猫は音を立てずに行動するのが上手な生き物です。もちろん、普段の呼吸だってよほど近づかなければ音などするはずもありません。
しかし、時折そんな猫の鼻から、「プスプス」という謎の音が聞こえることがあります。聞き慣れない音だけに、単純な生理現象なのか、その猫だけの個性なのか、それともなにか病気なのかと迷ってしまいますよね。
そこで、猫からプスプスと音が聞こえた場合の原因や、猫とプスプスという音にまつわる不思議な関係についてまとめました。
ケース別、猫が鼻からプスプスと音を出す時の原因と対処法
猫の鼻からプスプスという音が聞こえる場合、その時の状況や猫の様子によって考えられる原因が異なります。まずは以下の中から、当てはまるものがないか探してみましょう。
猫の鼻の穴が汚れていたり鼻水が出ていたりする場合
もし、プスプスという音を出す鼻が汚れている場合は、風邪などで鼻づまりを起こしている可能性が高いでしょう。猫の鼻は一見してわかる通りとても小さいので、風邪を引いてしまうと鼻づまりになりやすいのです。
猫によっては、「プスプス」という音に合わせて、小さな鼻ちょうちんをつけてしまうこともあります。鼻が詰まるということは当然呼吸困難で苦しい状態なので、病院で治療を受けた方がよいでしょう。
特に、猫の鼻炎は放っておくと慢性化してしまうこともあるので気をつけて下さい。
▼猫が鼻水を出している場合に気を付けておくべきことについては、こちらもご覧ください
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鼻周辺の見た目がなんともないのに、プスプス言う場合
特に鼻水などが出ていないのに、起きている時も寝ている時も頻繁にプスプス言うという場合は、ほこりや花粉などでアレルギーを起こしているか、呼吸器や循環器にまつわる病気の可能性もあります。
病気の場合は他に症状があることも多いので、猫の様子をよく観察しましょう。
▼見た目には鼻に異常はないけど、ずっとひくひくいっている場合はどうでしょうか
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猫がプスプスという音を出す時、放置してもよいのは、音を出すのがその場限りである場合だけです。継続してプスプス音をさせる場合は獣医さんに診てもらいましょう。
寝ている時だけプスプス言う場合
寝ている時に限って鼻からプスプスという音が聞こえるという場合は、ずばりいびきです。いびきの場合は特に心配はいりません。
しかし、よほど音が大きいとか、急に音がするようになったという場合は病気の可能性が疑われるので気をつけましょう。
運動直後や、撫でられてご機嫌の時にプスプス言う場合
興奮した時、息が荒くなってたまたまプスプスいわせてしまう場合もあります。猫は鼻呼吸が基本で口呼吸は滅多にしません。そのため、運動直後などは口で「ハァハァ」の代わりに、鼻から「プスプス」と聞こえることがあるのです。
また、ご機嫌の時など、人間でも「鼻息が荒くなる」と言いますよね。猫も同じで、鼻をプスプス、フンフンといわせることがあります。
いずれにしろ一時的なものなので、元に戻れば心配いりません。
鼻ペちゃに要注意!猫の品種をチェックしよう
実は、猫の中には鼻をプスプス言わせやすい品種が存在します。中でも特に有名なのが、ペルシャやエキゾチックショートヘア、スコティッシュフォールドなどの「短頭種」、いわゆる鼻ぺちゃの猫です。
このような鼻ぺちゃの猫は文字通り鼻が低く、他の猫より鼻の気道が狭いため呼吸困難に陥りやすいという性質を持っています。
そのため、わずかな鼻水でも鼻がふさがってしまったり、あるいはたまたま呼吸が速くなった時などに空気の通りが悪かったりしてプスプスという音をさせてしまうのです。
もし鼻が低い猫を飼っていて、頻繁にプスプスという場合は、猫により合わせた環境を整えてあげるとよいでしょう。掃除を徹底したり、鼻の掃除をまめにしてあげたりするのがおすすめです。
▼鼻ぺちゃ猫を飼っている場合には、特に鼻へ配慮したお世話をしてあげるようにしましょう
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猫を呼ぶのにプスプスがいい!?
ところで、実は「プスプス」という音は猫だけが出すものではないと知っているでしょうか。実は、人間も猫に対して「プスプス」という音を出すことがあります。それはずばり、猫を呼ぶ時の声。
トルコやスイス、モロッコ、ギリシャ、スウェーデン、アメリカなど、海外で猫を呼ぶときは「プスプス」と空気音だけで呼びかけます。
意外にも、この「プスプス」という音は猫にとって聞き取りやすく、また興味を引く音なのだとか。海外旅行へ行った際は、猫を見かけたら「プスプス」と呼びかけてみるのもいいかもしれませんね。
ただし、海外の英語の発音に慣れている人の「プスプス」と、日本語の「プスプス」では音が違うのか、日本人が使っても現地の猫は無反応……という場合もしばしばです。現地の人の発音をよく聞いて真似してみるのがおすすめです。
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猫からプスプスと音がしたら、鼻の様子に気を配ろう
プスプスという音が猫から聞こえる場合、音の出所はだいたい鼻です。猫が鼻づまりを起こしたり、呼吸困難に陥ったりしていないかどうか、猫の様子をよく確認しましょう。
また、猫の呼吸数を計って異常がないか調べるのもおすすめです。正常な呼吸数は1分間に20~40回といわれています。
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基本的に、一瞬音を立てるようなケースで心配は不要ですが、あまり長く頻繁に音を出す場合は病院の受診も検討しましょう。小さくかわいらしい愛猫の鼻ですから、しっかりと守ってあげたいですね。