猫が鳴く13の理由。実は意味もなく鳴いている時があった!?

愛猫が可愛らしく鳴いてくれる瞬間は、飼い主さんにとっても嬉しいものですよね。でも、時にはなぜ鳴いているのかわからなくて、もどかしい思いをする場合もあるのではないでしょうか。

ご飯の時間に飼い主さんの足元で鳴いているなど、わかりやすい場合もありますが、そうでない場合はどうしたら鳴き止んでくれるのか悩んでしまいますよね。

また、猫の鳴き方によっては、実は飼い主さんが注意しなければならないケースもあります。そこで、猫が鳴く主なシチュエーションや、猫が鳴いた時の対処法、注意点などをご紹介します。

シチュエーションで見極めよう。猫が鳴く理由

猫が鳴いている時、例えば以下のような理由が考えられるでしょう。猫によって鳴き方や声のトーンも変わってきます。猫がどんなシチュエーションで鳴いているのかをよく観察し、以下にあてはめて理由を推察してみましょう。

ごはんがほしい

猫が鳴く理由として定番なのは、やはりごはんのおねだりです。いつもごはんをあげている時間はもちろん、早朝など前のごはんをあげてから時間が経ってお腹が空いてきた頃に鳴くのはほぼごはんの要求でしょう。

猫が一番甘えてくれやすい一時でもあるので、抱っこなど猫とのスキンシップを楽しみつつ、早めに食事の用意をしてあげましょう。

遊んでほしい

ごはんの時間以外で、訴えるようにして「にゃあー」と長めに鳴く時は、遊んでほしいというサインかもしれません。よく遊んでいるおもちゃを収納してある場所の前で鳴くなど、わかりやすい行動を取ることも多くなります。

猫は遊びたい気分の時に遊んでもらえるのが一番嬉しいので、できるだけ要求に応えて遊んであげるとよいでしょう。

トイレを掃除してほしい

遊んでほしいわけでも、ごはんが欲しいわけでもなさそうなのに、なぜか鳴いている!という時は、トイレが汚れているのかもしれません。

猫によってはトイレから出た直後、わざわざ飼い主さんのもとへとやってきて鳴き、お知らせしてくれることがあります。飼い主さんがいつもトイレが掃除してくれるとわかっているからこその行動です。

猫は綺麗好きな生き物なので、できるだけ早めにトイレを掃除してあげましょう。

無駄鳴き

意外なことに、なんの意味も理由もなく、つい鳴いてしまう時が猫にもあります。飼い主さんの顔を見るなり毎回鳴いたり、家の中の何もないところで頻繁に鳴いたりするような時は、もしかすると無駄鳴きしているだけかもしれません。

特に、以前猫がたまたま鳴いた時、飼い主さんが慌てて駆けつけ、あれこれと世話を焼いたというような経験があると、猫はそのことを覚えていることがあります。

そして、「とりあえず鳴けば何かをしてもらえる、おもちゃやおやつなど楽しいものが出てくる」と学習してしまい、鳴くことを繰り返すようになるのです。

ただし、無駄鳴きだと思っていると、病気や認知症で鳴いていたというようなこともあるので、飼い主さんは猫の行動や体調には十分気をつけましょう。

挨拶

部屋から出たら廊下で猫と目が合ったなど、偶然愛猫と出会った時に「にゃ、にゃ」と短く鳴くのは挨拶の意味があります。「やあ、また会ったね」くらいのニュアンスだと思って下さい。

猫から挨拶を受けたら、同じようなトーンで「にゃ」と鳴き返してあげるとよいでしょう。もしくは、人指し指を1本、猫の鼻先に近づけて匂いをかがせてあげると、猫にとっては挨拶の意味になります。

怒っている

激しく怒っている時は、もちろん猫も声に出します。他の猫との喧嘩だけでなく、虫など「たまたま見つけた獲物がちっとも取れずにイライラ!」なんていう場合も、不満そうに鳴いたり唸ったりすることがあります。

尻尾を下げたり、バシバシと激しく振っていたり、先っぽだけをぶんぶん振っているような時は、怒っていると見てよいでしょう。

下手に近づくと飼い主さんがとばっちりを受けることもあるので、猫が落ち着くまではあまり近づかず、怒っている原因を遠くから観察して見極めることが重要です。

何か気になるものを見つけた

窓の外で飛んでいる虫や鳥など、何か得体の知れないものを見つけた!という場合も猫は鳴きます。

この時、猫によっては「カッカッカッカッ」とか「ケケケケ」という独特の鳴き方をすることがあります(個体差があり、頻繁にする猫もいれば全くしない猫もいます)。

クラッキング、あるいはチャタリングといって、変な鳴き方ですが正常な行為ですので心配はいりません。窓越しに獲物を見た時の捕りたいけれど捕れない葛藤や、あるいは見知らぬものに対する警戒や興奮を表しているといわれています。

