猫は飼い主に似る。そんな言葉を聞いたことはありますか?
人間でも長年連れ添った夫婦は似てくるといった言葉がありますが、果たしてそれは猫と人間にも言えることなのでしょうか?また、飼い主と猫が似るというのは性格的な意味なのでしょうか?それとも外見的な意味なのでしょうか?
今回は真実か、迷信か?猫が飼い主に似るという話の真偽について様々な角度から検証したいと思います。猫は飼い主に似るのか、似ないのか、愛猫は自分に似るのか似ないのか気になる真実をチェックしてみましょう!
猫と飼い主が似る5つの理由
愛猫が自分に似てきた!そんな事実に気付いて驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に猫と飼い主は似ると言われており、飼い主と愛猫の顔がそっくり!なんていう方もいらっしゃいます。そんな猫と飼い主が似るのはどんな理由があるのか?今回は5つご紹介しましょう!
生活環境が同じ
猫と飼い主が似る理由の一つ目は、生活環境が同じだということです。
飼い主と猫は同じ屋根の下で寝食を共にするのですから、生活スタイルや生活環境が似るのは当然ですよね。
同じタイミングで起きて、同じタイミングで行動して、同じタイミングでコミュニケーションを取る、そんな生活をしているからこそ知らないうちにお互いの性格や顔が似ると言われています。兄弟姉妹や親子が似るのも同じ理由ですね。
相性のいい子を無意識に選んでいる
猫と飼い主が似るというよりは、飼い主が初めから自分とよく似る相性のいい猫を選んでいる場合もあります。
そんな事考えずに、直感で選んだという方もいらっしゃるでしょうが、人間とは無意識に自分とどこか似ている人や動物に対して好感を持ちやすい傾向にあります。
例えば顔だったり、まとってる雰囲気だったり、性格だったりと、似ていると感じた部分は様々でしょうが、どこか自分と通じている部分を直感で感じたのでしょう。
その結果、初めは気付かなかったけど成長していくにつれて飼い主に似る愛猫を見て「飼い主に似るのは本当なんだ!」と感じたということになります。
つまり、この場合は「猫は飼い主に似る」のではなく「初めから猫が飼い主に似ていた」というのが正しいのです。
猫が飼い主に合わせてくれるから
猫は飼い主を選ぶことも、生活環境や、生活スタイルを選ぶことはできません。
そのため、飼い猫は飼い主の生活スタイルや生活環境に合わせる必要があります。それに伴って、飼い猫は飼い主に似ると言われるようになったのも理由の1つです。
この場合は、飼い主に合わせよう、新しい生活環境に慣れようとしていた結果、飼い主に似るようになったということです。
猫のペースに飼い主が合わせるから
猫が飼い主の生活スタイルに合わせようとしているのと同時に、飼い主も猫と共に生活をすることで飼い猫に合わせた生活を送るように努めますよね。
もちろん、飼い猫にどれくらい生活を合わせるかは飼い主の考え方によって違いますが、少なくとも飼い猫のお世話をするくらいには合わせるはずです。
その大なり小なり合わせた生活が、飼い主が愛猫と似るきっかけとなるのです。猫が来てから生活スタイルが変わったという飼い主様は、まさに愛猫に顔が似る要素を持っていると言えます。
すでに、もう似てきているかもしれませんよ?
愛猫が可愛すぎるから
愛猫があまりにも可愛いと、似ていなくても猫が飼い主である自分に似てきたと感じてしまう場合も考えられます。
そもそも、前述の通り愛猫を選ぶ場合、飼い主は自分と似ている猫を無意識に選んでしまいがちです。
そのような場合、愛猫が飼い主に似るという先入観と元々似ている猫を選んでいるという事実が相まって、「愛猫が自分に似てきた!」と感じるのです。
ただ、そう思うのは決して悪いことではなく、愛猫があまりにも可愛くて「自分に似たらいいのに」という潜在意識の現れなので、決して悪いように捉えないでくださいね。
猫と飼い主が似るのは飼い主が猫好きだから
猫と飼い主が似るという前に、そもそも猫の飼い主自体が猫っぽい性格をしているというのも考えられます。
猫好きだという人も、猫をひょんな事から飼おうと思った方も、とにかく猫を飼おうと思ったのは自分の意志だという人がほとんどですよね。
現在猫を飼っている方に質問ですが、何故ペットの中でも人間に従順である犬ではなく、魚でもなく、ハムスターでもなく、鳥でもなく、猫を飼おうと思ったのですか?
そう質問をされて「そういえばなんでだろう?」と、思った方も少なくないでしょう。気づいたら猫好きだったから、何となく、そう答えた方もいるでしょうがその理由を明確に答えられますか?
そんな方は、もしかしたら「自分の性格と似ている猫に惹きつけられたから」かもしれませんよ?
前述した通り、人間とは自分に似る物に好感を抱きやすい動物です。そのため、猫を好きだと何となく思った方は猫の性格が自分に似ていると感じたからではないでしょうか?
- 自由奔放
- 命令されるのが嫌い
- 大人数よりも少人数と深く関わりたい」
- 一人の時間が好き
- ツンデレ
- 気分屋
- のんびり過ごすのが好き
などなど、このような性格を持っている方は猫を好みやすい傾向にあります。
そういった性格の人が猫を飼ったら、自ずと猫と飼い主の性格が似ることになりますよね。つまり、飼い主と猫が似るのではなく、元々似た者同士だったということが言えるのです。
猫好きだという方、何となくあたっていませんか?
飼い主と猫が似るのは「似たもの夫婦」の原理と同じ
似たもの夫婦という言葉をご存知ですか?性格や好み、顔までが似ている夫婦のことで、実際に似たもの夫婦が周りにいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこの似たもの夫婦は迷信やこじ付けではなく、科学的な裏付けがされているのをご存知ですか?
「類別交配」と呼ばれるもので、顔の雰囲気や体形などが似ているもの同士が惹かれ合うのです。
それだけではなく、知能や価値観、性格などの特徴が似ている者を瞬時に察知して交尾をしていく傾向が人を始めとした他の動物にあることが最近の研究であきらかになってきたのです。
つまり、似たもの夫婦は段々と似るのではなく、初めから似ている夫婦だといえます。この似たもの夫婦の原理が、飼い主と猫が似る理由そのままに当てはまるのですから面白いですよね。
猫が飼い主に似るのではなく、猫の性格に飼い主が似ているが正しい
猫と飼い主は似るというのは事実ですが、正しくは「飼い主と猫がもともと似ていた」が正解だと言えます。
もちろん、愛猫と飼い主が共に生活をすることで生活スタイルなどが一緒になって、段々と似る場合もあります。
しかし、愛猫と飼い主が元々似ていたと思うと「愛猫と出会ってこうして生活しているのも運命なのかな?」なんていうロマンチックなことを考えてしまうのは、私だけでしょうか?
あなたと愛猫は顔や性格が似ていますか?もしかしたらそれは、無意識に運命の猫を選んだ結果かもしれませんよ。