神奈川県で保護猫と触れ合える施設。譲渡を受けるための準備と手順

これから猫を飼ってみたいと思われる方、ペットショップに行ってみようと考えている方は、まず保護猫のいる施設を選択肢に入れてみてください。

神奈川県にもたくさんの保護猫が、新しい飼い主さんがやってきてくれるのを待っています。

保護猫になったいきさつは猫によってさまざまです。人に慣れている猫もいれば、どうしても怖がってしまう猫だっているんです。

でも、毎日人とふれ合うことで猫たちは人と共生していこうと努力しているんですよ。

最初は野生すぎる性格だった猫が、何度も人とふれ合ううちに少しずつかわいらしい猫になっていく。

とってもかわいくて、見ているだけでほっこりと癒される。そんな幸せな現場の目撃者になってみませんか。神奈川県で保護猫の譲渡を受けられる施設を5つご紹介します。


平塚市:神奈川県動物保護センター


(動物保護センターのホームページ – 神奈川県ホームページ より)

神奈川県動物保護センターでは、犬猫の譲渡活動が行われています。

保護猫を譲渡してもらうためには、毎月第3金曜日に開催される「譲渡会」と、「一般譲渡」があります。

譲渡会では生後1年に満たない猫が譲渡されることになるので、条件に合う犬猫がいない場合には開催されません。ただ、子猫がいない場合に成猫の譲渡会が開催されることもあるので、センターにお問い合わせください。

譲渡会は受付時間が13時半~55分、抽選開始が14時となっていますので、時間厳守でお願いします。

また、譲渡会ではすぐに直接猫に触れられるわけではなく、譲渡について具体的に話が進んでから触れ合うことができるので、この点は覚えておきましょう。

動物保護センターで避妊・去勢手術を実施した場合に限り、保護猫を譲り受ける際に

  • 雄猫は4200円
  • 雌猫は7995円

の負担金が必要になります。

また、譲渡対象者は「県内在住の65歳以下の成人である」ことが定められています。

譲渡してもらうまでの流れ

神奈川県動物保護センターから保護猫を譲渡してもらうためには、「譲渡前講習会(わん・にゃん教室)」を受講している必要があります。

開催される場所はセンターで、9時半から10時までに受付をして、10時から12時まで2時間程度の受講になります。

事前に予約をする必要はありませんが、時間厳守なので余裕を持って会場に向かってくださいね。譲渡会には参加せず、講習会だけの参加もできますよ。

わん・にゃん教室を受講したら受講証がもらえます(5年間有効)。譲渡会や一般譲渡の時に提示することになるので大切に持っておきましょう。

保護猫の一般譲渡を希望する場合には、事前に予約の連絡をしましょう。譲渡可能な成猫の情報は、ホームページから閲覧することができます。

一般譲渡では、面会した当日に猫を引き取るのではなく、また後日決められた日時に譲渡を受けることになります(この場合、「わん・にゃん教室」と「動物の確認と説明」・さらに譲渡と最低でも3回センターに足を運ぶことになっているのでお気をつけください)。

施設情報

  • 住所…〒259-1205 神奈川県平塚市土屋401
  • 電話番号…0463-58-3411(一般譲渡の予約やお問い合わせはこちらから)
  • メールアドレス…記載されていません
  • 営業時間…平日の8時半から17時15分まで
  • 駐車場…あります
  • 出張サービスなどはありません。保護猫の譲渡を受けるには事前に「譲渡前講習会(わん・にゃん教室)」を受講しておかなければいけません。こちらは予約不要なので当日いきなり参加です。それから「譲渡会」か「一般譲渡」どちらかを選びましょう
  • わん・にゃん教室…毎月第2・4金曜日10時から12時まで(受付は9時半から10時・時間厳守です)
  • 譲渡会…毎月第3金曜日(祝日の場合は前日に変更します)・13時半から13時55分まで(わん・にゃん教室の受講証と犬猫の飼養環境事前確認書の提出が必要)
  • 神奈川県動物保護センターのホームページ

横浜市:猫カフェれおん

猫カフェれおん&にゃんくるグループは、神奈川と東京で保護猫とふれあい、里親になることができる出会いの場です。全部で5店舗も展開されているんですよ。

横浜市にあるのは「猫カフェれおん」で、犬猫のレスキュー団体である活動の「リトルキャッツ」さんと業務提携して譲渡活動を行っています。

猫カフェれおんを利用するためにはルールが定められているので、しっかり守ってくださいね。

  • 小学生以下のお子さんは保護者同伴で利用すること
  • 猫のおもちゃは新品のみ使えますが、必ずスタッフさんに声をかけてからにしましょう
  • フラッシュでの写真撮影は禁止です。他のお客さんを撮影しないように配慮してください
  • 猫をおいかける・大声を出す・無理やり抱っこする・しっぽをつかむ行為は禁止されています

