キャットフードは冷蔵庫保存すべき?タイプごとの保存の注意点

愛猫のためにドライフードを購入すると、少なくても500g~多ければ4kg以上の大袋になりますよね。

食べ終わるのには早くても数週間はかかる以上、痛まないように冷蔵庫へ入れた方がいいのかどうか、気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

自分で食べるものを選べない愛猫に与える以上、キャットフードの最適な保管方法はぜひ知っておくべきです。キャットフードの美味しさを維持する保管の秘訣や、冷蔵庫保存の注意点などをご紹介します。

開封後のキャットフードはどんどん酸化が進んでいく

ドライフードにしろウェットフードにしろ、全てのキャットフードは開封した瞬間から空気に触れることで酸化が始まります。

酸化が進み、変質してしまったキャットフードを与えることは、猫の小さな体に負担をかける行為です。愛猫が消化不良を起こしたり、病気になったりする原因となる他、長期的に見れば寿命を縮めることにもなってしまいます。

そのため、キャットフードの新鮮さをいかに維持し、適切な状態で与え続けるかは非常に重要です。また、酸化が進めば当然味も劣化していくので、猫の食いつきが悪くなります。

「開封したてのキャットフードだと食いつきが違う」と感じる飼い主さんも多いはずですが、これは与えているキャットフードが時間が経つにつれて劣化しているという証拠でもあります。

一度開封してしまったら、キャットフードの酸化を完全に止めることは不可能ですが、少しでも遅らせることはできます。正しい保管方法で、酸化を遅らせ、いつでも美味しいキャットフードを愛猫に食べてもらいましょう。

ドライフードの保管は開封後1カ月までが目安

適切な保管の大前提として、まずドライフードは開封後1カ月で食べ切れる量の袋を購入しましょう。大容量の袋の方が、1kgあたりの価格が圧倒的に安く、ついつい購入してしまいがちです。

しかし、当然のことながら、500gのキャットフードの小袋と、4kgのキャットフードの大袋では食べ終わるまでにかなりの時間の差があります。

いくら酸化を遅らせたとしても、4kgのキャットフードを500gのキャットフードと同じ品質に保つことはできません。

「うちは多頭飼いだから、4kgあっても2週間でなくなる!」というような場合はもちろん大容量の袋で大丈夫ですが、1匹だけの場合は500gのフードをこまめに買う方が劣化しにくく断然おすすめです。

また、愛猫の健康を考え「酸化防止剤不使用」「天然の保存料使用」などとうたったキャットフードを選んでいる場合、こうしたキャットフードは猫への安全性が高い代わりに劣化が非常に早くなります。

そのため、開封してから1カ月以上経ったものを与えるとかえって痛んだものを猫に与えることになり、逆に健康を害してしまいます。適切な保管をするためにも、まずはそもそも適切な量を購入するように充分気をつけましょう。

ドライフードを冷蔵庫保管するとカビの原因となる

単純に、開封後の食品を安全に保存する方法として真っ先に思いつくのは冷蔵庫ですよね。しかし、実は冷蔵庫には大きな落とし穴があります。

冷蔵庫にキャットフードを入れて毎日出し入れを繰り返すと、室内と冷蔵庫内の温度差によりキャットフードの袋やキャットフードそのものが結露してしまいます。

この結露によって、冷蔵庫に入れたキャットフードにカビが生えやすくなってしまうのです。

ドライフードは様々な原材料を混ぜ合わせて作られているため、多少変色してもわかりにくいものです。「黒い点があるけど、もともとだよね」と思ったらカビだった、あるいは痛んでいたということもあります。

ドライフードの冷蔵庫保管はやめておきましょう。

  • 常温で保存する
  • 開封~食べ終わるまでの1カ月で温度変化の少ない場所に置く
  • 出来るだけ密封し、空気に触れないように保存する
  • 直射日光を避けて保存する

ということさえ守れば、冷蔵庫に入れなくても安全にドライフードを保存することができます。

夏場、どうしても常温では酸化してしまうという場合

お住まいの地域によっては、特に真夏はキャットフードの痛みが早すぎて、常温ではとても置いておけない……という場合があります。確かに、そのような時は常温ではなくあえて冷蔵庫を選択するという手もなくはありません。

