猫の頬袋がぷにぷになのは雄だけ?猫の頬袋の大事な役割

頬袋と言えば、ハムスターやリスなどの動物が食べ物を詰め込こむものというイメージがあります。

猫にはハムスターのような食べ物を詰め込む頬袋はありませんが、頬をびろーんと伸ばし顔が広がっている画像を見たことがあるかもしれません。

それはまさに、食べ物を詰め込んだリスやハムスターのように見えます。猫の頬袋とは一体何なのでしょうか。頬袋がある猫とない猫が存在し、どの猫にもあるというわけではありません。

猫の頬袋の役割や、頬袋がある猫とない猫の違いに迫っていきます。

猫の頬袋は顔の皮の厚みによるもの

一般的に頬袋はリスやハムスターなどのげっ歯類、ニホンザルなどの霊長類の一部、コアラなど有袋類の一部のみ持っているものです。

よくイメージされる通り、ここに食べ物を詰め込んで安全な場所へ運び貯め込むための役割があります。

特にげっ歯類の頬袋は伸縮性が高く、膨らませると背中にまで頬袋が届いてしまうほど伸びることが出来るのです。

では猫の場合はどうでしょうか。猫には食べ物を頬袋に詰める、といった習慣はありません。

頬袋のように見えるものは顔の皮なのです。顔の皮が厚くなると頬がもっちりし、顔全体も大きく見えるようになります。

去勢をしていない雄猫に多いとされる

猫に頬袋のような皮の厚みがあるのは、去勢をしていない雄猫に多いという傾向があります。

去勢をしていない雄猫はホルモンの影響により成長が促され、より攻撃的な性格になり体格もがっちりと大きくなっていきます。雄猫は縄張り争いや雌猫の取り合いなど喧嘩をする回数が多くなる為、他の猫に噛みつかれても怪我をしないように顔の皮が厚くなるのです。

そのため、去勢をしていない雄猫の頬はもちもちと柔らかくなり、まるでげっ歯類の様な頬袋が出来上がるのです。

これには個体差があり、頬袋が出来ない猫もいれば、片方の頬だけがもちもちしてくる場合もあるようです。

そのため去勢をした雄猫は男性ホルモンの分泌が減少するので、性格も大人しく甘えん坊になる傾向があります。去勢するのが遅い時期であった雄猫は、頬袋がそのまま残ることもあります。

雌猫には皮の厚みはあまりない事が多い

また雌猫の場合は顔が雄に比べて小さく、頬袋と呼ばれるような皮の厚みはほとんどありません。頬袋をつまもうとしても、皮の厚み自体がない為つかむことも出来ない事がほとんどでしょう。

猫の写真

我が家の雌猫です。頬袋がないので頬を床に着けてもはみ出る肉がありません。もちもちした立派な頬袋はなく、頬の皮は小さくひとつまみ出来る程度しかありません。

雌猫ですし高齢の猫ですから、頬の皮を厚くする必要もないからでしょう。

以上のことから猫の頬袋は成長ホルモンによる頬の皮の厚みなので、げっ歯類等の食料を貯めるものとは違うものです。

猫の頬袋という名前自体も、ハムスターなどが頬袋を膨らませている姿に例えた呼び名であり、医学的に使われているわけではありません。

あくまで猫愛好家の中だけで、通じる例えと言ってもよいでしょう。

頬にしこりを感じた場合は早目に病院へ行こう

しかしこの頬袋も気を付けなければならないことがあります。

雄猫雌猫に限らず、もし頬にふくらみがあり触ってしこりを感じる場合は、腫瘍が出来ている可能性があります。特に顔周辺に出来るしこりは、悪性である可能性が高いと考えられています。

しこりに気づいた時は、なるべく早く獣医師に相談するようにしましょう。放置して悪性の腫瘍がどんどん進行してしまった場合、最悪手遅れになり命を落としてしまう事もあります。

様子を見てみようと、自己判断してしまう事が一番良くないことです。腫瘍は検査をしなければ、悪性か良性かを判断する事ができません。

始めのうちは健康にも問題がなさそうに見えても、病気が進行し一気に体調を崩す事もあります。そうなった時、大抵の場合はもう手遅れであることが多いのです。

病気を早く治すには、異変に気づいた時に対処する事が一番なのです。そのため普段から、猫とのスキンシップを欠かさないようにする事が大切です。

体を撫でてあげたり、名前を呼んで反応を見たり、家の中での行動を観察することで体調の変化に気づく事が沢山あります。

これに加え定期的な健康診断をすることで、病気の予防にもつながっていきます。

猫は具合が悪くても、それを言葉で人間に伝える事は出来ません。猫の体調管理をしてあげられるのは、飼い主だけなのです。

ストレスを減らす事も健康の1つ

またストレスを減らす事も長生きの1つとなります。

どんなものがストレスになるかは猫によって異なりますが、どの猫にも共通しているのが、騒がしい環境や大きな音です。

猫は本来穏やかで静かに暮らすことを望む生物です。小さな子供に追いかけられたり、大きな音をたてて迫ってくる掃除機が苦手なのはそのためです。

小さなお子さんがいる家庭の場合はなかなか厳しい場合もありますが、なるべく猫が嫌がる原因を取り除いてあげることが大切です。

また最近、SNSなどの普及により猫に服などを着せて無理やり撮影し、ストレスを与えているケースも見受けられます。

猫によってはまったく動じないこともあるので個体差がありますが、スフィンクスのような毛が極端にない猫をのぞき、本来服を着る必要はありません

SNSに掲載された写真では可愛らしい服を着ているけれど、猫の表情は嫌がっているように見えるものも見たことがあります。

無理やり頬袋を触ったり引っ張るのは厳禁

また頬袋ももちもちして軽く引っ張ったりもみもみしたい気持ちになりますが、猫が顔を触られるのを拒否しているのであればやめてあげましょう。

猫は顔を触られるのを嫌がる動物です。飼い猫であっても、顔の前に手を差し出すと顔をそむける猫もいます。

SNSで見かける猫は気持ちよさそうに顔のマッサージをされていますが、それはその猫と飼い主さんの信頼関係が出来ているからこそ成り立っているのです。

全ての猫が同じように、顔のマッサージを受け入れるわけではないことを理解しておく必要があります。

猫が自分から顔をこすりつけてくるようになれば、信頼関係が出来たといえます。

猫の頬には臭いを分泌する器官があり自分の臭いを付けることは、飼い主の事を自分のものだと思っている証拠と判断できるからです。

猫の飼い主への行動を見て、まだ距離があるようであれば無理をせずに、猫との信頼関係を築くところから始めましょう。愛情を持って猫に接すれば、自然と信頼関係は出来てくるはずです。

頬袋とは喧嘩による怪我を軽くする為の鎧の様なもの

もちもちとスポンジのような猫のほっぺたは、なんとも愛らしいものです。その頬のもちもちにはちゃんと役割があり、猫によっては必要不可欠なものです。

本来単独で凄し、競争に勝っていかなければならない雄猫の証ともいえるでしょう。

人間に飼育された猫は喧嘩や食事の確保など生きるための行動は必要なくなりましたが、頬袋という顔の皮は猫によっては残り、またそれも愛される猫の部位の1つとなっています。

体のどんな部位でも愛されて可愛がられるというのが、猫という動物の持つ魅力とも言えるでしょう。

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