猫が餌を横取りするのはどうして?飼い主が日頃から気を付けること

猫って、なぜか他の猫の餌を横取りしませんか?多頭飼いをしている飼い主さんなら、きっと経験したことがあるでしょう。

うちの愛猫の先生とニセ蔵は、先生の方が半年ほど先に我が家にやってきたのですが……なぜかニセ蔵が先生の餌を奪い取ることが多かったんですよね。

どうして猫って、他の猫の餌を横取りしちゃうんでしょうか。飼い主はそれをどのように対処したらいいかも考えてみましょう。

猫が餌を横取りする理由

うちでは、ニセ蔵が先生の餌を横取りするので見ていて「もっと怒ればいいのに……」と思うんですが、まぁこれは性格なんでしょうかね。

先生は優しい猫なんです。

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でも、猫が他の猫の餌を横取りするのには理由があったんですよ。猫はいわゆる「隣の芝が青く見えてしまう」タイプなんです。

自分の餌がちゃんとあるのに、隣の餌が気になって仕方がない……ということですね。

うーん、なんだか可愛すぎますが。しかし、餌を奪われる側としてはたまったものではないですからね。

ニセ蔵も先生の餌を奪う時には私から見えないように「サササッ!」と素早く奪いますから。

自分でも先生の餌を奪うのは悪いことだと自覚しているんだと思います(そして、バッチリ見えているんですけどねっ)。

餌を横取りして太ってしまうことにより、病気のリスクが高まる

……でも、こんな風に常日頃他の猫の餌を横取りしていたら大変なことになってしまいます。

「ふと気付いたら愛猫がすごく太っていた!」なんてことになってしまったら困りますよ。

たまに丸々と太った愛らしい猫をネットなどで見かけることがありますよね。

「どうやったらここまで太るの~?」なんて私も思っていましたが、あれは他の猫の餌を横取りすることによってあそこまで太るんだといいます。

太るのは簡単ですが、痩せようと思ったらそれはそれは大変なこと。

猫も頑張ってダイエットをしなければならなくなります。あなたは大切な愛猫にそんな事をさせたいですか?

さらに、猫が太りすぎることで様々な病気のリスクも高まってきます。

  • 関節炎
  • 心臓病
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 下部尿路疾患
  • 口腔内疾患

1度このような病気になってしまうと、それからの闘病生活は愛猫にとっても飼い主にとっても、とても辛いものになるでしょう。

「コロコロしていて可愛い」だけではなく、その裏には怖い病気のリスクが潜んでいることを心に刻んでいきましょう。

もちろん猫の飼い主である私も、同じように気を付けないといけませんね。

飼い主が日頃からできること

やはり、本来自分の餌が計量されているのだからそれ以上食べるのは肥満の原因にもなります。

餌を奪われてしまった猫は、ご飯が足りなくなって逆に痩せてしまうかもしれません。

なので、この場合飼い主ができることは、まず餌をあげる時にはそれぞれの名前を分かりやすく呼んであげることです。

「◯◯ー、ご飯だよー!」と分かりやすく1匹ずつ呼んで、さらに声かけをしながら餌をあげます。

こうすることで、「この餌は自分のなんだ」とそれぞれの猫が認識させてあげましょう。

さらに猫たちが餌を食べ終わるまで、飼い主が見ていてあげることも大事ですね。

猫って飼い主に見られていることでいつもより食欲が増すこともありますし、安心して食べてくれます。

猫によっては「そんなに見ててもあげないぞっ!」というような雰囲気を出すようなタイプもいるので、そんな場合はさりげなく見守るくらいにしておいた方がいいでしょう。

もし飼い主が見ている時でも他の猫の餌を横取りしようとした時には、「こら!餌を横取りしたらだめ!」とちゃんと叱ってあげてくださいね。

叱る時のポイントは声を大きくして分かりやすく、すぐに教えてあげること。時間を置かないことが大事ですよ。

ここで優しく叱ると効果も半減してしまうので、しっかり「餌を横取りするのはいけないこと」だということが分かるようにしましょう。

餌の食べ残しをそのままにしておかない

うちの先生は最近は餌が美味しいからか残さず食べることが増えましたが、元々はチョコチョコ食べをするタイプだったんです。

だからあまり餌を完食することがありませんでした。

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だから基本的に先生の餌はトレイの中に残っていて、少しずつ食べていく感じだったんですよね。そして、それをニセ蔵が横から食べてしまう……という悪い流れだったんです。

