猫の肉球ってとにかくかわいいんですよね。プニプニしているから、ついさわってしまう…という人もかなり多いんじゃないでしょうか。
毎日さわっていると、「今あったかいな」とか「かなり冷たいな~!」など、猫の肉球の温度の変化に気づくようになってきます。
特に冬場の猫の肉球は、その冷たさに驚いてしまうこともあるほどです。
寒い時期に肉球が冷たいのは自然なことでもありますが、あまりにも冷たすぎる場合には病気の可能性もある、ということを頭に入れておいてくださいね。
さらに、普段からできる猫の肉球マッサージで血行を促進して健康な肉球作りのお手伝いをしてあげましょう。猫が喜んでくれるマッサージのやり方もご紹介していきます。
この記事の目次
猫の肉球は、猫の体温や気持ちをダイレクトに表してくれます
猫の身体には全身に毛が生えているので、身体をさわっても体温などはちょっと分かりづらいかもしれません。
しかし、猫の肉球には毛が生えていないですよね。だからこの肉球部分をさわることで猫の気持ちやその時の状態を知ることができるんです。
基本的に肉球が暖かくなっていたら眠たくなっているので(起きたばかりの時も暖かいです)、「今は眠たい時なんだな」と猫の気持ちを察してあげることができますよね。
反対に、冬場の寒い時期になると肉球は寝ている時やぬくぬくしている時以外は結構冷たくなっているんです。
ソファーに飼い主さんが座っていたら猫が膝に乗ってきたけど、その肉球のあまりの冷たさにビックリしてしまった…!なんてことがよくあります。
それでもやはり猫によって個体差はあるので、もともと肉球があったかい猫がいればいつも冷たい猫だっているんですよ。
猫の肉球は接触している場所の表面温度をそのまま関知するので、リビングの床やお風呂のタイルなどの冷たさもそのまま肉球へと伝わってしまうんです。
猫は自分の興味のあることに夢中になっている間は自分の肉球がすごく冷たくなっていることにもそれほど気にならないようです。
しかし、そんな冷たい場所にいるわけでもないし、さらに冬でもないのに肉球がすごく冷たい…という場合はどうでしょうか。
猫の体内の血流がちゃんと循環していないなど、何かの病気にかかっていることも考えられるのです。
猫の肉球が冷たい場合に考えられる病気
では、猫の肉球があまりにも冷たい場合には、どんな病気が可能性として挙げられるんでしょうか。
低体温になっている
猫は、身体が濡れたままの状態で寒い場所に長時間いることで、低体温になりやすくなるんです。
猫の身体が濡れていると、それによって体温も下がってきます。そうなると動きが悪くなった心臓や体内の活動を元気にしようと猫の身体全体が大きくふるえたりします。
最終的には昏睡状態をも引き起こすことになる恐れもあるので、この場合はとにかく猫の身体を早くタオルで拭いてあげて、暖める必要があります。
▼猫の低体温症は、一刻を争うので見つけた場合はすぐに暖めてあげてください
猫の低体温症は危険!猫がみせる症状と応急処置としての温め方
心臓の病気になっている
何かの原因があって身体の血液の中に血栓が出来てしまった場合、それが動脈に詰まってしまい血流が悪くなります。
そうなると手足の先まで、きちんと血流が届かなくなるので肉球が極端に冷たくなってしまうんです。
猫の身体に怪我をすることで、ショック状態になっている
猫が突然の事故などにあって大きな怪我をした場合には、ショック状態になることによって体温が急激に下がってしまうことがあります。
怪我することで大量に出血があると、身体が必要以上に反応してしまい血液が滞留してしまうんです。
こうなると猫はとても危険な状態になるので、急いで毛布でつつんで暖めてそのまま病院に急ぎましょう。
▼猫がショック状態になった時に、冷たい所に行きたがることがあるので注意してください
猫が冷たいところに行きたがる理由。病気や緊急のサインかも
肉球の冷たさにプラスして、こんな症状が見られたら要注意!
肉球が冷たいことによって様々な病気を発見できることがわかりました。
上記のように肉球が冷たいことに加えて、他にも猫に見られるかもしれない症状があるんです。
- 肉球がいつもより白っぽくなっている
- ご飯を食べる量が以前より少なくなった
- 舌が白っぽく(または紫色)なっている
- お腹が動くような荒い息をしている
- オシッコの量が少なく、濃くなっている
- 体温が低くなっている
- 空咳をして、吐くような仕草をしている
- 足を引きずるような動きをしている
肉球の冷たさとプラスしてこのような症状を発見したなら、何かの病気にかかっている可能性がかなり高いです。早く病院で診察してもらってください。
▼猫の様子がいつもと違うことに、飼い主さんが早く気づいてあげられるように観察をしておくことが大切です
猫の元気がない時のチェックポイント。不調のサインを見逃さないで!