譲渡してもらうまでの流れ

実際に猫カフェれおんで猫たちとたくさんふれ合った上で、家族として迎えたいと思う猫がいたらスタッフさんに相談してみましょう。

アンケートや確認する事項に記入(住所の確認をするので、保険証か免許証など身分証明ができるものの提示を求められます)。

その書類をもとに、リトルキャッツの担当者が譲渡できるかを審査します。譲渡可能の連絡がきたら、店舗に電話をして来店する日時を伝えましょう(スタッフさんが、この日までに準備しておく猫グッズについての説明をしてくれます)。

お迎えの当日(キャリーなどを持参してください)は、もう一度猫カフェでふれ合いを行ったうえで最終的な気持ちの確認をしてもらいます。

誓約書にサインをしてから諸費用を支払いましょう(猫の医療費として24300円から31300円くらい)。

そこから1週間から10日ほどのトライアル期間を過ごし、問題なければそのまま正式な譲渡となります。

施設情報

  • 住所…〒231-0025 神奈川県横浜市中区松影町1-3-2関山ビル2階
  • 電話番号…045-211-4152(電話での予約はできません)
  • メールアドレス(質問などは、お問い合わせフォームから)
  • 営業時間…11時から22時まで(年中無休)
  • 利用料金…30分600円(ワンオーダー制)・延長は10分で200円・フリータイムなどのお得なセット価格もあります
  • 駐車場…ありませんが、近隣にパーキングがあります
  • 基本的に予約なしで来店できますが、平日のみ予約できる場合があります(予約は前日の20時まで)。出張サービスなどはありませんので、面会をした上で自宅に連れて帰ってトライアルに入ることになります
  • 猫カフェれおんのホームページ

横浜市:保護猫カフェおむすび

横浜市でオープンしている保護猫カフェ「おむすび」では野良猫だった猫たちを保護しています。

だから、あまり人に慣れていなかったりする猫もいます。お店のにも「いやし系ではない、野性的なところなので休憩所としてどうぞ」との説明文があります。

何時間いても1500円なので、時間を気にせずに居られるところも魅力ですよね。猫がいて、漫画もあってWi-Fiも飛んでいるのが嬉しいです。

元野良猫だった猫ばかりでそれぞれ状況も違うので、人にどのくらいなついているか…なども差があります。

色々なお客さんがたくさんやってくる保護猫カフェだからこそ、猫たちにとってはそれが訓練でもあり(決してあせったりはしなくていいんですけどね)大切な里親さんとの出会いの場でもあるのでしょう。

譲渡してもらうまでの流れ

まずはおむすびに行って、元野良猫ちゃんたちとふれ合って仲良くなってみてください。おむすびにいる猫たちはみんな譲渡可能になっています。

野良猫のカラーが強かったりして個性的な猫が多いおむすびですが、もしその中でビビビッとくる猫がいたら、ぜひ店長さんに相談してみてくださいね。

そこから譲渡に向けての話し合いに入っていきます。

施設情報

  • 住所…〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2-13-1 北原不動産ビル6F
  • 営業時間…13時から20時まで(営業する曜日は不定期なので、ホームページにあるカレンダーをご覧ください)
  • 猫カフェの料金…どれだけいても一律1500円
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、■事前に
  • 保護猫カフェおむすびのホームページ

横浜市:ARIGATO

横浜市にある保護猫カフェARIGATOでは、基本的にいつも里親さんを募集しています。

保護猫から家族として迎えるという意識がもっと浸透していくように、保護された猫たちの幸せを考えた施設だと言えるでしょう。

ARIGATOでは、カフェのスペースと猫と遊べるスペースが分かれています。

カフェスペースではコーヒーはもちろんこと、本格的なインドカレーやチョコサンデーなどさまざまなメニューを堪能することができますよ。

そして猫と遊ぶスペースでは、猫関連の雑誌や漫画などが揃えてあるので、まったりと猫との時間を楽しむことができるでしょう。

店内では猫のごはんの他にも猫柄がかわいすぎるグッズが所狭しと並べられています。猫好きさんにはたまらないですよね。見ているだけでも面白そうです。

譲渡してもらうまでの流れ

ARIGATOで保護猫を譲渡してもらうためには、電話だけで申し込みをすることはできません。

必ず来店して保護猫たちと対面・ふれ合いをした上で家族として迎えたい猫がいる場合には里親の申し込みをしてください。

スタッフさんと話し合いをして「里親希望申請書」を提出した上で、自宅まで猫を連れてきてもらうことになります(猫の飼育環境に適しているか、家の見学をしてもらうため)。

