猫が人間と一緒に寝る理由が愛しすぎ!ぎゅっとしたくなる猫の気持ち

お腹の上に乗っかったり、腕の間に潜り込んだり、足元で丸くなったり。飼い主にくっつき、目を細め安心しきった顔ですやすやと眠る猫。時には飼い主の体をふみふみしたり、服を甘噛みしながら眠っていることもあります。

猫を愛する者としては、自分に寄り添って寝てくれる飼い猫に強い愛情を感じざるを得ませんね。

それにしても、どうして猫は飼い主と一緒に寝たがるのでしょう?調べてみると、その中には意外な理由も含まれていました。まさかこんなことを考えていたなんて…そんな猫の心理を詳しくお話ししていきます。


猫が飼い主の側で寝る理由、それは守り守られる相互関係にあった

それではこれから、猫が飼い主の側で寝る理由をお話ししていきます。

飼い主の側が一番安心できる場所だから

母猫に育てられている間の子猫は、眠る時はいつも母猫に寄り添って眠ります。無防備な睡眠時に、外敵から身を守ってくれる存在は母猫しかいないからです。

野良の世界ならば、そんな蜜月は母猫からの厳しい拒絶により終わりを迎えます。いわゆる親離れですね。その後は自分の力で生活しなければならなくなるため、もう誰にも甘えていられないのです。

ところが正式に親離れする前に母猫から引き離された飼い猫は、甘えたい気持ちをずっと引きずったまま成長していきます。つまり、大人になってからも精神的に自立しないのです。

ほとんどの飼い猫、特に室内飼いの猫は成猫になっても子猫気分のままです。そして、無条件で自分を養ってくれている飼い主さんを母猫だと思い込んでいます。

「母猫=守ってくれる存在」ですので、眠る時には一番安心できる場所、つまり飼い主さんの側で眠りたいと思う訳です。

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飼い主に甘えながら寝たいから

上でお話ししたように、家で飼われている猫は飼い主のことを母猫だと思い込んでいます。心はずっと子猫のままですので、母猫にはいつまででも甘えていたいのです。

活発に動いている時はそうでもないですが、眠る時は甘えながら眠るのが猫にとっての理想です。夏場はちょっとつらいかも知れませんけど、お母さんになったつもりで出来る限りいっぱい甘えさせてあげましょう。

人間用の寝具が心地良いから

人間が使う寝具はたいていふかふかで、とても寝心地良くセッティングされています。同じ哺乳類で体温もさほど変わらないため、人間が心地良いと感じる場所は猫にとっても心地良いのです。

もっともこれは気分にもよるらしく、猫はあえて固い床を選んで眠る時もあります。特に夏場などは、なるべく温度が低い床を選ぶことが多いでしょう。

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なんと、飼い主を守ろうとしている側面も

猫は意外にも(?)家族思いの動物で、種のへだてなく「守ってあげなきゃ」という気持ちを持っています。よく人間の赤ん坊を守ろうと奮闘する猫の動画がありますが、猫の性質を考えればそれほど不思議なことではありません。

守ってあげたい相手の筆頭は飼い主でしょう。普段自分を守ってくれている飼い主が、夜は完全無防備な姿で眠っている…猫としては、はなはだ不安な状況といえます。

そこで、お腹をさらして眠る飼い主の近くに待機し、いつ外敵が来ても守れるよう警戒しているのです。

もちろんずっと起きて警戒している訳ではなく、そのうち猫も寝てしまいます。それでも人間と比べて遥かに敏感な猫ならば、わずかな異変を察知して即対応できるのです。

まあ普通のお宅であればまず外敵など来ないのですが、火事や泥棒などの脅威にはすぐに感付いてくれるはずです。

冬場は暖房代わりの意味も

昔から「猫といえばコタツ」というイメージがありますが、冬場の猫は暖かい場所が大好きです。人間の体温は猫に比べてやや低いですが、それでも冬の気温よりは遥かに暖かいはずです。

つまりコタツで丸くなる代わりに、あなたの側で丸く、もしくは長ーく伸びたりしている訳です。だからといって、あなたに対する愛情がないという訳ではもちろんありません。

当たり前ですが、寝ている間の猫は起きている時に比べて無防備です。周囲の異変に即反応出来るといっても、同じように俊敏な動物が襲ってきたらやはり不利なのです。そんな姿を晒すどころか、一緒に寝ようと思う相手というのは当然限られてきます。

