らずじっくりと距離を縮めれば心を開いてくれるはずです。是非根気よく愛猫と接してあげてくださいね。

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