猫にミネラルウォーターは危険!与えていい水は硬水、軟水?

愛すべき猫のために品質の良い水を飲ませてあげたいという思いから、ミネラルウォーターを愛猫の飲み水にしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

でも、ちょっと待って!猫にミネラルウォーターを与えるのは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

水道水はいいのにミネラルウォーターはダメってどういうこと?そもそも何が違うの?そんな疑問にお答えすべく、今回は猫にミネラルウォーターを与える危険性をご紹介しましょう。

本当に愛猫の健康を考えるならば、愛猫にとって何が一番いいのか正しい知識を身につけましょう。

猫にとってミネラルウォーターは病気の原因となる!

猫に限らず動物にとって水は生きるうえで大切なものです。そんな大切な水だからこそ品質のいいミネラルウォーターを与えたいと思う、飼い主様の気持ちは十分すぎるほどよくわかります。

しかしミネラルウォーターには、その名の通りミネラルが豊富に含まれています。このミネラルこそが、猫にミネラルウォーターを与えてはいけない理由なのです。

ミネラルウォーターによって引き起こされる尿路結石

猫はもともと砂漠で生きていたため、水をあまり飲まずに生きていける身体のつくりをしています。そのため、家庭で生活をする飼い猫もあまり水を飲まないので泌尿器系のトラブルを時々見かけます。

そんな泌尿器系の病気の中でもっとも気を付けたいのが尿路結石症です。

尿路結石症とは、尿道に結石が詰まってしまうことで引き起こされる病気のことで、ミネラルやマグネシウム、カルシウムなどの栄養素が結晶化してしまうのが結石の原因だと言われています。

つまりミネラルウォーターに含まれているミネラルは、猫に尿路結石症を引き起こさせてしまう原因をはらんでいる可能性があるということなのです。このような理由からミネラルウォーターは猫に与えてはいけないと言われているのです。

ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムにも注意

人間にとっては、お通じをよくしてくれる大変いい栄養素として重宝されているマグネシウム。便通をよくしてくれるその効果から、マグネシウムは便秘薬としても用いられていますよね。

そんなマグネシウムですが、実は猫にとっては下痢を引き起こしてしまう可能性のある栄養素だということをご存知ですか?

もちろん、人間もマグネシウムを摂りすぎると下痢をしてしまいますが、ミネラルウォーターに含まれる程度のマグネシウムなら全く問題はありません。

しかし、人間よりも体がはるかに小さい猫にとっては、ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムですらひどい下痢を引き起こす可能性があるのです。

愛猫に下痢のようなツライ思いをさせないためにも、ミネラルウォーターはやはり与えないようにしましょう。

ミネラルウォーターでも軟水なら猫に与えてもいい場合がある

猫にミネラルウォーターを与えるのは絶対にNGだと思っている方もいらっしゃるでしょうが、実はミネラルウォーターの中でも、硬度の低い軟水のミネラルウォーターなら与えても尿路結石症になるリスクが低いということをご存知でしょうか?

ミネラルウォーターの硬水と軟水の違い

ミネラルウォーターの硬水と軟水ってよく聞くけど、そもそも硬水と軟水って違いは何だろう?そんな疑問を抱いた方も少なくはないでしょう。硬水、軟水と呼ばれているようにミネラルウォーターには水質を表す指標が設けられています。

この水質を表す指標のことを硬度と呼び、硬度の高い水であればあるほどカルシウムとマグネシウムが含まれる量が多いということになります。

つまり硬度が高い水であればあるほど、猫にとって尿路結石症を引き起こしたり、下痢を引き起こす可能性のある栄養素が豊富に含まれているミネラルウォーターだといえるのです。

逆を言えば硬度の低いミネラルウォーター、軟水であれば猫にとってリスクが低いミネラルウォーターだといえるのです。

猫に飲ませてもいいミネラルウォーターの硬度は?

硬度の低いミネラルウォーターなら飲ませてもいいということだが、具体的にどれくらいの高度のミネラルウォーターなら飲ませてもいいのでしょうか?

基準としては日本の水道水の硬度であれば、ミネラルウォーターを飲ませても問題はないと言われています。

日本の水道水の硬度は地域によって違いますが、平均で40~70㎎/Lです。つまりこれくらいの硬度のミネラルウォーターなら猫が飲んでも問題はないということになります。

ちなみに、水道水の硬度は国によって大きく違いがあり超硬水を示す180㎎/Lの硬度を誇る水が水道水が出てくる場合もあります。

なかなか無いとは思いますが、海外で猫に水を与えることがある場合は、その国の水道水がどのくらいの硬度なのかをしっかりと調べてから与えてあげるようにしましょう。

猫用のミネラルウォーターも存在する

日本の水道水は諸外国と比べて水質がとても高く、基本的に水道水の水を猫に与えても問題はないのですが、品質のいい水をどうしても愛猫に与えてあげたいと考えている飼い主様もいらっしゃいますよね。

そんな愛猫思いの飼い主様は猫用のミネラルウォーターの購入を検討してみてはいかがでしょうか?

猫用のミネラルウォーターならミネラルやマグネシウムによって引き起こされる病気のリスクを心配する必要がないので安心して品質のいい水を与えられますよね。

また、猫用のミネラルウォーターを普段使いで用意するのではなく災害用の防災グッズとして用意している飼い主様もいらっしゃいます。

というのも、地震などの災害などにより水が止まってしまった時、人間は支援物資などから得られるミネラルウォーターで水分補給ができます。

しかし、猫に人間用のミネラルウォーターを与えてしまうとミネラルやマグネシウムの過剰摂取により体調を崩してしまう可能性があります。

そんな事態にそなえて、防災グッズを準備するときに人間用のミネラルウォーターとは別に猫用のミネラルウォーターを用意している飼い主様が増えているのです。

大切な家族である愛猫のためにも数本は猫用のミネラルウォーターを用意しておいてはいかがでしょうか?

▼ペットの天然水 Vウォーター
ペットの天然水商品イメージ

こちらは軟水のミネラルウォーターで猫も安心して飲めるミネラルウォーターです。1本でも猫用のミネラルウォーターを用意していたら安心ですね。

▼ジェックス アクティア
アクティア商品イメージ

こちらは岐阜県養老山系から汲み上げた天然水です。体にやさしい天然水ですから猫ちゃんもおいしくゴクゴク飲めちゃいますよね。

猫用のミネラルウォーターは様々なメーカーから発売されていますので、愛猫のお気に入りのミネラルウォーターを探してみてはいかがでしょうか?

猫にミネラルウォーターを与えるときは十分に気をつけよう

猫にミネラルウォーターを与えるのは、尿路結石症のリスクを高めてしまうので大変危険ですが硬度にさえ気を付ければ問題がない場合もあります。

災害などの緊急事態に、ミネラルウォーターしか愛猫に飲ませるものがない!という時のために、猫用のミネラルウォーターを数本用意しておくと安心ですね。

愛猫の健康を考えるなら今回の記事を参考に、ぜひミネラルウォーターについて考えてみましょう

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