猫に芸を覚えてもらう方法。お手、お座りもストレスのないように!

犬やイルカが訓練して芸を覚えるのと同じように、猫も訓練すれば芸ができるってご存じですか?

自由気ままでマイペースな性格の猫ですが、根気強く教えていけばあなたの猫も芸ができるようになるんですよ。

本当に?猫にも芸ができる、その根拠

犬の方が猫よりも言う事を聞くし、芸も覚えるから犬の方が賢いと思っている人は多い
かもしれません。

猫に芸を覚えさせるなんて無理なのでは?と思いますが、実は犬と猫の知能はそこまで変わらないと言われています。では何故、犬の方がよく芸を覚えて猫はあまり芸を覚えないのでしょうか?

その答えは、犬と猫の習性や習慣の違いにあります。

犬は社会性が高く、群れを作り集団で生活しています。縦社会で上下関係があるので、飼い主に従順な性格です。なので、訓練すればほとんどの芸を覚えることができます。

その一方で、猫は単独行動を基本としています。上下関係もないので飼い主が指示をしても知らぬ顔。これが芸をなかなか覚えない理由です。しかし、だからと言って猫が犬より賢くないわけではありません。

猫は単独行動が多いため、一匹で生きぬく力に長けています。学習能力が高く、教えなくても自分で必要なことを覚えていくことができます。

よく猫がジャンプしてドアノブを回してドアを開けたり、引き戸を手で開けたりしていますが、あれは飼い主さんを見てできるようになったと考えられます。なので、猫も賢いけど、賢さの種類が犬とは違うから猫はあまり芸を覚えないと言えますね。

とは言っても猫も賢い動物なので、根気強く教えれば芸を覚えることは可能です。もちろん、個体差があるので芸を教え込みやすい子とそうでない子がいます。なかには、20種類もの芸を覚えてギネスに載った強者もいるんですよ。

猫への芸の教え方

猫用のお菓子や好きな食べ物を芸ができたご褒美に使います。空腹時に行う方が覚えやすいようです。お菓子を先に与えることになるので、カロリーオーバーにならないようにご飯の量を調整してあげてください。

また、猫は本来気まぐれな性格なので、嫌がっているのに無理にトレーニングしないようにしましょう。ストレスにならないように楽しく行うのが芸を覚える最大のコツです。

お手

まず、お手と言いながら手を差し出します。最初はなかなかお手をしないので、「お手」と言いながら猫の手を自分の手のひらに持っていきましょう。最初のうちはその時点で褒めてお菓子をあげます。「お手」をしたらご褒美がもらえると猫に覚えさせましょう。

基本的にはこれの繰り返しになります。できる限り毎日トレーニングするようにしてください。日によっては猫が気乗りしないときもあるので、そんな日は無理にトレーニングせずに次の日に頑張りましょう!

お座り

お手の教え方とほぼ同じです。最初はなかなかお座りしないので、「お座り」と言いながら猫のお尻を上から手をあてて座らせます。ちゃんと座ることができたら褒めてお菓子をあげます。「お座り」をしたら良いことがあると猫に覚えさせます。

先にお菓子を高い位置で頭上に持っていくと、猫自らお座りしてくれることもあります。しかし、活発な猫ちゃんは頭上にあるお菓子を取ろうと座った姿勢からジャンプし始めてしまうこともあります。猫ちゃんに合った方法でトレーニングしましょう。

待て

エサを用意してその上に蓋などを被せておきます。それを猫の前に用意して「待て」と言って、手のひらを猫の前で広げて制止するサインをします。しばらくしたら「よし」と言って蓋を開けて猫にエサを食べさせます。

待たせる時間が長すぎると猫のストレスになるので、あまり長く待たせないようにしましょう。また、「待て」のサインは毎回同じサインにして、これが「待て」の合図だと猫に覚えさせてください。

クリッカートレーニング

クリッカーを使用して猫に芸を覚えさせる方法もあります。クリッカーはボタンを押すとカチっと音が鳴り、犬やイルカの訓練によく用いられています。これを猫にも使用して芸を覚えさせたり、しつけに応用したりします。

まず、カチっと音を鳴らしたらお菓子をあげてください。「音が鳴る」=「良いことがある」と最初に覚えさせることが重要です。これがクリッカートレーニングの基礎となるので、これができないうちは次のトレーニングに進まないでください。

トレーニングを繰り返し、「音が鳴る」=「良いことがある」と覚えたところで次のステップに移ります。細長い棒を用意して猫の前に持っていってください。猫が匂いを嗅いだらクリッカーをならしてお菓子をあげましょう。

これを何回も繰り返していくと、棒の匂いを嗅いだらご褒美がもらえると猫は覚えるでしょう。ここまできたら後はこれを応用していくだけで猫に芸を覚えさせることができます。

お手やお座りなど、「猫に覚えさせたい行動」を猫ができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。クリッカートレーニングは芸を覚えさせるだけではなく、しつけにも役立つのでオススメです。

ストレスはいやニャ!楽しみながら芸を覚えてもらおう

「訓練」や「トレーニング」というと大変でしんどいイメージになりますが、猫の訓練やトレーニングは楽しく行うのが重要です。

先ほども説明しましたが、猫は本来単独行動が基本で自由気ままな性格なので、無理にトレーニングを行うと猫にとってストレスとなってしまいます。

気ままな猫の性格を理解した上で、飼い主さんは気長に根気強く、時間をかけてトレーニングしていく必要があります。猫に芸を覚えさせるコツとしては、

  • 楽しくトレーニングを行う
  • 毎日練習する
  • ご褒美を必ずあげること
  • 空腹時に行うこと
  • 猫が嫌がったら無理にトレーニングしないこと

の5つです。
芸を覚えやすいのは生後二ヶ月ぐらいまでとも言われているので、猫が小さいうちからトレーニングを開始する方がいいですね。

自由気ままでマイペースな猫ですが、芸を覚えるようになれば更に可愛さは増すことでしょう。覚えてもらうまでが少し大変かもしれませんが、それも楽しく行えば苦にならないはず。愛猫と楽しく暮らすために、あなたも一度猫に芸を覚えさせてみませんか?

みんなのコメント

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

ページトップへ