その時に譲渡金(生後2ヶ月頃は30000円・生後7ヶ月頃は20000円・生後12ヶ月頃は10000円)を支払ってからトライアル期間(1~2週間程度)に入ります。

施設情報

  • 住所…〒221-0802 神奈川県横浜市神奈川区六角橋6丁目29-16 エミネンス白楽208
  • 電話番号…050-3645-1756
  • 営業時間…平日は11時半から20時まで(水曜日はワークショップを予約した人だけ)・土日祝は10時から20時まで
  • 利用料金…平日の11時半から16時まではフリータイムで600円&16時から20時までは30分600円・土日祝はすべて30分600円(すべてワンオーダー制)
  • 定休日…月曜と火曜
  • 駐車場…隣にある岸根公園(徒歩3分)にあります
  • 必ず現地に行かないといけません。事前に電話予約などはしなくて大丈夫です。まずARIGATOで猫とふれ合った上でスタッフさんに里親希望であることを相談してみてください
  • 保護猫の家ARIGATOのホームページ

横浜市:保護猫カフェ・ブラン

2014年11月にオープンした里親募集型の保護猫カフェ「ブラン」では、ただ野良猫たちを助けるだけではなく、一生を通して幸せに安心に暮らしていける家庭を見つけてあげることを前提として活動をしています。

この猫カフェにいる猫たちは、動物愛護をしているボランティア団体「ちばわん」から預りボランティアとして一時的に預かっています。

猫たちはお客さんと遊んでもらったりしてふれ合うことで、人に慣れていくので同時にリハビリをすることができるんですね。

ブランは店主さんが1人だけで運営しているので、猫部屋スペースには15歳未満のお子さんは保護者同伴であっても入店できないことになっているので、ご注意ください。

また、猫スペースとカフェスペースは完全に分かれた状態になっていてどちらかだけの利用をすることも可能です(テラス席のみ、犬も利用することもできます)。

カフェスペースでは猫を見ながらコーヒーからハーブティ、スイーツなども楽しむことができるので、自分の好きな形で保護猫の支援をしてくださいね(猫スペースでの飲食はできません)。

譲渡してもらうまでの流れ

まずは、ブランに行って保護猫たちと直接ふれ合ってみてください。ブランは11時に開店しますが、開店直後と閉店前の約2時間が比較的元気な時間帯になっています。

譲渡してもらうための条件については、「ちばわん」で定められた条件に沿うことになるので、詳しくは営業時間内に電話にて問い合わせてみてくださいね。

施設情報

  • 住所…〒225-0013 神奈川県横浜市青葉区荏田町1150-40白亜館2階(詳しい道案内がホームページにあるのでご覧ください)
  • 電話番号…045-878-1151
  • 営業時間…11時から20時まで(入店とラストオーダーは19時まで)
  • 利用料金…30分600円・1時間1000円・2時間2000円(猫のおやつ付き)・3時間3000円(ワンドリンクと猫のおやつ付き)猫のおやつは150円で販売されていますが、1日に10個までとなっています(1人1個)
  • 定休日…月曜日と木曜日(臨時球技場もあるのでホームページで随時チェックしてください)
  • 駐車場…ありません
  • 電話予約などは必要ありません。ブランで猫たちとふれ合ったあと、お気に入りの猫がいる場合には店長さんに相談してみてください。譲渡条件は「ちばわん」で定められた内容になるので、しっかりと説明を受けましょう
  • ブランのホームページ

保護猫を大切な家族としてお迎えしよう

平成28年度に犬猫が日本全国で殺処分された数は、全部で59998匹にも上ります。数自体は昔に比べれば大分減ってきてはいますが、まだまだ不幸な動物たちはたくさんいるのです。

家庭で大切にされている猫も、野良猫や地域猫も同じ1つの命でありそこに違いは全くないのです。

そして、ただ生きていくために最低限の水とごはんを与えられるだけでなく、本当に幸せな猫正を過ごしていけることが大事であることを忘れてはいけません。

これまで辛い思いをして来た保護猫だからこそ、これからは思いっきり幸せになってほしいのです。

だからこそ、里親になるための審査は厳しいものもあるかもしれませんが、それも全ては猫のためを思ってのことなんですよね。

まずは保護猫たちに会いに行くことから始めて、少しずつ里親になれる日を待ってみませんか。

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