レバーは鉄分、ビタミンAが含まれていますので貧血予防にはうってつけな食材として人間にはおすすめされる食材です。しかし味がきつくて苦手という人も多いですね。
果たして猫ちゃんにとってレバーは摂取するべき食材なのでしょうか?またレバーを与える時の注意点や与え方は?そんな疑問を解決します。
愛猫の貧血に悩む飼い主様も是非レバーを食べさせることを考える参考にしていただければと思います。
猫にレバーを与えるメリットとデメリット
猫にレバーを与えるのはいいのか?という質問ですが、結論からいうと少量なら与えても問題はありませんが、多量に与えることには注意が必要です。
まずはレバーを与えることに対してのメリットとデメリットを見ていきましょう。
レバーを与えるメリット。栄養豊富で健康維持に役立つ
レバーには鉄分やビタミンAなど猫にとっても、体にいい栄養素が多く含まれています。期待できる効果は以下のようになります。
- 貧血予防
- 皮膚、骨の免疫を高める効果
- タンパク質の消化を促進する効果
このような多くのメリットを期待できるレバーを食べることは猫にとっても大変良いことです。ビタミンB類も豊富に含まれているので、タンパク質の他にも糖質や脂質の代謝を促進してくれる効果も期待できるのです。
ビタミンAは猫の目の網膜を守る働きがあり目の健康を維持してくれる他、猫の感染症予防に役立つ免疫力の向上にも大きく作用してくれるのです。
レバーを与えるデメリット。ビタミンA過剰症に注意!
レバー食べ過ぎると大変危険で恐ろしい症状が引き起こされる可能性があります。
- ビタミンA過剰症
- 嘔吐
- 下痢
- 骨の変形
この中で特に気をつけたいのがビタミンA過剰症です。レバーにはビタミンAが多く含まれているとお伝えしましたが、ビタミンAは水ではなく油に溶ける栄養素です。
このビタミンAを大量に摂取してしまうと尿に混ざらず体の中に蓄積されてしまい嘔吐、下痢、骨の変形といった恐ろしい症状を引き起こしてしまうのです。
どれだけ体にいいといわれる食材でも、過剰に摂りすぎてしまうことは逆効果となり愛猫に重篤な症状を引き起こす原因となるのです。レバーを与えるときは与えすぎにくれぐれも気をつけるようにしましょう。
猫にレバーを与えるのには注意が必要!3つの与え方
レバーを与えるときには量の他にも与え方にも注意が必要です。
具体的にどのようなことに注意をすればいいのか順番に見ていきましょう。
生では与えない
レバーを与える時に注意したいのが、決して生で与えてはいけないということです。
生のレバーには寄生虫や細菌が多く住み着いています。その寄生虫や細菌を口にすると様々な細菌観戦による病気を引き起こす可能性があります。
レバーを与えるときは必ず加熱してからあたえるようにしましょう。加熱することで多くの細菌感染を防ぐことができますので、レバーに限らず肉類を与えるときは生ではく、加熱してから与えるようにすることが望ましいです。
レバーを与えるのは多くても1週間に1回
レバーは体にいいとはいっても与えすぎはビタミンA過剰症を引き起こしますので、多くても1週間に1回程度にとどめるようにしましょう。
タンパク質の消化を促進する効果を高める為に、普段はタンパク質の多い食事を摂るようにし、1週間に1回レバーを含んだ食事を与えるようにするといいでしょう。
その1回の量も多量に与えることがないように量には十分に気をつけましょう。目安としては普段の食事に添える程度で十分効果が期待できますよ。
無理矢理食べさせない
猫にとってレバーに含まれる栄養素は是非取り入れたいものですが、必ず摂取しなければいけない食材ではありません。
もし愛猫があまりレバーを好きではない場合、無理矢理食べさせる必要はありません。
レバーはかなり味に癖があるので、はまる猫、拒否を示す猫に別れますので様子を見ながら与えるようにしましょう。
またレバーを与えるときは、自ら調理をしなくても市販の猫缶を利用する方法もあります。
【キャネット 鶏正 チキンとまぐろ・鶏レバー入り】
このようなレバー入りの猫缶も発売されていますので、市販のものを利用してうまくレバーを食事の中に摂りいれてあげるようにしましょう。
量を守って効果的にレバーの栄養素を猫に与えよう
レバーを与えることには大変危険が伴いますが、しっかりと量を守ることで猫に必要な栄養素を効率よく取り入れることもできます。
市販の猫缶を利用する、時々アクセントとしてレバーを食事に添えてみるなどして与えてみてもいいのではないでしょうか?
ただし必ず与えなければいけないという食材ではありません。そのあたりを十分に注意するようにしましょう。