世田谷線は東京都の三軒茶屋と下高井戸を結ぶ2両編成のかわいい電車です。
2017年に玉電開通110周年を迎えたのを記念して、期間限定で運行されている幸福の招き猫電車を紹介します。
第1回:世田谷線の招き猫電車
第2回:豪徳寺と招き猫
第3回:招き猫スイーツ&グッズのお店
第4回:店員猫がいる猫本だらけの本屋さん
旅のはじめに
世田谷線の三軒茶屋駅には世田谷パブリックシアターやシアタートラムなどの劇場があり、松陰神社前駅にはその名のとおり吉田松陰を祀った松陰神社があります。
世田谷駅~上町駅では毎年1月15・16日と12月15・16日にボロ市が開かれ、下高井戸駅にはミニシアターの下高井戸シネマがあります。
なかでも特に有名なのは宮の坂駅にある豪徳寺。
その人気はいまや国内だけにとどまらず、世界中から観光客が押し寄せています。
さあ、世田谷線に乗って小さな猫旅に出かけてみませんか?
玉電開通110周年記念・幸福の招き猫電車
「玉電」こと玉川線は世田谷線の前身にあたる路線。
1907年に渋谷駅~玉川駅間が開通してから110周年を迎えたのを記念して、2017年9月25日から半年間限定で幸福の招き猫電車を走らせることになりました。
ところが、あまりの人気ぶりに急きょ期間をさらに半年間延長して、2018年9月末まで運行が続けられることになったのです。
(提供:東京急行電鉄株式会社)
(提供:東京急行電鉄株式会社)
招き猫をデザインしたラッピング電車は、吊り革が猫の形をしていたり、床に猫の足跡がついていたり、外から見るだけでなく、実際に乗っても楽しい電車です。
ただし、運休日もあるので、利用する際には時刻表を確認してください。
世田谷線乗り方ガイド
世田谷線は無人駅が多く、駅員がいるのは三軒茶屋駅と上町駅と下高井戸駅のみです。
電車は2両編成で、基本的にはいちばん前かいちばん後ろのドアから乗車し、中央のドアから降車します。運賃は乗車するときに支払います。
全線均一料金で、大人150円(ICカードの場合は144円)、子ども80円(72円)です。
一日乗り放題の「世田谷線散策きっぷ」は、大人330円、子ども170円です(発売は三軒茶屋駅と上町駅と下高井戸駅のみ)。
2018年3月末で販売終了してしまいましたが、こんなかわいい「世田谷線散策きっぷ」もありました。
ついでに、わたしのお宝を披露。
平成11年に世田谷線が現在の新型車両に切り替わったときに記念に発売された回数券(使用済み)。歴代の旧型車両の写真が載っています。
宮の坂駅には緑色の旧型車両が展示されています。
大正14年に製造され、昭和44年まで渋谷~玉川・下高井戸間を走り、その後、神奈川県の藤沢~鎌倉間をつなぐ江ノ島電鉄(通称・江ノ電)の車両として活躍していました。
小田急線の豪徳寺駅から乗り換えの際に利用する山下駅には、駅に隣接して「たまでんカフェ山下」があります。
「豪徳寺招き猫手ぬぐい」(1,296円・税込)や「豪徳寺招き猫御朱印帳」(1,620円・税込)のほか、世田谷線グッズも多数扱っています。
貴重な渋谷駅一帯のジオラマも展示販売しており、鉄道ファンもよく訪れるそうです。
世田谷区豪徳寺1-44-5
03-5426-3737
10:00~17:00
水・日・祝休(その他イベントや貸切の日などあり)
撮影はマナーを守って
世田谷線の写真撮影は周りの人の迷惑にならないように、車内や駅構内での撮影は避け、沿線から行なうようにしましょう。
第1回はやや鉄分多めでお送りしました。
第2回は「豪徳寺と招き猫」です。