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猫はあなたの事を全面的に信頼し、心から安心しているからこそ一緒に寝てくれるのです。

あなたの猫が一緒に寝てくれない場合、精神的に自立している可能性があります

うちの猫は一緒に寝てくれないんだけど!という方もいると思います。ひとつの可能性として、既に精神的な自立をしているケースがあります。母猫に思う存分甘えた上で親離れした猫は、あまり甘えるということをしません。

その場合、人間と一緒に寝る理由もなくなるのです。

これは、あなたに対する愛着や信頼はちゃんと持った上で自立しているのです。見方を変えれば幸せな子猫時代を過ごしたということですから、少し寂しいですけど喜んであげるべきことなのです。

それとは全く別に、あなたからタバコや柑橘系の香水などの匂いがする場合、やはり一緒に寝てくれないことがあります。また、自覚が無いだけで寝相やいびきがとても酷い、なんてこともあり得ます。

思い当たるふしがある場合は改善してあげると、だんだんと近くで寝てくれるようになるかも知れません。

飼われている間に猫も自立している必要はないことが分かってきますので、母親のような愛情で接していればそのうち甘え心が復活してくる場合もあります。焦らず待ちましょう。

猫と一緒に寝る際に気をつけるべきこと、下敷きにしないで!

猫は人間と比べて身体能力こそ高いですが、サイズや体重はまるで違います。ほとんどの場合、軽く十倍以上の体重差があります。

例えば人間が横向きの時に猫が背中側に寝ている場合などは、寝返りをうって仰向けになった際に下敷きにしてしまう恐れがあります。

成猫ならばたいていすぐ回避してくれるでしょうが、子猫は体も小さい上に反応も鈍いため、そのまま人間の体重を全て受け止めてしまいかねません。その状態から逃げる力もないのです。例え体重が掛かっていなくても、窒息してしまうことがあります。

こういった事故は実際にありますので、子猫と一緒に寝るような場合は十分に気を付ける必要があります。人間は起きていて子猫だけを寝かしつけるという場合は良いですが、自分もこれから眠るという時には別々に寝た方が安全です。

それでも子猫は甘えたいさかりですので、飼い主が寝ている間に向こうから布団に潜り込んできたりもします。

ちょっと寂しいですけど、不安な場合は就寝の間だけケージに入って寝てもらうようにするなどしたほうが無難です。その場合は、ケージ内に柔らかくて暖かい快適な寝床を作ってあげてくださいね。

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人間の赤ちゃんも、寝かしつける時はベビーベッドの中で眠らせます。隔離しているのではなく、危険から守っているのです。

ですので、子猫をケージ内で寝かせることを可哀想と思う必要はないんですよ。おなかいっぱいになって、部屋が適温で薄暗くなれば、すやすやと寝てくれるはずです。

成猫の場合でも、足元で寝ているとうっかり蹴ってしまう場合もあり得ます。夢の中で激しく体を動かすと、実際にそう動いてしまう人がいるのです。

それで大事に至ったという例は聞いたことがないですが、自覚のある方は腰から上で寝てもらうように習慣付けると安心でしょう。

我が家の猫の場合

猫の写真

うちには兄弟猫が2匹いるのですが、やはり寝る時には私の側にやって来ることがほとんどです。しかし私は現在リクライニングチェアーで寝ているため、猫が寝る場所は私の上しかありません。ですので、2匹の間で静かな争奪戦が起きます。

私が寝ようとする素振りを見せた途端にどこからともなく寄ってきて、我先にとばかりにぴょんぴょん乗ってきます。2匹一緒でも十分乗れるのですが、どうもなるべく顔に近い場所で寝たいらしく、その位置争いをするのです。

と言ってもちょっと押し合いへし合いをする程度で、すぐにどちらかが諦めて落ち着きます。そうして片方は私の胸の上、もう片方は腰に近いおなかの上で眠ることになります。そしてなぜか、胸の上で寝ることになった子だけが私の体をふみふみします。

二の腕やら顔やら首やらをふみふみされるのですが、嬉しい反面私自身はとても寝づらいです(笑)。しばらく爪を切り忘れていると、地味にチクチクと痛くとても寝られません。なので、猫と一緒に寝る人はこまめに爪を切ってあげた方が良いです。

また、私が寝ようとして猫から目を逸らすと口元に手を置いてきます。猫は目を閉じていても動きで分かるようで、何度でも手を置いてきます。自分が眠るまではこっちを気にしていろ、ということなのでしょうか。

