猫の資格取るなら。猫関連の仕事に必要な資格や猫好き必見の資格

猫が好きで猫を飼っていると、さまざまなことが日々起こります。どのように対処していいのか悩み、誰かに相談したり、自分で調べたりするでしょう。

でも、自分の中に知識を持っていれば解決できることもあるはずです。

そこで役立つのが猫に関するさまざまな資格。

猫のため、自分自身のためにも勉強を続けていきながら、資格取得を目標にしてはいかがでしょうか。


国家資格は獣医師だけ!取得すればさまざまな分野での仕事がある

単純に「猫 資格」でネット検索すると、さまざまな資格が出てきますが、ほとんどが民間資格です。実は、動物に関わる資格で国家資格なのは獣医師だけです。

獣医師は、獣医学科がある大学で6年間学び国家試験に合格しなければいけません。本来、畜産などの大型動物を対象にした資格なので、農林水産省の管轄となっています。

なかなかハードルが高い資格ですが、動物業界では獣医師に勝るものはないので、個人的には憧れの資格ですね。

今は、犬や猫などの小動物を対象とした動物病院の先生のイメージが強いですが、自治体や企業などさまざまな分野での仕事があります。

私たちが食べる豚肉や牛肉は解体した後、食用に適しているか「と蓄検査員」である獣医師が検査をしています。つまり、獣医師がいないとお肉を食べられないのです。

たくさんある小動物にかんする民間資格

猫も属する小動物系に関係する民間資格をご紹介します。

認定動物看護師

いわゆる動物病院の看護師です。

これまでは各大学や専門学校もしくは独学で学び、各団体が出している試験に合格するとそれぞれ異なる資格を取得できたのですが、レベルの向上・統一化と公的資格を目指し、2012年から一般財団法人動物看護師統一認定機構による資格に統一されました。

受験するには、機構が定めたカリキュラムを履修する必要があったり、過去の資格取得者への配慮や経験年数などの条件がありますが、その条件も年度に寄って異なっていますので注意が必要です。

今は、この資格を取得するために必要な単位が取れるよう、各学校も制度が整ってきています。

受験料 12,630円(税込)

15,000円(税別) 平成18年度変更
試験日 年に1回
試験構成 一般問題90問100分
実地問題(図表・写真を使用した問題)30問40分
五肢択一、マークシート方式

愛玩動物飼養管理士

公益社団法人日本愛玩動物協会による資格で、独学で取得できます。協会から出される教本で勉強し、講習会への出席、課題問題の提出を経て試験に望みます。

動物取扱業を営む場合、動物取扱責任者を立てなければなりませんが、この資格を取得していると条件を満たすことになります。1級と2級がありましたが、現在は上級、準2級もあります。

1級

受講資格 2級を取得し認定登録された者
受講料 受講受験料:32,000円
認定登録料:20,000円
試験日 春期、夏期で年2回
試験構成 一般問題65問75分五肢択一、マークシート方式

2級

受講資格 満18歳以上の者
受験料 受講受験料:30,000円
認定登録料:5,000円
試験日 春期、夏期で年2回
試験構成 一般問題60問75分五肢択一、マークシート方式

猫好きならあこがれる!猫に特化した資格

トリマー、訓練士は主に犬を対象とした資格ですのでここでは割愛しますが、猫に特化した資格はあまり多くなく、犬を対象、もしくは犬猫両方含めた資格の方が多くあるようです。

猫についての主な資格をまとめてみました。

キャットケアスペシャリスト

内容 猫に関する専門知識を学べる
主催 日本ペット技能検定協会
講座 ヒューマンアカデミー通信講座
受験料 89,000円(分割可)
愛猫健康講座付きだと118,000円
試験日 都度
受験方法 テキストで学び添削問題を提出、クリアするとカリキュラム終了となり、ライセンス希望者は発行申請をする

