猫の怪我でよくある原因。動物病院で聞いた外で怪我をしてくるケース

あなたの猫が脚に怪我をしている。どうして怪我をしたのか、何があったのか。気になりますよね。

その前にあなたの猫は外に遊びに行きますか。あなたの猫の性格は気が強いですか。

うちはど田舎で田んぼや畑、山、イノシシ、鹿、猿などの自然にまつわるワードが限りなく出てくるような環境です。

もちろん外に出るということは怪我をするリスクも高くなり、私たち飼い主にとって覚悟と心配が付きまといます。

では怪我の背景をうちの猫たちの実例で、そしてお世話になっている動物病院の先生に教えていただいた怪我の特徴についてお話します。

外猫との喧嘩で怪我!ばい菌が心配なので病院へ

これは結構あると思います。縄張り争いでしょうか? オス猫に多いような気がします。うちの黒猫オレオ(♂)もある日、前脚に怪我を負って帰ってきました。

一度や二度ではなく、いつも同じ前脚を怪我して帰ってきます。

一度、とてもひどい怪我をして帰ってきたことがありました。ついでに言うなら腰の部分にも二カ所、ガブっとやられたような跡がありました。

明らかに喧嘩です。これがひどくて流血していました。

ばい菌が入って大変なことになってはいけないと思い、嫌がるオレオをキャリーバックに入れて病院に連れて行きました。

気が強い猫、オレオを病院へ連れて行ったときの話

~診察中の先生との会話~

先生「君はヤンチャさんですね。」
私「はい、やっぱりこれは喧嘩ですよね?」

先生「そうですね、喧嘩です。ホドホドにしとかないともっとひどい怪我しますよ。」

私「はい、この子は気が強くてすぐに喧嘩するんですよ。」
先生「でしょうね、わかりますよ。」
私 「わかるんですか?」

先生「そりゃ~わかりますよ。この子は前脚を怪我してるでしょう。」
私「はい、この前も前脚でした。」(実は以前にも怪我をして少し毛が抜けてました)

先生「前脚を怪我するということは、相手に向かっていくから前脚をやられる。気が強い証拠ですよ。」
私「なるほどですね、確かに自分よりもデカくても向かっていきますね。」

先生「逆に気が弱い子だと逃げようとするから後ろ脚をやられるんですよ。要領のいい子だと怪我する前に逃げますけどね。」
私「はぁ~納得です。」

それは気が付かなかった、でも言われると合点がいきます。

オレオの兄弟リッツは危険を察知するとサッサと逃げるし、そういう状況には関わらない性格。一度も怪我をしたことはありません。賢いといえば賢い性格かもしれませんね。

そして腰の怪我についても教えてもらいました。相手を動けないようにするために抑え込んで腰に噛みつく。病院に来る怪我した猫は、この部位の怪我は多いそうです。

猫の怪我あるあるですね。勉強になりました。

この時、病院で受けた治療の経緯は次のとおりです。

  1. 抗生物質注射
  2. 患部付近にオゾンを注入し、患部を自然破裂させ数日後に膿を出す作戦
  3. 一日二回の抗生物質(錠剤)処方
  4. 二日後に再受診
  5. 膿が完全に出ていなかったため鎮静剤で眠らせ患部を切開し洗浄を行う
  6. 夕方病院にお迎え
  7. オレオ片脚の半分と腰部分ハゲて帰宅(バリカンで刈られる)
  8. 翌日経過を診るため再受診

…以上、治療代の合計は18,000円強。

勉強になりましたが、なかなか高い授業料でした。地域によって治療費は変わってくるとは思いますが、私の住む地域は安いほうだと思います。

その中でもいつもお世話になっている病院は更に良心的な治療費ですので、平均的な治療費を考えるとプラスαだと思います。

膿が上手く出なかった原因はオゾン注入の際、オレオが大暴れしたせいです。

助手の方と二人で押さえてたのですが、注射と違って数秒のものではないため、完全には注入できませんでした。また数カ所に施すため、ネットに入れての治療も難しいものでした。

