猫の尿路結石の症状・原因。治療も予防も毎日の食事がポイント

猫の尿路結石という病気。人間でも耳にする病気ですのでご存じの方も多いかと思います。

猫ちゃんの場合、尿路結石はFLUTD(猫下部尿路疾患)に含まれます。一般的に、尿道が長いオス猫の方が発症しやすいと言われています。しかし、メス猫も一切発症しないというわけではありません。

実は、結石対策のフードが一般販売されている程、猫ちゃんにとって尿路結石は身近な病気なのです。

では、猫ちゃんが尿路結石になった場合、どのような症状があるのか、そしてどのような対策方法があるのか。

わが家の猫ちゃんが結石を発症し奮闘した体験談もあわせて、詳しくご説明していきますね。


猫の尿路結石であらわれる症状。見極めるべきサイン5つ

一概に尿路結石と言えども、その症状は進行具合によって変わってきます。主な症状は以下のようなものがあります。

  • おしっこに血が混じっている
  • おしっこが出ない
  • うずくまったまま動かない
  • 何度も繰り返しトイレに入ったまま出てこない
  • 飼い主が触ろうとすると怒る

こういった状況の場合、尿路結石の疑いがあります。

もしもおしっこが出ないという場合は至急動物病院につれていってあげてください。

おしっこをできないままそのままにしておくと、尿毒症などの病気になってしまい、最悪の場合は命に関わる危険性があります。

また、オス猫の場合はメス猫に比べて尿路が狭く、結石が詰まりやすいので気をつけてあげてください。

猫の尿路結石の原因は食生活からの発症が多い

この尿路結石の原因は、主に食生活からと言われています。

結石として代表されるふたつは次の通りです。

  • ストルバイト結石
  • シュウ酸カルシウム

どちらも食生活を見直すことで避けられます。

ストルバイト結石
比較的若い猫、2才頃から6才頃によく発症すると言われています。カルシウムやマグネシウムが含まれた食事を摂りすぎたため、尿のph値がアルカリ性になり、ストルバイト結石が生成されます。
シュウ酸カルシウム
こちらは7才以上の猫に多く発症する傾向にあると言われています。ストルバイト結石を防ぐために対応療法食などをあげ続けて尿のph値が酸性になってしまっている場合に生成されやすいものです。

大切な尿のph値

尿のph値はとても大切なもので、上がりすぎるとストルバイト結石に、下がりすぎるとシュウ酸カルシウムが生成されてしまうという厄介なものです。

今は自宅でph値を測定できるようなキットも販売されているので、ご自宅の猫ちゃんの様子を見ながら調整してあげてくださいね。

猫の尿路結石の治療は食事療法と薬による石を溶かすもの

ほとんどの場合、食事療法が主に行われます。薬を使って石を溶かす等の処置も施されます。

その他にカテーテル等を挿入しおしっこを出させてあげる、等の処置も施されます。石が完全に詰まってしまっている場合は手術や入院等が必要になる事もあります。

尿路結石の食事療法

一度尿路結石になった場合、獣医さんから食事を変え療法食を与えるよう指導されるかと思います。食事を変えてph値を通常値に戻してあげることで体内の石も溶けるからです。

FLUTD(猫下部尿路疾患)対応キャットフードがたくさん増えてきました。尿路結石は猫にとって非常に身近な病気です。ほとんどの場合、食べ物由来の原因ですので飼い主としても気をつかっていきたいですよね。

おなかがパンパンに膨れ、入院も…我が家で経験した猫の尿路結石

我が家には「ストルバイト結石」を発症した猫が2匹います。1匹目の時は、おしっこが完全に詰まってしまい、痛みのためうずくまったまま、身体を触ろうとすると怒るような状態でした。

それに気がついたのは夜の11時頃で、近隣には深夜救急に対応した動物病院はありませんでしたが、片っ端から電話をかけていったところ、たまたま入院中の他の動物の様子を見ていた動物病院の先生に診て頂けることになりました。

おしっこを出せなかったためおなかがパンパンに膨れ上がっている猫をキャリーに入れました。診察ではストルバイト結石による尿路結石で、動物病院が診察を開始する翌日朝まで待っていれば命はなかったという診断でした。

点滴での薬投与で石を溶かすため5日間ほどの入院がありました。

以後はストルバイト結石対応の療法食を与えていたのですが、今ほど療法食が充実していない時代でしたのでなかなか食べてくれず困ったことを覚えています。

2匹目の時は猫がトイレから出てきたときに血尿を垂らしているのを私が発見しました。

1匹目のことがあったので迅速に動かねばと思いすぐに動物病院へ連れて行ったところ、小さな結石が出来ていて、それが尿路を傷つけているため血尿がでているとのことでした。

対応が早かったので飲み薬の投与と食事療法で改善されました。どちらの猫もオス猫で、1匹目は3才頃、2匹目は6才頃の発症でした。

その他にももう1匹オス猫がいたのですが、同じ食生活でもそちらの猫は尿路結石等の病気はありませんでしたので、猫の体質もあるのでしょうね。

猫の尿路結石は食事に気をつけていれば怖くない

たくさん発売されているFLUTD(猫下部尿路疾患)対応キャットフードですが、そのほとんどは「ストルバイト結石」対応食で、「シュウ酸カルシウム」に対応したフードはそう多くありません。

しかし、そのふたつのどちらにも対応しているフードも発売されていますので、日々の食事に気を遣ってあげることで尿路結石を防ぐことができます。

もしも猫ちゃんがトイレ前でいつもと違う行動をしていたり、血尿を出していたりするような場合はすぐに動物病院へ連れていってあげてくださいね。費用面の不安もあると思いますが、対応がはやければ食事療法のみで済むことも多いので、費用面の負担も軽減されます。

猫ちゃんも飼い主さんも負担の少ない健康的な毎日が送れるといいですね。

みんなのコメント

  • J.A.M より:

    昨夜病院に緊急に行きましたフードもらいましたが、食べませんので心配です。つまる手前だから薬をくれなかったなやのでしょうか?水も飲まないのでお腹空いたら食べてくれるのかな?

J.A.M へ返信する コメントをキャンセル

ページトップへ