しかし、冷蔵庫保管すると前述したとおり極端な温度差によってカビの原因となるため、できれば別の保管方法を考えた方がよいでしょう。考えられる手段としては、

クーラーバッグに入れておく
保冷剤等を特にいれておかなくても、クーラーバッグに入れた状態で日光の当たらない戸棚の中などに入れておけば、かなり温度は低く保たれます。クーラーバッグでワンクッション置くことで、外の気温の影響が少なくなるためです。
床下収納庫
室内が暑くても、床下収納庫であればひんやりとしているという場合も。虫などが混入しないよう、ジップロックなどでしっかり密封して保存します。湿気対策もしておくとなおよいでしょう。
押し入れ
日頃から日が当たらないため、押し入れも涼しい場所のひとつです。湿気が溜まりやすいので、湿気取りを一緒に置いておくとよいでしょう。フードの袋の中に食品用の乾燥剤を入れておくのもおすすめです。
エアコンの入っている部屋
自室なりリビングなり、家の中でできるだけ常にエアコンがついている部屋を探しましょう。部屋の中に箱などを用意し、暗くしてその中に置いておけば、涼しい状態でキャットフードを保管し続けることができます。

などがあります。このように、保管場所や保管方法には工夫の余地がありますので、冷蔵庫に入れる前に、ぜひ家の中で最適な場所を探してみてください。

ウェットフードの保存は冷蔵庫が基本!

一方で、ウェットフードの場合は、ドライフードと違い開封後は冷蔵庫保存が必須です。ウェットフードは、水分が多いためドライフードよりも圧倒的に傷みが早くなります。

真夏であれば開封当日、冬場であっても翌日中には使い切らねばなりません。また、開封した後「たまたま冷蔵庫にしまうのを忘れていて、出しっぱなしになっていた」というような時は、食中毒の菌が繁殖している可能性があります。

たとえ味にもにおいにも変わった様子が見られなかったとしても、静かに繁殖しているのが食中毒菌です。うっかり冷蔵庫に入れ忘れた場合は決して与えないようにして下さい。

ウェットフードはできればその場で食べきり、どうしても保存する場合はすぐに冷蔵庫に入れることを徹底しましょう。常温の場所には5分以上置いておかないくらいの気持ちで扱うのが大事です。

ウェットフードを冷蔵庫で保管する時の方法

ウェットフードを食べきれなかった場合、冷蔵庫に保管するのが鉄則です。では、実際に保管する際はどのようなことに気をつければよいのでしょうか。注意点をご紹介します。

密封して保存しよう

空気に触れると酸化が進んでしまいますから、キャットフードは密封して保存するのが理想的です。もし完全に密封できなくても、できるだけ袋の空気を抜いた状態で保管することを心がけましょう。

また、シーラーで袋の口を接着して保存するのもおすすめです。

タッパーなどに移しかえよう

ウェットフードの場合、缶に入っていることも多いですよね。しかし、缶のまま保存すると、缶の内側が空気に触れて変質していくことがあります。この場合、当然中に入っているウェットフードも変質してしまうので猫の体によくありません。

ウェットフードを一度で使い切らない場合は、必ず缶から別の容器に移して保管しましょう。また、缶ではなく袋に入っている場合も、汁漏れの原因となるのでやはり移しかえるのがよいでしょう。

おすすめはごく小さなタッパーに移しかえることです。

ちなみに、我が家で使っているのは100均で入手した、ツナ缶をさらに一回り小さくしたようなサイズのタッパーです。まさに猫の缶詰の残りを保存するのにベストなサイズ!4つセットで100円、しかも電子レンジ可という優れものです。

小さいタッパーを使うと、

  • 冷蔵庫の中で漏れにくい
  • サイズが小さい=空気に触れる部分が少ないため、酸化が抑えられる
  • 電子レンジで温められるタイプなら、与える時も簡単

ととても便利です。入れ物に困っているときはぜひ使ってみて下さい。

冷蔵庫の下の方に入れよう

冷蔵庫の内部は、実は場所によって温度にかなりの差があります。頻繁に開け閉めすることで、冷蔵庫内の温度が変わってしまうのです。そのため、キャットフードを保管する際はできるだけ温度変化の少ない場所に入れましょう。

温度変化が少ないのは、ずばり冷蔵庫の中でも下側です。

冷蔵庫の手前側やドアポケットは、外の空気が真っ先に流れ込んでくる場所なので最も温度変化が激しく、キャットフードを保管するには不向きになります。

また、冷たい空気は下に、温かい空気は上に行くため、冷蔵庫の上部は熱がたまりやすく、温度が高い場所になります。そして、一番奥の部分は温度は低いのですが、逆に温度が低すぎて凍結の原因となります。

こう考えると、キャットフードを保管するのは冷蔵庫の下の段、中ほどが最適です。もしくは、チルド室を利用するのもよいでしょう。

温めすぎに注意!冷蔵庫から出した後の適切な温め方

冷蔵庫から出したキャットフードは、決してそのまま与えてはいけません。もし、冷たいまま与えてしまうと、体を冷やしお腹を壊してしまう原因になります。また、脂肪分が固まり、においもあまりしないので嗜好性もよくありません。

