猫が餌を掘る、ちょっと不思議な掘り掘りしぐさの理由と対処法

猫ちゃんの不思議な行動のひとつに「餌の周囲を掘るようなしぐさ」があります。餌を食べずに、または少量食べた後で、フードトレイの周りを掘り掘り…。

このような様子を見た時に、思わず想像してしまうのは、そう、トイレでの猫砂を掘り返すあの仕草ですよね。

「排泄物にするような砂掛け行為をごはんにするなんて!せっかく用意したフードがそんなに不味いってことなの?」と、ショックを受ける飼い主さんもいるかもしれませんね。(もちろん私もその一人でした。)

飼い主さんなら一度は目にする、この「掘り掘り行為」には、実際にはどのような意味があるのでしょうか。

猫が餌を掘る。ちょっと困ったこの行動の考えられる2つの理由

猫ちゃんの掘り掘りする仕草の理由は単にフードが美味しくないということだけではありません。食べる前にする場合と食後にする場合では全く異なる理由があるんです。

食べる前にフードの周囲を掘る場合

これはやはりフードへの不満の表れだと考えるべきでしょう。

「このごはん嫌い!いらない!」、あるいは、「えっ!また、このカリカリなの?ヤダ~」そんな感じでしょうか。目の前でやられたら、飼い主としては凹みますよね…。

食べた後に掘る場合

この場合は「美味しかったけど、もう、いらない。あとはお腹が空いた時のためにとっておこう!」という意味があるようです。

フードを隠して、お取り置きしているつもりでしょうか?こちらはなんだか可愛くて、ちょっとホッとしますね。

猫の写真
ご飯は掘り掘りしないよ~。おいしくない時だけ…あ、何でもニャい!

やめさせるにはどうすればいいの?餌を掘らせないための工夫3つ

餌の周りを掘る行為は、飼い主さんへの精神的ダメージ(?)だけでなく、時にはトレイをひっくりかえすなどの物理的なダメージもありますね。

さらに、掘り返すばかりで全然食べてくれない…という状態であれば、とても心配になってしまいます。猫ちゃんに掘り掘りさせないためのフードの工夫についてまとめました。

フードの劣化に注意する

ドライフードの場合、保存状態が悪いと匂いが飛んでしまったり、湿気てしまったりで、食いつきが悪くなることも考えらえます。

密閉性のある専用の容器(フードストッカーなど)を使うことで改善できるので、是非試してみてくださいね。

食べ残しをいつまでも置いておくことは劣化の原因になり衛生状態も悪くなります。ある程度置いて食べない場合は片付けてしまいましょう。

アレンジを工夫する、餌を変える

トレイに入れたばかりのフードを食べずに掘っている場合は、しばらくは様子を見ます。

いつまでも食べずに、他の餌を欲しがるようでしたら、トッピングなどを混ぜてあげたり、お湯でふやかしてみることなどを試してみましょう。それでも食べない時は他のフードに変える必要があるでしょう。

量を減らして与えてみる

食べた後に掘るのは1回あたりのフードの量が多すぎることも考えられます。満腹で残すことのないように、量を少なめにしてあげてみましょう。

【「掘る」より強力?「猫またぎ」】

猫ちゃんが餌を掘り堀りする行為に関連性のある言葉として「猫またぎ」という言葉があります。何だかドキッとしますね…(笑)餌を食べずにまたいじゃうんですよ!

調べてみると、「猫またぎ」は、江戸時代にすでにあった言葉で、「あまりの不味さに猫もまたぐ魚」の意味。意外なことに当時はマクロのトロや戻りガツオなど、現在では美味しいとされる魚が「猫またぎ」と呼ばれたようです。

また、逆に「あまりの美味しさに人間が食べつくして骨だけになるような魚→猫の食べる部分が全く残らないほど美味しい魚」という意味もあるようです。

いずれにせよ、この言葉からは、餌の周りを掘り掘りしたあげくに豪快にまたいでいく、そんな猫ちゃんの姿が脳裏に浮かんでくるようですね。

江戸の昔から、猫ちゃんの食べ物の好き嫌いの多さを人々がよく承知していたことの証明のようにも思われます。

餌やりは猫ちゃんとの根競べ?

以前、獣医さんに愛猫のムラ食いについて相談したことがあります。その際の回答は…

「うーん、猫の場合は根競べだからね~。多分、お腹がすけば食べるんだからほっておいてもいいんだけど、それまで飼い主さんが我慢できるかどうか…」とのことでした。

それを聞いて、少しばかり気が抜けてしまったのと同時に、「いや、根競べならとっくに負けちゃってるんで…」。と言いたくなってしまいました。

猫ちゃんは、基本的に好きなものを好きなだけ食べる気ままな動物。時には飼い主さんの思い通りに食べてくれないこともあるでしょう。

愛猫がせっかくあげたフードを食べずに残してしまうというのは、飼い主さんにとってはストレスかもしれませんね。

でも、だからといってあまりに飼い主さんが神経質になってしまうと、返って悪循環になることも考えられます。

猫ちゃんが健康で元気な様子なら、あせってフードをコロコロ変えずに、少しの間食べてくれるのを待ったり、フードをひと工夫アレンジするのも1つの手段です。

また、朝は缶詰、夜はドライフードなどと1日の餌のローテーションを工夫してみるのも掘り掘り行為防止には効果的かもしれませんよ。

猫ちゃんの体調を考慮しながら、楽しく餌やりができると良いですね。

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