今はある程度時間が経過して、先生が食べるのをやめたら餌は下げるようにしています。

基本的に猫に餌を与えてから20分が経過してもまだ餌があるようなら、下げてあげてくださいね。

置き餌は肥満にもなりやすく、餌も痛みやすくなってしまいますよ。

それからもどうしても欲しいと思えば猫からのおねだりがあるでしょうしね(先生も後から真剣におねだりをしてくることがあります)。

先住の猫をきちんと立ててあげよう

あなたの家の猫では、先住の猫をきちんと立ててあげていますか?

うちでは先生が先住ではありますが、どうもニセ蔵の方が何でも我が物顔に振る舞うんですよね……

たまに先生がニセ蔵に噛み付いたりしているのは、日頃の恨みでしょうか。飼い主は、先住の猫をきちんと立ててあげる必要があります。

餌をあげるときには必ず先に名前を呼んで、先に餌を入れてあげるようにしてくださいね。

猫はきちんとそのあたりを理解していますよ。

餌の場所を分けてみる

他の猫の餌を横取りしやすい場合は、餌を与える場所をそれぞれ離してみるといいでしょう。

猫が餌を食べるときに他の猫の餌が視線に入らなくなるので、そこまで「横取りしたい!」という気持ちが湧かなくなるかもしれませんね。

餌を横取りするアクションもお互いの餌が遠い方がやはり目立つので、飼い主が事前に制止しやすくなるというメリットもありますよ。

ご飯の時にケージを使うようにする

うちでは日頃から実践していることですが、餌をあげる時にケージを使うのはとても効果的ですよ。

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いつもケージの中で餌をあげているので、餌の時間になるとニセ蔵はケージに入ろうとします。

ケージの中だと安心できるようで、外で食べるよりも少しですがゆっくり食べられているようです(今まで餌を横取りしていたのはニセ蔵なんだけど……と言いたくなりますが)。

うちの場合、怖がりで臆病な猫ほど色々手を出したりするので。餌を横取りする猫も本当は不安が胸の内にあるのかもしれないですね。

ケージを日頃から使うことで、猫がケージに入ることに慣れてもらうと飼い主も助かりますよね。

さらにニセ蔵の場合は飼い主が出かける時にもケージに入ることで、イタズラや脱走なども防止することができています。

それぞれが別々のご飯を食べている場合に気を付けること

飼っている猫の年齢などが違うと、猫の餌の種類も全然変わってきますよね。

市販されている猫の餌を大まかに分けてみると、

  • 子猫用の餌
  • 成猫用の餌
  • シニア用の餌
  • ヘアボール用の餌
  • 全ライフステージ用の餌
  • 去勢・避妊した猫用の餌
  • 室内猫用の餌

このような内訳になります。この他にも疾患にならない為予防する餌や、治療の為の餌など、実にさまざまな種類がありますよね。

餌の種類によって、猫の餌の成分や効能は全く違いますよね。

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これらをきちんと猫によって分けている場合には、特に猫が餌を横取りすることがないように飼い主が気を付けてあげる必要があります。

それぞれの猫が、きちんと適合した餌を食べることが出来るように日頃から配慮してあげてくださいね。

猫の健康のためにも、猫が餌を横取りしないようにしよう

猫が餌を横取りしないようにするには、飼い主の日頃からの声かけや見守る姿勢が必要になります。

時間や手間はかかってしまいますが、毎日の積み重ねをしていくことで愛猫たちの健康をしっかり守っていけますように。

それは結果的に猫の長生きにもつながりますよ。

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