キャットシッター

内容:キャットケアスペシャリストと同時に取得できます。

キャットフレンドリーパーソン

内容 猫の健康管理などの知識を学べる
監修 東京猫医療センター
講座 ヒューマンアカデミー通信講座
受験料 45,000円(分割可)
試験日 都度
受験方法 テキストで学び認定テストに合格すると認定カードが取得でき、猫専門獣医師である服部先生に健康相談ができる

猫の育て方アドバイザー

内容 猫の育て方に関する知識を学べる
主催 日本生活環境支援協会
受講料 10,000円(税込)
試験日 2ヶ月に1回
受験方法 インターネットによる在宅試験
合格基準 70%以上の評価

猫のウェルネスケア・アドバイザー

内容 猫のマッサージ法を中心に猫に関する総合的な知識を学べる
主催 (社)日本ペットマッサージ協会
受講料 ベーシックコース23,000円
プラクティカルコース30,000円
認定登録料7,000円(税別)
試験日 協会の開催日による
受験方法 2つのコースのセミナーを受講後受験。これまでは50分の筆記試験だったが、課題提出による認定試験へ変更予定

いずれの内容も2017年12月現在のものですので、興味のある方は最新版をお調べください。

社会人になってから取得を取るとなると、学校へ行くのは現実的ではないため、通信講座やセミナーに参加して勉強することになるでしょう。

これまで紹介した資格以外にも、ペット販売士、小動物看護士/介護士、ペットロスケアアドバイザーなど似たような名前の資格がたくさんあります。

仕事に活かす?知識を増やす?目的に合わせた資格取得を目指して

闇雲に手を出すのではなく、自分が学びたいのは何か、学ぶための時間はどれくらい作れるのか、経済的な余裕・予算はどれくらいか、など考えてみることです。

そして、最終的に取得した資格で何をしたいのかが一番重要になります。それは単に知識を増やしたいのか、仕事として活かしたいのかということです。

私の経験上言いたいのは、仕事として活かしたいのなら資格に頼るな、ということです。最初に言いましたが、今ある資格は、獣医師以外は民間資格です。乱暴な言い方かもしれませんが、どれも一緒なのです。

もちろん、雇う側が「○○の資格を持っている方」という条件で求人を出している場合は別ですが、資格よりもその人の力量だと私は思っています。

実際に「資格は必要ない、現場で覚えろ」という動物病院長もいますし、トレーニングを行っている施設で、ドックトレーナー取得者を採用したけど全然ダメだったという話も聞きます。

これはせっかく資格を取得したのに、非常にもったいないことだと思います。そして、その資格の制度や質にムラがあることではないかと思います。

資格が本当の意味で発揮できるように、取得したらそれで安心するのではなく、自覚を持ち継続して勉強を続けることが必要です。そうすることで、徐々にその資格の質も向上し、雇い入れる側も安心して資格取得者を受け入れるはずです。

知識を広げることで猫への向き合い方も変わってきます

仕事として活かすにはいろいろと難しいこともあるかもしれないっと、少し厳しい話をしましたが、資格取得のために勉強したことは決して無駄にはなりません。

自分の知らなかった知識がどんどん増えていく楽しみを感じるはずです。その後で猫に接したとき、今まで感じなかったことに気づくでしょう。

私も猫を飼い始めたとき、何も知らないど素人でした。当時はインターネットも発達していなかったので、適当な本を見ながら、手探りで世話をしていました。

そして、何かあるとすぐ動物病院に電話をして質問していたものです。その後、動物看護に興味を持ち、本格的に勉強を始めました。

そうしていくうちに、今まで猫に対して行っていたことや判断が間違っていたことに気づいたり、新しい試みをしてみたり、猫への向き合い方も変わってきました。

もちろん、自分の知識を過信してはいけませんし、どんどん新しい情報や技術が生まれているので、これまでAだと思っていたことが、最新の研究でBだったということもあり得ます。

常にブラッシュアップしながら、猫への愛情をより深いものにして行きましょう。

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