どこかが痛い

唸ったり、悲鳴を上げたり、変な声で鳴いたり、かすれた声で鳴いたりする時は、どこか体に不調を感じているのかもしれません。外傷であることもあれば腹痛など体内の痛みであることもあります。

しかしながら、猫は痛みを隠したがる生き物です。痛いからといって声を上げていると、敵に見つかってしまうので我慢するという野生時代の名残でもあります。つまり、もし猫が痛みに鳴いている時は相当つらい状況です。

そっと触ったり、撫でたり、抱っこしてみたりして不自然なところがあるようなら、すぐに病院へ連れて行き診てもらいましょう。

病気

実は、病気で鳴いている場合もあります。例えば、猫にとって重い病気である甲状腺機能亢進症の場合、症状のひとつとして猫が活発になる傾向があります。

よく食べて元気に鳴いていると思っていると、実は重い病気であったということもあるのです。病気か否かを見分けるためには、やはり日頃の観察が重要です。

元気や食欲だけでなく、「なにかいつもと違うことがないか」ということも病院に連れて行くための目安になります。

もし、最近猫が頻繁に鳴くようになったけれど、原因が全くわからない、というような場合は病院で検査してもらうのも1つの方法です。

異変を知らせようとしている

家の中で何か異変が起きている時なども、猫は鳴きます。ものが倒れていたり位置が変わっていたり、普段使わない電化製品のスイッチが入っていたりなど、意外と細かいことにまで猫は気づきやすい生き物です。

また、中には地震の前に頻繁に鳴いて飼い主さんに知らせようとしていたなんて話もあります。

家の中はすなわち猫の縄張りです。猫にとっては縄張り内のわずかな異変も見過ごせないものですが、自分では直せないので、飼い主さんに鳴いて訴えているのかもしれません。猫が妙に鳴く時は家の中を安全点検して回りましょう。

ケージなどから出してほしい

猫は縄張り内を自由に歩ける状態でいないと気が済みません。

猫をケージに入れていたり、あるいは猫を一室に入れて他の部屋に出入りできない状態にしたり、また逆に一室だけドアを閉めて出入りできない状態にしていたりすると、猫はここを開けろと鳴いて訴えます。

ドアなど、開けてほしいものの前で鳴いていることが多いので、猫の周囲を確認しましょう。

発情期

猫が特に鳴くタイミングといえば発情期です。発情期の猫は独特の鳴き方をします。普段より甘ったるい、高い声で鳴いて見せたり、あるいは外では他の猫とメスを奪い合って猛烈な喧嘩を繰り広げたりします。

発情期の場合、鳴くだけでなく体を擦りつけたり、マーキングしたりなど独特の行動が見られることが多くなるので注意して見てみましょう。

特に交配の予定がないのであれば、去勢・避妊手術を検討した方がよいでしょう。かわいそうという意見もありますが、病気の予防にもなり、発情期特有の猫のストレスも抑えることができます。

ストレス

ストレスの表現としても鳴くことがあります。引っ越ししたり来客があったり、あるいは近所で工事など騒音が響いていたりなど、ストレスの元がないかどうか探ってみましょう。

無駄鳴きだと思っていたところ、実は工事の騒音が原因で、工事が終わったらぴたりと鳴かなくなった……というようなケースもあります。

一時的なものであればともかく、家族が増えたなど継続的なストレスだと猫が病気を発症してしまうこともあるので気をつけましょう。

その他、なんらかの要求

基本的に猫が飼い主さんに向かって鳴く時は、何かを飼い主さんに求めている、訴えていることがほとんどです。言葉を話せない猫のためにも、猫の様子や、猫の周囲をよく観察してみましょう。

猫が鳴くたびに周囲の様子を探るくせをつけておくと、猫がどういう時に鳴くのかわかるようになってきます。

実は個体差あり!猫によって違う鳴くタイミング

初めて猫を飼う飼い主さんには意外かもしれませんが、実は猫の鳴き方や鳴く頻度は猫によってかなり差があります。以下のようなことも参考にしてみると、鳴く理由を判別しやすくなるでしょう。

品種によってかなりの差がある

個体差もありますが、実は鳴く頻度に大きく影響するのが品種です。猫によってよく鳴くといわれる品種と、あまり鳴かないといわれる品種があります。

例えば、よく鳴くことで有名な品種の1つがアビシニアンです。また、反対にロシアンブルーなどは自己主張が少なく滅多に鳴かないといわれています。

また、我が家でもノルウェージャン・フォレストキャットを飼っていましたが、月に1回鳴けば多いくらいで、飼い主でさえ鳴き声を聞き慣れないほどでした。

このように、それぞれの品種で鳴く頻度は全く異なります。雑種でない猫を飼っている場合は、自分が飼っている猫がよく鳴く品種か、そうでない品種なのか、一度確認しておくとよいでしょう。

