黒猫は見た目と性格のギャップが激しい?ずーっと大人気の秘密

近所に野良の黒猫が歩いていると、颯爽と歩くその美しい毛並みについ見とれてしまいますよね。

昔から小説やアニメに登場することの多い黒猫ですが、いったいどんな性格なのでしょうか。

黒猫の性格や特徴、黒い被毛が品種として認められている猫種など、黒猫のあれこれについてまとめました。

黒猫の基本的な性格を知ろう

黒猫の基本的な性格についてご紹介する前に、猫は毛の色によって性格が異なるといわれていることをご存知ですか?

猫の種類を決める要素はさまざまにありますが、もっとも個性があらわれやすいのはその毛色です。

はたして、毛色による性格のちがいはあるのでしょうか。

また、毛色が黒い猫ちゃんの性格にはどのような特徴があるのでしょうか。

毛色で性格が決まるって本当!?

黒猫と一言でいっても、さまざまな品種の黒猫が存在します。

猫種が異なっても、毛色が同じ黒だというだけで性格も似てくるのでしょうか。

実は、まだはっきりした答えはありません。ただ一つ明らかなことに、猫の毛色を決定づけているのは遺伝子の力です。

品種はちがっても、黒い毛色になる遺伝子をもつ猫が、ある一定の性格の傾向を示すということは考えられます。

実際に、米カリフォルニア大学で獣医学を専門としている博士が、猫の性格は毛色によってちがうという研究結果を応用動物福祉科学ジャーナル(Journal of Applied Animal Welfare Science)に発表しています。

飼い主さん1274名に協力してもらい、日常生活における愛猫の反応や行動について調査したのです。

調査のなかで、黒猫は甘えん坊で穏やかな性格だといわれています。逆にもっとも攻撃的な毛の色に三毛猫があげられています。

どんな猫でも、母猫と父猫の両方から受け継いだ遺伝子で毛色が決定するといわれています。

しかし、例えば両親のどちらも茶トラの猫でも、必ず子どもに茶トラの猫が産まれるというわけではありません。

もし両親のどちらかが黒猫の遺伝子をもっていれば、黒猫の子どもが産まれることもあり得るのです。

また、同じ黒猫でも性格が異なることもあります。

交配を重ねるうちに、猫はさまざまな毛色の遺伝子をもつことがあります。黒猫だからといって必ず同じ性格になるとは限りません。

毛色によってある程度似た性格の猫ちゃんが産まれることがあるかもしれませんが、この毛色だからこの性格と一概に決まっているわけでもありません。

毛の色よりも大きく猫ちゃんの性格に影響するのは、飼育環境です。

特に子猫のときどのような環境で人間とどのような関係をもち、暮らしていたかによって、成猫になってからの性格はまったく変わります。

同じ黒猫でも、人間と暮らす時期が早いと甘えん坊になったり、逆に野良猫から家に引き取られた黒猫はいつまでも警戒心が抜けないこともあります。

では基本的な黒猫の性格には、どのような特徴があるのでしょうか。

クールに見える黒猫。実はまったく真逆の性格だった!?

先ほどもご説明したように、黒い毛の猫だからといってすべてが同じ性格ではありませんが、基本的な黒猫の性格についてご紹介します。

その漆黒でスマートな見た目から、クールな印象をもってしまう黒猫ですが、実はとても賢くておっとりした性格の猫ちゃんが多いといわれています。

穏やかで、心を許した人間に懐きやすい性格なので、とても飼いやすい猫ちゃんです。飼い主さんに甘えて話しかけるおしゃべり上手な一面も。

おおらかでフレンドリーな気質から、ほかの猫に対しても比較的優しく接することができ、多頭飼いにも向いているといわれています。

特にオス猫はそのクールな外見からは想像ができないくらいのんびりとしたマイペースな性格で、誰にでも社交的です。メス猫は飼い主だけに懐くことが多く、空気を読むのが得意だとされています。

ほかの猫と比べて警戒心が低い黒猫は、はじめて猫を飼う人にもぴったりの猫ちゃんです。

遊ぶことが大好きで、運動量も多いので、少しの時間でも毎日おもちゃで遊んであげましょう。

留守しがちな飼い主さんは、キャットタワーで上下運動ができるように設置してあげてください。

また、黒猫はとてもグルメだといわれています。食へのこだわりが強く。気に入らない食べ物はそっぽを向いてしまうことも。

猫はとても嗅覚にすぐれている生き物なので、ドライフードの上ににおいが強く嗜好性の高いウェットフードをのせてあげるなど、食事を工夫してあげましょう。

黒猫と白猫の性格は正反対!?