このように猫の性格によって、前脚か後ろ脚かと怪我をするところが変わってくるということですね。そして前脚だろうが後ろ脚だろうが変わらないのは治療費です。

腫れる前脚…気が強い猫はヘビにも注意

ある日、長女猫チャフの前脚が腫れあがってました。この時の脚の状態を表現すると「マンガみたい」な腫れ方。しきりにその脚を舐めるし、歩き方もかばって歩くので変でした。

確認しようとして触るとシャーシャー言うので痛かったんだと思います。もちろんキャリーバックにチャフを詰め込み病院に行きました。

やっぱり気が強いことが原因だった!チャフを診てもらったときの話

~診察中の先生との会話~
私 「先生、脚が腫れてて触ると怒ります。」
先生「あら~これはヘビにやられたね。」
私 「ヘビですか!?」

先生「そうですね、傷口を見てください。ほら、表と裏に噛み口があるでしょう。」
私 「本当ですね!」
先生「でしょう? パクっとやられたということ。」

確かにこのとき、肉球のちょっと上辺りの表と裏に小さい噛み口がありました。チャフもまた気が強く、外猫はもちろん他の生物にも向かっていく女子なんです。

このときの治療の内容は次の通り。

  • 抗生物質注射(前回のオレオと同じく)
  • オゾン注入(これも前回と同じく)
  • 抗生物質処方(これも前回と同じく)
  • 左前脚一部ハゲる(これも同じくバリカンで刈られる)
  • 二日後に再受診
  • 経過良好で数日後には腫れも引き、普通に歩けるようになった

…以上、治療代は合計8,000円弱。

以前にも顔が腫れあがったことがあり(原因不明)、このときはオレオと同じく鎮痛剤での切開と洗浄をしたことがありました。おかげでここの先生は、チャフにものすごく嫌われています。

外敵に要注意!猫の気の強さが怪我をする原因になってしまう

オレオの天敵、外猫アキラ(勝手に命名)は常にうちの猫たちを狙っています。

そう、特にオレオを。そのオレオよりも一回りも二回りも大きいアキラ。とても勝ち目はないと思うのですが…。

怪我の一件から喧嘩の鳴き声を聞くと仲裁に行くのですが、これが良くないこともあります。私たち家族の声を聞くと気が大きくなるようで、更にヒートアップします。

「ねえ、見ててお母さん。僕はこんな奴すぐにやっつけるから。」
「ねえ、僕って強いでしょう?」

こんな感じの声が聞こえてきそうです。そんなときは無理矢理抱きかかえて家に入ります。

そしてオレオのプライドを損なわないように、「さあ、ご飯ですよ~。みんなと一緒に食べようね~。」などと子芝居を演じています。

そしてうちはヘビも多く、出掛けようとして玄関のドアを開けるとヘビがいたということも何度かありました。

きっとチャフはちょっかいを出して歯向かってくるヘビに対して、気の強さゆえ戦ったのかもしれません。

夏場はムカデなどの毒虫も多く、正直そちらばかり気にしていたのでヘビだったとは本当にうっかりでした。飼い主として本当に申し訳ない気持ちになりました。

それと処方された錠剤の抗生物質。二匹ともですが上を向かせて口の奥、ほとんど喉付近に落とし込むような感じで飲ませていました。吐き出したり投薬を察知して逃げてしまったりとなかなか苦労しました。

諦め半分でカリカリに混ぜていたら、意外にも一緒に食べていたという拍子抜けする結果でした。

人間も気が強いと痛い目に遭うことが多々あります。人間の場合は更に強くなりますが、猫は違います。たくさん痛い目見ても怪我に対して強くなるわけではありません。もちろん外に出ないのがいちばんの対策です。

以上が我が家の怪我の名人…違うな、名猫オレオとチャフのお話でした

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