猫からどれだけ信頼されてる?しぐさでわかる10の愛情表現

猫にはいろいろな個性があって、人懐こい子もいれば、クールな子もいます。飼い始めた猫がだんだんなついてきてくれるのはうれしいものですよね。今、猫がどのくらい自分のことを信頼してくれているか、知りたくはありませんか?

人懐こい子の場合、「人間なら誰でもいいのかな?」と思いますし、クールな子の場合は「私のこと、信頼してくれているのかな?」と不安にもなります。

猫が人を信頼するしぐさや行動にはさまざまなものがあって、信頼度によっても違ってきます。

こんなしぐさは信頼している証拠。10個の愛情表現

猫は、外敵から襲われそうになったときに備えて、すぐに動ける体勢をとる習性があります。

そのため、さっと逃げ出せるような座り方をしているときは、相手をあまり信頼していないことになります。反対に、すぐには動けないような体勢だと、心を許している証拠です。

香箱座り(こうばこずわり)をする

「箱座り」ともいうこの座り方は、両手を丸めて体の内側にしまう猫特有のものです。人間のことをかなり信頼していますが、体は起こしたままなので、ある程度の警戒はしていることになります。

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おなかを見せて座る

おなかを横に向けて座ったり、完全におなかを見せて寝転んだりするのは、安心しきっている証拠です。

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ふみふみする

これは赤ちゃん猫が母乳の出をよくするために行う行為で、甘えたいときやリラックスしているときにします。だっこしているときにふみふみしたら、その人に甘えているということです。

アイコンタクトする

猫と目が合ったときにゆっくりまばたきするのも愛情表現です。本来、猫がじっと目を見つめるのは、敵対心を持っているという意味になります。相手を信頼している場合は、じっと見た後、目を細めたりまばたきしたりします。

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話しかけてくる

猫は人間に対して話しかけてくることがありますが、猫同士で鳴いてコミュニケーションをとることはありません。ですから、猫が話しかけるように鳴いてきたら、その人は特別な存在であるということです。

鼻と鼻をくっつける

仲の良い猫同士では、鼻と鼻でチュッとするしぐさがよく見られます。これは、信頼している人間に対してもするしぐさです。

あいさつの意味のほかに、この人は本物の飼い主さんなのか、何を食べたのか、健康状態はどうかなどチェックする意味があります。 

すりすりしたり、目の前でごろんとしたりする

しっぽをピンと立てて喉をゴロゴロ鳴らしながら体をこすりつけてくるのは、典型的な甘えるしぐさです。

飼い主さんの目の前に現れてごろんと寝転がるのも、気を許している証拠。人間がなでやすい体勢をとってくれているように見えますね。

獲物をとってくる

猫は、捕まえた獲物を飼い主さんのところまで持ってくることがあります。「こんなの捕まえたよ!」と自慢して、褒めてほしいという気持ちがあるようです。

私が子どものころは猫を室外で飼っていたので、ネズミやヘビ、虫などよく持ってきていました。

叫びたいところでしたが、得意そうな顔の猫に対して悪いので、我慢していたのを覚えています。

▼獲物を得意気に持ってくる猫もかわいいですね
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グルーミングしてくれる

猫同士でグルーミングをし合うように、人間に対してもしてくれることがあります。これは猫の「親和行動」のひとつで、信頼の証です。

おしりを向けて座る

ときどき、猫がこちらにおしりを向けて座ることがあります。人間界では失礼なことにあたりますが、猫にとっては、飼い主さんに対して信頼しきっている気持ちの表れです。

動物は背後から襲われる恐れがあるので、確実に襲ってこないと信じている人に対してしかおしりを向けないのです。

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なついてくれない猫との信頼関係の築き方

飼い始めた猫が、なかなかなついてくれないこともあります。それでも、猫はしっかり人を観察していますから、日々のお世話をしっかりしてやってください。

そして、急激な動作をしないこと。気まぐれな猫の行動をコントロールしようとせず、気持ちに合わせてやることです。

まずは手のにおいを嗅がせて、顔を近づけてくるようになったらそっと頭をなでてやる…ということを繰り返します。

そうしているうちに、だんだんと猫の気持ちもほぐれていきます。慣れてきてだっこできるようになっても、猫が嫌がる前に解放してやってください。早く仲良くなりたい一心で、しつこく追い回すのはやめましょう。

▼臆病な猫との接し方についてはこちらをご覧ください
臆病な猫と仲良くなるコツと接し方。じっくり焦らず距離を縮めよう

やっちゃった…。信頼関係が壊れるとき

間違った叱り方をしたときに、猫の信頼を失うことがあります。だめな叱り方とは…

  • 名前を呼んで叱る
  • 体を叩いて叱る
  • 猫の体を押さえつける

「こらっ!○○!」とか、「○○、だめよ!」など、叱るときに名前を呼んでいると、普段名前を呼ばれた時も「叱られる」と思うようになってしまいます。

叩かれても、猫は「叱られた」とは理解できず、「攻撃された」と思ってしまいます。叩いた人を怖がるだけなので、やめましょう。

また、猫は拘束されるのをとても嫌います。猫を怖がらせるような、体を押さえつける行為はNGです。

▼猫の叱り方にはしっかりと気を付けておく必要があります
猫が反省をする時に見せるしぐさ5つ。それって本当に反省してる!?

仲直りしたい!信頼関係の取り戻し方

一度失ってしまった信頼も、取り戻すことは可能です。「信頼関係の築き方」と同じように、身の回りのお世話をしながら、焦らずに辛抱強く待ってください。

こちらから積極的に猫に近づくのではなく、あえて無視しましょう。そのうちに、猫は「この人は一緒にいても害がないな」と思うようになります。そうしたら、猫の機嫌の良いときに、少しずつ近づくようにします。

もし、ほったらかしで構いすぎないことで信頼を失ったなら、逆に思いきりかわいがってください。

互いに信頼すればどちらも幸せになれる

子どもの頃、不思議な体験をしました。飼っていた猫が鳴きながら寄ってくるので近づこうとすると、離れて、そこでまた鳴くのです。

近づくと離れて鳴く…を繰り返すので、どうも私をある場所に連れて行こうとしているのだなとわかりました。

ついて行くと、お隣の家の小屋にある木箱の中に入って丸くなりました。「なんだ」と思って戻ると、また呼びに来て、同じことを繰り返します。

きっと、「いい場所を見つけたよ!」と、私に教えてくれたのでしょうね。猫からの信頼が得られると、幸せな瞬間をたくさん味わうことができます。ぜひ、愛猫さんと心を通わせて、癒し癒される毎日を送りましょう。

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