黒猫と白猫、両極端な色の猫ちゃんは性格も正反対なのでしょうか。

先ほどご紹介したように、黒猫は甘えん坊でおとなしく、飼い主さんにも懐きやすいフレンドリーな性格です。

一方白猫は、飼い主に対しては同じように甘えん坊ですが、ほかの猫や知らない人に対して強気で、プライドが高い一面も見られるといわれています。

もちろんその猫ちゃんの性格によりますが、多頭飼いには向いていないかもしれませんね。

高貴な見た目通りの性格で、警戒心が強く、神経質で怒りっぽい性格だといわれています。

この警戒心の強さは、白猫が自然界で目立ちやすく、敵に襲われないよう神経質にまわりをみていたころの面影が残っているからともいわれています。

身体をさわられることを極度に嫌う子もいるので、子どものいる家庭には向いていないかもしれません。

しかし白猫のなかでも長毛種の猫ちゃんは温厚な性格の子が多いといわれています。

確かに、

  • ペルシャ
  • ヒマラヤン
  • チンチラ

などの品種も長毛で白い被毛ですが、ソファで飼い主さんとおっとりくつろいでいるイメージですよね。

これらの品種の猫は昔から世界中で愛されてきた猫なので、そのまま温厚な性格になったともいわれています。毛の白い猫でも、品種によって性格も大きく変わってきます。

どちらかといえば、クールな黒猫と甘えん坊の白猫というイメージでしたが、性格は見事に逆のようです。

黒い毛が品種として認められている猫ちゃんをご紹介

黒猫とは全身の大半が黒い毛でおおわれている猫ちゃんを指します。エンジェルマークとよばれる白い模様があっても一般的には黒猫です。

黒猫といえば全身すべての毛が真っ黒の猫ちゃんと思うかもしれませんが、純粋に黒い毛だけの猫ちゃんはあまりいないそうです。

実は、スコティッシュフォールドやアメリカンショートヘアにも黒色の毛の猫ちゃんがいるのをご存知ですか?

品種登録されている黒い毛の猫ちゃんの性格や特徴についてご紹介します。

クロヒョウをイメージしてつくられたボンベイ

ボンベイというアメリカの猫ちゃんをご存知ですか?

自然発生した猫ではなく、クロヒョウのような猫をつくりだそうとアメリカの有名なブリーダーが品種改良を重ね、生まれた猫ちゃんです。

アメリカンショートヘアとバーミーズというシャムに似ている猫を交配させることで誕生しました。

品種名であるボンベイは、クロヒョウの生息しているインドの都市ボンベイからつけられた名前です。

このボンベイ、実は品種改良をはじめて今の姿に定着するまでに20年以上かかった猫なのです。今では小さなクロヒョウとよばれるほどポピュラーになりました。

光沢のある黒い被毛と丸い金色の目が特徴的で、ボンベイは黒い毛の猫種しか確認されていません。

一般的にいわれている黒猫の性格と同じように、そのカッコいいルックスとはちがい、穏やかなで社交的な一面も持ち合わせています。

鳴き声も小さく、適応力も高いので、とても飼いやすい猫ちゃんです。

知能指数が高いので、遊んでほしいという要求を無視していると、わざと部屋を散らかして気を引くことも。

また、その筋肉質な身体からもわかるように、遊ぶことが大好きです。

アメリカ以外ではとてもめずらしい猫種なので、入手は困難かもしれません。特に子猫の販売価格は高額です。

日本でよく外を歩いている黒猫とボンベイはまったくちがう猫で、毛質や目の色でちがいがわかります。

ボンベイの毛色は黒一色でシルクのようになめらかな手触りに比べて、日本の黒猫はふさふさしていて、ところどころにエンジェルマークがあります。

目の色も、緑色の目が多い日本の猫に比べて、ボンベイはゴールドか銅色で両目の間が離れています。

よく野良で歩いている猫と見た目はちがいますが、性格は似ているそうなので、めずらしい猫ですが親近感がわきますね。

日本の土着猫、ジャパニーズボブテイル

日本出身のジャパニーズボブテイルという猫も、黒い毛の猫がいます。

短く丸まったしっぽが特徴的なジャパニーズボブテイルは、日本で自然に発生した猫を元にアメリカで交配を重ね誕生した猫です。

もともとアメリカ人の猫愛好家が自分の国へ日本猫を持ち帰ったことがきっかけで生まれました。

二色または三色とさまざまな毛色の猫ちゃんがいますが、

  • ホワイト&レッド&ブラック
  • ホワイト&レッド
  • ホワイト&ブラック

の三種類の毛色に人気が集中しているそうです。外国では「ミケ」という言葉が通じるほど人気だとか。

ジャパニーズボブテイルは、穏やかな性格で、環境の変化にも強いといわれています。好奇心旺盛で遊び回るので、怪我をしない場所での飼育が必要です。

優美な姿のターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラはペルシャの祖先であったという説もあるほど古い猫種です。

トルコ出身のターキッシュアンゴラは、国外での繁殖は美しい特徴がなくなってしまうという理由からトルコの外へ出されることはなかったのですが、1962年にようやくアメリカ人に譲渡され、繁殖が勧められました。

