猫の歯ぎしりは実は危険。歯ぎしりが聞こえたら注意すべきポイント

キリキリ、カリカリ、と猫から小さく変な音が聞こえたら、それは猫が歯ぎしりしているのかもしれません。実は猫も歯ぎしりすることがあります。

しかし、猫の歯ぎしりはあまりよいことではなく、理由によっては病院へ行かなければならないこともあります。

いったい、猫の歯ぎしりはどのような理由で起きるのでしょうか、また、飼い主さんはどこに注意すべきなのでしょうか。猫の歯ぎしりの原因や、チェック方法などをご紹介します。

猫の歯ぎしりは、口の中の異常のサイン

普通、猫は口の中など何か異常がなければ歯ぎしりすることはありません。飼い主さんによっては一生聞かないという可能性も十分にあることです。

もし、猫の口からキリキリ、カリカリと歯を擦り合わせるような音が聞こえたら、猫が歯ぎしりしていると考えましょう。歯ぎしりの音は小さく、一瞬であることもあるため、聞き逃しやすいものです。

歯ぎしりしているかもしれないと思った時は、口の中をそっと覗いて、異常がないか確認してみるのがおすすめです。

要注意!猫の歯ぎしりの理由と対処法

猫が歯ぎしりをしている時、以下のような原因が考えられます。猫をよく観察し、場合によっては病院に連れて行きましょう。

歯周病など口の中の病気

口の中に病気があり、その病気により歯ぎしりを起こしていることがあります。特に、猫に多いのが歯周病や口内炎です。3歳以上の猫の8割が歯周病とさえ言われています。また、この他にも癌など腫瘍がある可能性もあります。

歯磨きなどのケアを日頃からしていなかったり、ある程度年齢を重ねていたり、ウェットフードを好んで食べていたりすると、口内環境が悪化しやすいので特に注意が必要です。

歯周病などの病気になると歯茎に炎症が起きたり、歯がぐらついたりして猫が歯ぎしりをする場合があります。口内の病気にかかると口臭がきつくなったり、歯茎が赤く腫れたりするため、比較的飼い主さんから見てもわかりやすいはずです。

しかしながら、病気である以上飼い主さんだけでは対処できませんので、まずは動物病院で診てもらうのが安心です。特に、口の中に痛みがあると食欲が落ちるなどして、猫が痩せてしまう場合もあります。早めの受診を心がけましょう。

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口の中以外の病気

意外なことに、口の中に直接歯周病などの異常がなくても、他の病気が原因で歯ぎしりをすることがあります。

例えば、猫に非常に多い腎不全では、口が渇いて口臭がきつくなるといったような症状が現れます。すると口の中が渇いてしまうために、歯が擦れ合って歯ぎしりが見られる場合があるのです。

病気の場合は歯ぎしり以外にも他の症状が出ていることが多くなります。また、血液検査などでも異常が出るので、簡単に判別できます。猫の様子をよく観察しつつ、病院で検査してもらいましょう。

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かみ合わせが悪い

あくびの後に歯ぎしりをするという場合は、かみ合わせが悪い可能性が高いでしょう。特に子猫が乳歯から永久歯に生えかわる際、歯並びが一時的に悪くなるためかみ合わせが悪くなり、歯ぎしりの原因となる場合があります。

また、その後乳歯が残ってしまうと永久歯の歯並びが乱れ、やはりかみ合わせが悪くなってしまいます。

もし、既に永久歯になってしばらく経っているという場合は、歯周病などの影響で歯並びが崩れてきてしまっている可能性も考えられます。歯並びは飼い主さんの努力ですぐに治せるものではありません。病院でチェックしてもらいましょう。

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ストレス

実はストレスでも歯ぎしりをすることがあります。新しく猫がやってきたり、気に入っていたおもちゃがなくなってしまったり、その他何か環境に変化があったりなど、何か猫のストレスになるようなことがないか確認しましょう。

歯に異物が挟まっているようでもなく、かみ合わせなどにも問題がなく、検査しても異常が出ないという場合、ストレスの可能性が高くなります。

ストレスを取り除くだけでなく、普段からよく遊んであげるなど、ストレス解消の機会を作ってあげるのがおすすめです。

歯になにかが挟まった

単純にフードが挟まったという場合、あるいは何か異物が挟まったという場合などに、猫は異物感を解消しようと歯ぎしりすることがあります。

特に食事が終わった後に歯ぎしりをしている場合、フードが歯に挟まっている可能性が高いでしょう。また、グルーミングの後に歯ぎしりをしているなら、歯に毛が引っかかってしまっているのかもしれません。

その他、普段なにもしていない時のタイミングであれば、なにかこっそり異物をかじった結果、異物が歯に挟まってしまったという可能性もあります。特に、好奇心旺盛な猫、子猫などはなんでも口に入れやすいので注意が必要です。

口の中を覗いてみて、何か引っかかっていないかどうか確認しましょう。

もし異変があった場合、その場で無理に引っ張ってとるようなことはしない方がよいでしょう。

下手に引っ張るなどしてしまうと、猫の歯や口の中を痛めてしまう可能性があります。飼い主さんが指でつまんでさっととれるというような場合以外は獣医さんにお任せした方が安心です。

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猫が歯ぎしりをしたら、他に何か異変がないかチェックしよう

猫が歯ぎしりをした場合、病気によるものにしろ、その場限りのものにしろ、猫の口の中に何かの異常があるサインです。

仮に病気で歯ぎしりをしていた場合、よく観察してみると歯ぎしりだけではなく、他の異常が出ている場合もあります。獣医さんに見せる時に一緒に報告ができるよう、できれば以下のようなこともチェックしておくとよいでしょう。

  • 1日に何回歯ぎしりをしているか
  • どのタイミングで歯ぎしりをしているか(食事の後、寝ている時など)
  • 食べる時に右の奥歯だけで噛むなど、普段と違う仕草がないか
  • 食欲はいつもどおりか
  • よだれや口臭などがないか
  • その他、吐いたり元気がなかったりなど、いつもと違う点がないか

猫の様子をよく観察することで、猫の歯ぎしりの原因を絞り込むことができます。できればメモにとっておき、もれなく獣医さんに伝えましょう。

ちなみに、飼い主さんが一番わかりやすいのはおそらく口臭のあるなしです。猫の口の中の匂いを嗅ぎ、うっと顔を背けたくなるような臭いがある場合は病気と思ってよいでしょう。

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猫の歯ぎしりは病気の可能性も!歯ぎしりをしたら注意しよう

キリキリ、カリカリ、シャリシャリなど、猫の口の中から硬い音がしたら歯ぎしりの可能性が高くなります。歯の抜け変わる時期など心配いらないケースもありますが、病気のケースもよくあるので、楽観視は禁物です。

猫の様子や口の中をよく確認し、できるだけ早めに動物病院へ連れて行きましょう。口の中の病気は、食欲に影響することもよくあり、猫の体力を左右します。早期発見、早期治療のためにも、猫の様子に注意してあげましょう。

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