猫が玄関チャイムを怖がる5つの理由と対処法。ストレスをなくすには

臆病で警戒心の強い動物である猫は人間社会で生活をしている中で様々なものに恐怖を感じ、ストレスによって体調を崩したり、ストレスによるお困り行動を起こしたりします。そんなストレスを感じやすい臆病な多くの猫が恐怖を感じているのが玄関のチャイム。

一度ピンポーンというチャイムの音が鳴れば一目散に逃げ出し安全なところに身を隠したり、その場で固まってしまい動けないまま震えていたりと反応は様々。時にはチャイムの音に驚いて逃げ出したまま室内で行方不明になったり、たまたま開いていた窓から脱走をしてしまうことも。

猫ちゃんはそもそもなぜ、玄関チャイムの音に過敏な反応を見せるのでしょうか?玄関チャイムの音の何が怖いのでしょうか?そんな怖がっている猫ちゃんのためにできる対策はあるのでしょうか?

今回は猫の謎の生態、玄関チャイムに過敏に反応をする理由について考えて見ましょう。

猫が玄関チャイムを怖がる5つの理由

猫は聴力が大変優れているため、掃除機などの大きな音が鳴るものに対しては過敏に反応をします。確かに掃除機の音は継続的に大きな音が鳴りますし、猫からすれば自分よりも巨大な機会が爆音をあげながらお部屋の中を疾走するのですから恐怖を感じるのも納得できます。

しかし、チャイムの音はそこまで大きな音が訳ではありませんし、音が鳴るのもほんの数秒ほどです。それなのに、猫によっては掃除機などの大きな音が鳴る機械よりも過敏に反応してパニックに陥ることもあります。

一体、猫にとってチャイムの何が恐怖を感じてしまうのでしょうか?

チャイムが鳴ると知らない人が来るとわかっているため

猫はとても頭が良く、自分に関係のあることについては驚異的な記憶力を発揮する動物です。そのため、チャイムが鳴ると自分のナワバリである自宅に知らない人がやって来るということを覚えているためいち早く逃げ出してしまうと考えられます。

猫は元々ナワバリ意識の強い動物で、チャイムが鳴ると侵入者が入ってきてお部屋を荒らされるのでは?という恐怖を抱いてしまいます。それどころか、チャイムの音と共に現れた侵入者に危害を加えられるかもしれない!なんてことを考えているかもしれません。

もちろん来客である方は、猫ちゃんに危害を加えようとしている訳でもないでしょうし、なんなら仲良くなりたいとすら思っているかもしれません。しかし、個体によっては飼い主様以外には決して心を開かない人見知りの子もいます。

せっかく愛猫を紹介しようと思っていたのに、チャイムが鳴った瞬間にどこかへ隠れてしまって出てこなくなったからといって無理矢理隠れ場所から引っ張り出すようなことをしてはいけません。

何とか来客者に会わせようと無理に隠れている場所から出されてしまったら猫ちゃんは余計に恐怖心を与えてしまいますし、飼い主様との信頼関係を崩すことにもなりかねませんので、できればそっとしておいてあげましょう。

突然鳴るから

臆病な猫ちゃんの場合、突然なんの前触れもなく大きな音が鳴るためチャイムに恐怖を感じていることもあります。同じ大きな音が鳴るものでも掃除機は飼い主様が電源を入れるまでは大きな音は鳴りませんし、掃除機の準備をしている姿を見て猫も大きな音が鳴るまでの心構えができます。

しかし、玄関チャイムは来客者のタイミングによるものですから何の心構えもしていないのに急に鳴ります。その不意打ちとも取れる大きな音に驚いてしまい思わず逃げてしまったり、唸ってしまったりするという訳です。

人間でものんびりとくつろいでいるタイミングで、突然大きな音が鳴ったらびっくりしてしまいますよね。それと同じ状態だということです。

チャイムが鳴ったことにより恐怖を感じた経験がある

特に人見知りという訳でもないのに、チャイムの音にだけは過剰な反応を見せる猫ちゃんは、過去にチャイムが鳴った後に忘れられないほどの恐怖を覚えた苦い経験があるのではないでしょうか?

例えば、過去にリフォームや引越しを行ったことがあるならば、猫の立場になって考えてみましょう。

猫ちゃんからすれば「チャイムが鳴ったと思ったらいきなり何人もの人が入ってきて、自分のナワバリをドンドン荒らしていった!」「チャイムが鳴ったと思ったらいきなりナワバリを破壊して改造されてしまった!」と目に映ります。

人間の立場からすれば「引越しをするために業者の人に物を運び出してもらった」「リフォームをしてお部屋を綺麗にしてもらった」だけなのですが、猫にはそのような事情はわかりません。

また、猫は変化を嫌う動物でもありますから人間にとっては良いことでも、猫にとってはただのありがた迷惑でしかないことも。

そのようなトラウマから玄関チャイムが鳴ると「またあの人たちが入ってきてお部屋を荒らされるかもしれない」「またどこか知らない場所に連れて行かれるかもしれない」という恐怖を感じて、一目散に逃げ出したり目の色を変えて怒りをあらわにするのです。