とりあえず鳴いてみる猫

活発で甘えん坊、加えてちょっとおバカさん、というような愛敬のある猫に多いのが「とりあえず鳴いてみる」というタイプ。

飼い主さんにベタベタに甘やかされることに慣れ、また本人(猫)も飼い主さんの反応が嬉しくて、用事がなくてもとりあえず「構って~」と鳴き続けてしまうのです。

飼い主さんが嫌でなければ特にしつけをする必要もありませんが、鳴きすぎて困る場合は鳴いても無視するなど無駄鳴き対策をとった方がよいでしょう。

用事がある時にしか鳴かない猫

ごはんが欲しい時、遊んでほしい時、「にゃ~にゃ、にゃっ、にゃっ、にゃっ、にゃああああ~」とものすごく頻繁に鳴くのに、用事が済むとぴたっと鳴き止む猫がいます。

鳴くことで飼い主さんが何かをしてくれるとわかっている、賢く自立した猫に多い特徴です。また、比較的鳴かないといわれている猫でも、やはり用事のある時だけは鳴くということが多いようです。

多頭飼いで他の猫に任せている猫

多頭飼いで自己主張の激しい猫とそうでない猫を飼っている場合、主張の激しい猫に全て任せてしまい、滅多に鳴かないという猫もいます。

このタイプの猫は、例えばごはんの時間になると、主張の激しい猫が必死にごはんを要求する横でじっと無言で待っていて、ごはんが出てくるとさっさと食べて悠々と去っていきます。

確かに、1匹だけ鳴いていればそれで用は済むわけですから、鳴く必要性の有無がわかっているわけですね。あるいは先住猫に遠慮して鳴かない場合もあります。

逆に言うと、このような猫が突然積極的に鳴くようになったら病気など注意が必要なので気をつけましょう。

猫が鳴いている時の3つの対処法

猫が鳴いている時、猫をよく観察しましょう。その上で、飼い主さんは、以下のような適切な対応が必要です。

なぜ鳴いているのかを見極め、猫の要求に応えてあげる

基本的に猫は飼い主さんに対して、なんらかの要求があって鳴いています。ごはんがほしい、構ってほしい、甘えたいなど、猫がどんな要求をしているのかを見極めて、要求に応えてあげましょう。

トイレ掃除など必要な世話が行き届いていないと、猫はストレスを溜めて病気のもとにもなってしまいます。普段からよくスキンシップをとり、猫がどんな時に鳴くことが多いのかよく観察しておきましょう。

無駄鳴きしている時は、鳴いても無視する

飼い主さんが入ってほしくない部屋に入れてほしいと鳴いているなど、要求に応えられないケースもあります。こんな場合は、断固として無視が重要です。

根負けして猫の要求に一度でも応えてしまうと、猫は学習して次から同じことを要求するようになってしまいます。

鳴いても無視することで、猫は要求が叶えられないと知り、鳴くのをやめるはずです。また、特に用事がないのに鳴いている無駄鳴きをやめさせたい場合も、やはり無視するのが有効です。

かわいそうではありますが、大事なしつけでもあります。応えられる要求と応えられない要求の区別をはっきりつけましょう。

場合によっては、病院に連れて行く

普段と明らかに鳴き方や鳴く頻度が違うのに原因に心当たりがない場合、また鳴くだけでなく吐き気など具体的な症状がある場合は、病院に連れて行くことも重要です。

猫の様子に注意を払いましょう。猫は自分の不調をわかりやすく訴えることはできません。もしかしたら病気や怪我で鳴いている可能性もあるので、すぐに気づいてあげられるようにしておきましょう。

言葉を話せない猫だからこそ、猫の様子に敏感になろう

言葉を話せない猫ですが、鳴く時の仕草や場所、声には豊かな感情が乗っています。猫がどんなシチュエーションで鳴いているのかよく観察し、猫が鳴いている理由を見極めましょう。

要求しても叶えてもらえないことが続くと、猫のストレスになり、粗相など問題行動の原因になることもあります。また、猫が鳴くのは当たり前の行為であると思っていると、実は病気で鳴くことが多くなっているような場合もまれにあります。

日頃のスキンシップを欠かさないことで、たとえ病気であっても早期発見することができるでしょう。鳴き声は大事な愛猫からのメッセージです。愛猫の鳴き方やタイミングをよく知っておきましょう。

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