肉食の猫が獲物をとって食べる時、当然体温が残っているうちに獲物を食べます。そのため、本能的に猫は体温程度に温かい食べ物を好みます。また、温かければ匂いが広がりやすいため、食いつきが断然よくなります。

面倒でも、必ずキャットフードは冷蔵庫から出したら温めてから与えましょう。

キャットフードを温める時の適温は、猫の体温と同程度の38度~40度です。しかし、湯気が出るほど熱く温めるのならともかく、猫が火傷しない体温程度の絶妙な温度に温めるのはなかなか難しいもの。

そこで、冷蔵庫からウェットフードを出した場合の適切な温め方についても、いくつかご紹介しておきます。

電子レンジで温める

冷蔵庫から出したキャットフードを温めるのに一番手軽なのは、電子レンジです。熱が均等になるように平らに広げ、ラップをかけて温めます。温める時間はキャットフードの量やお使いの電子レンジにより異なります。

500Wで10秒~30秒程度を目安に温度を確認し、冷たいようなら10秒ずつ加熱時間を追加して、最適な温度を見極めていきましょう。温めた後は温度が均一になるよう、スプーンで全体を混ぜてあげるとよいでしょう。

電子レンジを使う場合、どうしても中心部が熱くなってしまうので、温め過ぎには十分注意して下さい。

また、水分が飛ぶこと、電子レンジ内に飛び散ることを防ぐためラップが必要になりますが、注意したいのはラップの扱いです。まれにラップがちぎれてしまい、取り損なった破片がキャットフードに混入してしまう場合があります。

薄く透明なラップは気がつきにくいので、猫が誤飲しないように充分気をつけてください。もしくは、ラップではなく繰り返し使えるシリコンの蓋などを利用すれば、ラップがちぎれる心配がなく非常に安全なのでおすすめです。

湯せんで温める

もう1つ定番の方法は湯せんです。温度が上がりすぎることを防ぐため、給湯器などで40度のお湯を用意し、そのお湯で温めましょう。

ウエットフードは量が少ないので、火にかけた鍋や熱湯の中に入れてしまうとあっという間に温度が上がり、キャットフードが変質してしまいます。また、なかなか冷めずに猫がやけどしてしまう可能性もあります。

40度での湯せんなら、それ以上温度が上がらないため、火を使うより時間はかかりますがとても安全です。ラップやポリ袋などにくるんだキャットフードを湯の中につけ、手で外側をもんであげると、均等に熱が行き渡りはやく温まります。

ウェットなら温めるグッズもある

未開封のウェットフード限定になりますが、「食べごろほっとストッカー」というウェットフードを適温に温める専用のグッズも存在します。

電源を入れ、中にウェットフードを入れておくだけでいいという手軽さ。温めすぎる心配も品質が変わってしまう心配もないため、とても便利です。

ちなみに常温のものを暖める時にも役立ちます。冬場は大活躍するので、ひとつ持っているとなにかと重宝するでしょう。

どんな時でも適温にできる!温度計のすすめ

面倒でも、キャットフードを温める時は温度計を使うのがおすすめです。触ってみて「熱くないから大丈夫だろう」と思っても、実は中心部が非常に熱くなっていることがあります。

特に食欲旺盛な猫の場合、出された瞬間から食べ始め、やけどしてしまう可能性もあります。

「電子レンジで毎回10秒ずつ温めているから大丈夫」というような場合でも、食べかけなどウェットフードの量がいつもよりほんのわずか少ないだけで、温度が上がる原因になってしまいます。

1000円程度で売られている調理用の温度計を1本用意し、すぐ出せるところに置いておきましょう。温度計さえ用意してあれば、温度をはかる手間はほんの5秒から10秒です。

使い始めは面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば意識せずできるようになります。飼い主さんも火傷しない温度だと確信が持てるので安心です。わずかな手間を惜しまないだけで猫の安全を守ることができるので、ぜひご検討下さい。

フードによって保管方法は違う。劣化しないように気をつけよう

開封済みのキャットフードは、つい「冷蔵庫に入れれば雑菌の繁殖が抑えられる」と思いがちです。しかし、実際には冷蔵庫に入れてしまうことでカビが生えてしまう原因となることもあります。

ドライフードは常温、ウエットフードは冷蔵庫というように、キャットフードに合わせた保管方法を選び、雑菌やカビの繁殖を防ぎましょう。

また、保管だけでなく冷蔵庫から出したてのフードを与える時にも注意しましょう。猫がやけどしないよう安全な温め方をして、温度管理を徹底することが大切です。

冷たくすることも、温めることも、フードの品質を変える行為です。できるだけおいしく食べてもらうためにも、保管と温度に気を配ってあげたいですね。

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