猫の血流を良くするために、日頃から飼い主さんができること
猫の血流を滞りのないものにして、日々元気でいるために飼い主さんが日頃からしてあげられることがあります。
ブラッシングを習慣にするように心掛ける
ブラッシングは、猫の毛並みをキレイに整えるだけでなく血流を改善するのにもとても役立ってくれます。
少なくても1週間に1度はブラッシングをしてあげるように決めておくと、猫もブラッシングされることに慣れてくれますよ。
ブラッシングが苦手な猫の場合には、人間がヘッドマッサージをするときに使うブラシを使用するといいかもしれません。
ブラッシングはゴシゴシしたり毛並みと逆に向けたりしないようにして、毛並みの流れに優しくといてあげるようにしてください。
そして、どうしてもブラッシングが苦手な猫もいますから、そんな場合は飼い主さんの手で優しくハンドブラッシングのような感じでナデナデしてあげてくださいね。
▼猫のブラッシングの仕方に関してはこちらもご覧ください
猫のブラッシングは必須!なでる向きや順番、頻度など正しい方法
肉球マッサージをしてあげる
冬は人間でも手や足が冷たくなりますよね。マッサージなどをして血流改善を計ったりしますが、それと同じように猫にも肉球のマッサージをしてあげましょう。
猫の肉球に飼い主さんの親指を置いて、優しくゆっくりと回すようにして動かしてみてください。
猫の前足はとっても敏感な作りになっていますし、後ろ足には特に肉球からかかとの間は特に集中しています。
肉球をマッサージしている間、気持ちよければ猫はうっとりした表情になります。しかし、肉球をさわられるのが苦手な猫もいます。
特に前足は大丈夫でも、後ろ足はさわられたくない!という猫が多いですね。
マッサージを嫌がって逃げたりする場合には、それ以上はやらないようにしましょうね。
猫のお気に入り場所を暖めて、快適に過ごせるようにしてあげる
冬の寒い時期に猫のいる場所を暖かくしてあげることで、肉球もポカポカになることでしょう。
猫のコタツを使ったり、猫の寝床の中に温かいお湯を入れたペットボトルや、カイロを入れてタオルでくるんであげたりすると効果的ですよ。
ここで注意したいのは、猫の身体に直接ペットボトルやカイロを当てたりしないようにすることです。
タオルでくるまないと猫の身体が直接当たってしまいます。そうなると、それが低温火傷の原因になるのでやめてくださいね。
このように、カイロの入れ物に入れてあげるのもいいですね。さらに、肉球が冷たいからと直接お湯などに浸けたり、暖めるためとシャワーをかけるのもやはりダメですよ。
▼冬場などは特に、暖房器具などによる低温やけどにしっかり気を付けておくようにしましょう
猫の低温やけどに注意!症状と危険が考えられる暖房器具やグッズとは
猫の食事の量やおやつに気を付けて、太らないようにしっかり管理する
猫がかわいいからと、ついついおやつを多めにあげてしまったりしていませんか?
猫の体重によって適正なご飯の量は決まっていて、それを超えるとどうしても太りやすくなります。
そして太るということはそれだけ病気になるリスクも上がってしまう、ということなんですね。
猫がご飯やおやつが欲しいと鳴いてきた場合、まずは遊んであげて運動を促すことも良い方法だと言えます。飼い主さんとのコミュニケーションにもなりますからね。
▼猫におやつをあげる場合には、まず飼い主さんが中身を吟味して選んであげることです
子猫におやつはいつから与えてもいいの?おすすめのおやつもご紹介
猫の肉球の状態を、日常の中でいつもチェックしてあげましょう
猫の肉球は触れているものに直接影響を受けやすいものなので、飼い主さんが気づいた時には肉球がとても冷たくなっていることがあるんです。
それでも猫が元気そうにしていたらまず問題はないんですが、肉球の冷たさとプラスして別の症状が見られる場合には病気にかかっている可能性があります。
その場合には早く病院に連れていってあげてください。
この他にも、普段から猫の血流改善のためにマッサージなどをしてあげることで、猫の健康を保っていきましょう。