白い長毛の姿が特徴的ですが、黒い毛の猫種も存在します。

やわらかく美しい被毛が特徴で、体重は2.5~4.5キロと比較的小柄ですが、身体はしなやかな筋肉におおわれています。

性格は従順で、とても飼いやすい猫ちゃんです。その気品のある仕草から、バレリーナのようだといわれることがあるほど高貴な見た目の猫ちゃんです。

遺伝的疾患は比較的に低いといわれているターキッシュアンゴラですが、Ataxiaとよばれる運動型栄養失調にかかりやすいとされています。

また、肥大型心筋症にもなりやすい傾向にあるといわれているので、少しでもいつもとちがう様子があれば、すぐにお医者さんへ連れて行きましょう。

飼い主さんと遊ぶことが大好きなので、たくさん遊んであげてください。

真っ黒な毛に真ん丸の目がかわいらしいアメリカンカール

耳がくるんとそっているかわいらしいアメリカンカールは、日本でも人気の猫ちゃんです。

その名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、実は歴史が浅く、1981年にある夫婦のもとへ迷い込んだ猫がアメリカンカールの元の猫であるといわれています。

その子は黒猫だったので、シュラミス(黒い美人)と名づけて繁殖させたところ、子猫がすべて同じようにそりかえった耳をもってうまれてきました。

アメリカンカールの特徴はもちろんそのかわいらしい耳ですが、毛の色にも人気の秘密があります。

アメリカンカールは被毛の種類がとても豊富で、無限に近いバリエーションがあり、そのなかでもちろん黒色の毛をもつアメリカンカールも生まれています。

ブルーやイエローのアーモンドアイに、真っ黒な毛並みのアメリカンカールはお人形みたいですね。

野良猫がルーツの猫種ですが、性格も人懐こく、いつまでも子猫のように無邪気な姿を見せてくれます。

愛嬌があって好奇心も強く、適応能力も高いので、多頭飼いやお子さんのいる家庭にも向いています。

羊みたいな猫!?セルカークレックスの魅力とは

セルカークレックスの最大の特徴は、羊のようにカールした被毛です。

1987年にアメリカで被毛のカールした雑種の猫ちゃんが発見されたことから、セルカークレックスの歴史ははじまります。

その後、黒いペルシャとの交配から品種改良を進め、今のセルカークレックスが誕生しました。

被毛の色は

  • ブラック
  • チョコレート
  • レッド
  • ホワイト
  • ブルー

など、さまざまです。

穏やかで甘えん坊な性格から、世界中の猫ファンに愛されています。

幸運をもたらす黒猫のウワサ

みなさんは「黒猫」と聞いてまず何を思い浮かべますか?

「黒猫が満月の日に目の前を横切ると悪いことが起きる」というように、黒猫に不吉なイメージをもっている人も多いかもしれません。

昔、黒猫は魔女の使いだと信じられている地域では、魔女狩りによって人間だけでなく黒猫が殺されてしまうこともありました。

イタリアでは今でも、黒猫であるというだけで不吉とされ、殺されてしまう猫ちゃんがいるそうです。特にハロウィンの日は、黒猫を家のなかにいれてかくまうべきともいわれています。

昔の話ではなく、科学の発達した現在でも、そういった根拠のない迷信によって命を落とす猫ちゃんがいるというのは衝撃的ですよね。

黒猫を無差別に傷つける行為を何とか減らそうと動物愛護団体が活動しているので、無知によって亡くなる黒猫が減ることを願うばかりです。

一方で黒猫には幸運をもたらすという迷信もあります。

江戸時代には黒猫を飼うと病気が治ったり、恋煩いや商売繁盛にも効果があるとされ、大切に飼われていました。

また黒猫マークでおなじみのヤマト運輸も、黒猫がイメージとして使われていることに意味があります。

このマークは、母猫が子猫を口にくわえて運ぶときのように丁寧に優しく運びますというイメージでつくられているそうです。

黒猫が登場する小説や漫画、キャラクターも町にあふれています。今では黒猫だけの猫カフェがつくられるなど、その人気は猫好きだけでなく、さまざまな人たちを虜にしていることでしょう。

黒猫って実はめずらしい猫なの?

近所を歩いていると黒猫がウロウロ散歩しているのを見かけることがあります。

しかし、なぜかペットショップではあまり見かけませんよね。

いろんな猫種との交配を重ねた雑種では見られやすい黒猫ですが、純粋な血統との交配を重ねた猫種のなかで、黒い毛をもつ猫は生まれてくる確立の低いめずらしい猫なのです。

黒い毛は劣性遺伝のため、親猫から子猫に必ず受け継がれる毛色というわけではありません。この劣性遺伝とは、劣っている遺伝子というわけではなく、遺伝されにくい遺伝子という意味です。

またこれは猫だけに限らず、ヒョウやトラ、ジャガーにも当てはまりますが、黒猫は突然変異で生まれやすいといわれています。

もしペットショップで血統書のある黒猫がいたら、とてもめずらしい猫です。

そのクールな外見からは想像もつかないくらい甘えん坊でフレンドリーな性格の黒猫を、もし機会があればお家に迎えてみてはいかがですか。

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