愛猫がチャイムを嫌う理由がわからないという方は、ぜひ過去に愛猫がトラウマになるような出来事はなかったかというのを思い出してみましょう。

嫌いな人がきたと勘違いしたため

チャイムの音に反応をしているというよりは、チャイムを鳴らしてお部屋に入って来る、ある特定の人に向けて唸ったり警戒をしたりすることもあります。どんな人懐っこい猫でも、どんなに人に対して無関心な猫でも、どうしても生理的に受け付けないという人は稀に存在しています。

その人が、チャイムを鳴らして入って来る人物だった場合、「チャイム=嫌いな人がくる」と勝手に関連付て素早く反応し警戒態勢に入っている可能性も。

そのような猫ちゃんの場合、今まで唸っていたり、シャーと怒りの声をあげていたのに、来客したのが自分の嫌いな人ではないと分かったら急に態度を変えるという変わり身の速さを見せてくれます。

時には今まで怒っていたのが嘘のように、来客者にゴロゴロとすり寄って行くことも。まさに人によって態度を変えるというのはこのことですね。

条件反射

チャイムの音に対して何の感情を持っていないとしても、先住猫や同居猫がチャイムの音が鳴った瞬間に隠れたり唸り声をあげている姿を見て、「チャイムが鳴ったらそうしないといけない」と勝手に思い込んでいる猫ちゃんも存在しています。

そのような猫ちゃんは、チャイムが鳴ったらなぜ隠れるのかも、なぜ唸るのかも自分自身でよく分かっていません。つまり条件反射です。

そのため、チャイムが鳴って隠れたはいいものの、特に理由はないのですぐに隠れ場所から出てきたり、チャイムが鳴ったからとりあえずお部屋を走ってみたけれどすぐに飽きてしまう子もいます。なぜこれをしなければいけないのかわからないけれど伝統だからやっている、ということです。

猫が玄関チャイムに反応するときの対処法

玄関チャイムに反応して素早く隠れたり、わけもなく走り回るだけならば特に問題はないでしょうが、個体によってはチャイムの音にストレスを感じて急性ストレスに陥ってしまうこともあります。急性ストレスに陥ると様々なストレス症状が現れます。

小さな変化でいうと「瞳孔が開く」「耳を伏せる」というものですが、重大なものとなると「過呼吸」「一時的な食欲の低下」「排泄回数の減少」などといった、放っておくと大きな病気に繋がるような症状が現れることも。

たかがチャイムの音だけで病気にならないと思うかもしれませんが、様々な要因が重なって病気のきっかけとなることもありますし、何よりも猫はストレスに弱い動物ですから、ストレスを受け続けると体調不良の原因となります。

大切な愛猫をストレスから守るためにも、玄関チャイムに過敏な反応を見せる愛猫のためにストレスを軽減させる対処法をぜひ試してください。

チャイムが鳴るといいことがあると覚えさせる

玄関チャイムに恐怖を感じていたり、来客に対してトラウマを抱えている猫ちゃんならば、チャイムを鳴らして誰かが入って来るといいことがあると教えてあげるのが効果的だといえます。

例えば、チャイムを鳴らして来客をした人にお願いをして、愛猫におやつを与えてもらいましょう。

そうすれば頭が良く自分に関係のあることに対して物覚えの良い猫ちゃんは「チャイムを鳴らして入ってきた人はおやつをくれる」と思って、チャイムに対して恐怖を感じるどころか、ゴロニャンとすり寄っていくようになります。

警戒心が強いですし、一度や二度行ったところでなかなかチャイムを克服はできないでしょうが、根気よく繰り返し行えば玄関チャイムに対してマイナスのイメージは消えるはずです。可能であれば、周囲の人に協力をしてもらって日にちを詰めて行えばさらに克服期間は短くなるでしょう。

猫ちゃんの性格にもよりますが、玄関チャイムに恐怖を感じ来客者に警戒して多大なストレスを感じてしまう臆病な猫ちゃんが心配ならば、ぜひチャレンジをしてみましょう。

誰にも手出しできない絶対に安全な場所を作ってあげる

特に人馴れをしなくてもいいが、チャイムが鳴るたびにパニックに陥って大変だという場合は、まずチャイムが鳴った瞬間に素早く隠れられる、かつ、来客者がお部屋に入ってきても絶対に手出しができない場所を、一つ用意してあげるとパニックに鳴ってお部屋の中を暴れまわることは無くなります。

安全な場所としての候補は、猫ハウスやキャットタワーの上、さらには家具やソファの下などがおすすめです。猫ちゃんが理想とする隠れ場所は、その猫ちゃんの好みやお部屋の間取りによって違うでしょうが、一つ気をつけて欲しいことがあります。