本当に甘えんぼさんなんだな、と思う瞬間でもあります。あと2度寝をしようとした時にも同じように顔をポンポンしてきますので、遅刻防止にも役立ってくれています。

夏場はしばらくして別な場所に移動していることがありますが、冬場は朝まで私の上にいることがほとんどです。ただし、2匹の場所はよく入れ替わっていたりします。私が寝ている間に何かがあったのでしょうね(笑)

こんな風に甘えてくれると、私も寝床に着くのが楽しみになります。猫も甘えていますが、私も猫に甘えているのかも知れません。これからも親の気持ちになって、可愛い我が子の寝顔を見続けていたいと思います。

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猫が飼い主と一緒に寝る理由まとめ

ここまでお話ししてきた、猫が飼い主と一緒に寝る心理と注意点をまとめます。

  • 母猫=飼い主の側が一番安心できる場所だから
  • 人間用の寝具が心地良いから
  • 飼い主を守ろうとしているから
  • 冬場は、飼い主の体温目当ての時も
  • 飼い主に甘えながら眠りたいから

注意点!小さな子猫は下敷きにしてしまう危険があるため、人間と一緒に寝かさないこと!

猫は、あなたの子供です

薄々分かっていたとは思いますが、猫が人間と一緒に寝る理由はやはり好意的な感情からでした。ひと言で言えば、飼い主をお母さんだと思って甘えているのです。そう思うと、こちらとしても親のように甘えさせてあげたくなりますよね。

次にあなたの猫ちゃんが布団にやってきた時には、そんな気持ちで優しく撫でてあげてください。きっと、安らかな寝顔を見せてくれると思います。

あなたとあなたの猫ちゃんが、今夜も幸せな夢を見られますように。

みんなのコメント

  • より:

    猫のように生きたいなぁ。

  • ティー より:

    顔の近くの取り合い、羨ましいです…。

  • neko より:

    私の可愛い2匹も、寝る時に飛んできて、しばらく落ち着きなく頭突きやすりすりと寄ってきて、仰向けで寝ます。
    本当に可愛い、子供のような存在です。

  • 気持ちよくねる猫です。 より:

    家の猫は名前で呼んて来ると僕が寝ているヘッドに乗り僕のお腹に乗りすぐ寝てしまう猫です家の猫が冷やしてくれます。

  • くう。。°〇 より:

    うちの猫夏は私の足元、冬は隣で寝ます。
    守る 守られるという関係…というよりそこが気持ちよいからって感じかな(^^;
    でも毎日一緒に寝ます(*´▽`*)
    それが幸せ😆🍀

  • 夕凪ママ より:

    家のネコちゃんは寒くなると夜中私の頭をポンポンしてお布団に入れて~って起こします😊暑くなると足元の布団の上に。かわいいけどたまに重たい(笑)

  • 黒猫トニー より:

    我が家は2匹猫さんと暮らしていますが毎晩、両腕で腕枕して寝ています。
    おかげで寝返りがうてません(笑)

  • にゃん吉 より:

    猫ってかわいいですよね…ほんと。
    隣にいてくれるだけでも幸せになります。

  • 猫缶 より:

    猫と暮らしているのが本当に幸せ。
    猫大好き❤

  • Nao. より:

    私が布団に入ると季節問わず顔の近くで一緒に眠りにつきます。
    幸せですね本当に🐈
    自分の子供のような感覚ですね。
    寝顔みてまた癒される至福の時間ってこうゆうことを言うだろうなぁー😃

  • 猫の下僕 より:

    夜中に寝返りをうったら顔がモフ!で目が覚めた時の驚きと喜びと言ったら(笑)お尻向けてたんですけどね(笑)
    オス二匹なんですが、ライバル心からか、もといた方が最近やたらと添い寝してきて、昨夜は「川の字」でした。双方に挟まれて頭が痛くて目が覚めました。嬉しいような困ったような。

  • mijo より:

    うちの甘えん坊キジトラさんは、私が横になると、すぐやってきてお腹当たりのカーブに沿って丸くなりもたれかかって寝てきます。
    今日はその後、前足や後ろ足を押しつけて来て、その内くるりとへそ天になるのでお腹をなでさせていただき、私が眠りに落ちると、へそ天のままぐぃ~と両足で伸びをして私を蹴ってきました笑。なにそれ~って笑っちゃいました。
    元外猫、推定2~3歳でお迎えして、10ヵ月位ですが気を許してくれてるのかなと思うと嬉しいです。

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