それは、その隠れ場所に隠れた猫ちゃんを無理矢理引きづり出したり、むやみに覗き込んだりしないことです。

猫ちゃんにとって、知らない人が自分のナワバリに侵入してきたというだけでも恐怖なのに、安全で絶対に手出しされないと思っていた場所にまで侵入をされてしまったら心が折れてしまいます。

来客者も猫好きならばなんとか一目だけでも見てみたいと思うでしょうが、その行為は猫にストレスを与える結果にしかなりませんので、猫好きならばここはグッと我慢をして滞在中に何とか心を落ち着かせて猫ちゃんが自ら様子を見に出てきてくれるまで静かに待つようにしましょう。

来客者にチャイムを鳴らさないようにしてもらう

玄関チャイムの音が鳴るだけで我を忘れて怒りをあらわにしたり、パニックになって手がつけられなくなるという場合は、あえてチャイムを鳴らさないように来客者に注意を促しましょう。

自分の友人や知人が来客をする場合は、事前に猫が怖がるからチャイムを鳴らさないでスマホに連絡をして欲しいことを伝える。知らない方には玄関チャイムの横にチャイムを鳴らさないで欲しいという旨を記載した張り紙をしておいても良いでしょう。

また、チャイムの音に驚いて走った勢いで脱走をしてしまう猫ちゃんもいますので、事前に玄関にこのようなステッカーを貼っておくのも良いでしょう。

▼Na7na’s Color 猫にご注意ステッカー
猫にご注意ステッカーの商品イメージ

こちらはドアから猫が飛び出してしまう場合に、ドアを閉めて欲しいことを促すためのステッカーですが、このステッカーを貼っておけば来訪者も猫ちゃんがいるんだなと、とりあえず気を使ってくれるはずです。

▼「猛描注意」猫注意ステッカーシール
猫注意ステッカーシールの商品イメージ

「猛犬」ならぬ「猛猫」ステッカーなるものもありました。これさえ貼っておけば、来客者も怖くてなかなかチャイムを押せないかもしれませんね。

その他にも、チャイムを鳴らさないで欲しい旨を記載したステッカーや注意書きの札がいくつか発売されていますので、ぜひ設置を検討されてはいかがでしょうか。

チャイムの電源を抜いてしまう

玄関チャイムを愛猫が怖がってしまうというならば、あえて玄関チャイムを外してしまう、または音が鳴らないように電源を抜いてしまうのも方法です。

玄関チャイムが鳴らないとちょっと不便なのでは?宅配便や回覧板はどうしたらいいの?と思うかもしれませんが、玄関の外の声や音は意外にもお部屋の中までよく聞こえます。

そのため玄関のドアをノックしてもらったり、外から声をかけてもらえれば意外にも不便しないという意見もありますし、回覧板などは少々面倒かもしれませんがメモをポストに入れてもらうなどして対応しましょう。

▼ノックをお願いするステッカー
ノックをお願いするステッカーの商品イメージ

このようなノックをお願いするステッカーを上記でご紹介した猫がいますステッカーと一緒に貼っておけば何となく意味は伝わるでしょう。ぜひ、愛猫がチャイムの音に過剰反応をする時は、このようなステッカーを有効活用してください。

脱走対策はしっかりしておく

玄関チャイムに驚いてどこかへ隠れてしまったり、パニックで走り回ってしまう猫ちゃんは、自分でも訳がわからないまま、開いている窓から外へ飛び出してしまうこともあります。

網戸にしていたとしても、パニックに陥って体当たりをした拍子に網戸が外れてそのまま外へ出てしまう事故も発生しています。そのような脱走事故を防ぐためにも、玄関チャイムの音でパニックに陥る猫ちゃんを飼っている場合は脱走対策を行いましょう。

網戸は外れやすいので、体当たりをされても破れたり外れたりしないようにしっかりしたものに交換しておく。玄関ドアが開いた拍子に飛び出してしまわないように、脱走防止フェンスをつけておくなど対策の取り方はたくさんあります。

▼マルカン猫網戸脱走防止フェンス
マルカン猫網戸脱走防止フェンスの商品イメージ

我が家の場合はこのような、市販の脱走防止フェンスを部屋の窓に取り付けています。猫の脱走事故は思いがけないタイミングで発生しますので、少しでも不安を感じているならばぜひこのような対策を行い、事故が起こらないように予防をしておきましょう。

玄関チャイムを怖がる猫ちゃんのストレスを少しでも軽減してあげよう

玄関チャイムを怖がる猫ちゃんと一緒に暮らしていると、「チャイムの音に驚いていつか脱走してしまうのではないか?」「チャイムの音に恐怖を感じてストレスを感じてしまうのではないか?」と心配になってしまいますよね。

しかし、人間と共同生活を送る以上、猫ちゃんも人間の生活にある程度適応してもらわないと、飼い主様も気を使いすぎてストレスが溜まってしまいます。

玄関チャイムを怖がったり、唸り声をあげる猫ちゃんに、できるだけ慣れてもらうように工夫をして、それでもダメならばチャイムが鳴らないようにするという最終手段を取るようにしてはいかがでしょうか。

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