猫のためのダンボール活用法10選。猫が喜ぶグッズを作ろう!

猫と切っても切り離せない存在であるダンボール。置いた瞬間、まるで我が家のごとく入っていく猫の姿を見ると、いったいどれだけダンボールが好きなのかと思わずにはいられません。

ダンボールの素材感は猫にとってたまらないようで、猫にとってとても相性のいい素材です。ダンボール自体素人でも加工しやすく、大変手に入れやすいこともあって、その使い方は様々。

そこで誰でも簡単に実行できる、ダンボールの便利な活用法をご紹介します。

一度入ったら出てこない。そもそも猫はなぜダンボールが好きなのか

猫が段ボールを好きな理由のイラスト

ダンボールを有効活用するために、まず猫がダンボールのどこが好きなのかを知っておきましょう。実はダンボール箱には猫の好むあらゆる要素が結集しています。

まず、ダンボール箱の中は狭く、猫が密着することで安心感を得ることができます。また、薄暗いので落ち着いて身を隠すのにも最適。さらに、保温性に優れているため暖かいところが好きな猫は入らずにはいられません。

また、適度に柔らかく、寝っころがった時の居心地の良さも抜群。そしてダンボールを1枚通すことによって外部の音も吸収されるためダンボール内が静かなことも、猫にとって魅力的です。

つまり、

  • 狭い
  • 暗い
  • 暖かい
  • 柔らかい
  • 静か

この5つの条件を備えているからこそ、ダンボールは猫にとってたまらない素材なのです。猫のためにダンボールを活用したい場合、この5つの条件のどれかを意識することで猫によりいっそう喜んでもらうことができます。

便利すぎる!猫が喜ぶダンボール活用法10選

偶然手に入ったダンボール。とりあえずダンボールを置いておくだけでも、猫は大満足です。寝床にしたり、避難所にしたり、隠れて遊んだりと猫なりに便利に使ってくれます。

しかし、どうせなら置いておくだけでなく少し加工してあげましょう。工夫することで、もっと猫が喜ぶ、あるいは便利なダンボールグッズに変化させることができます!実際の活用例を10個、ご紹介するのでぜひ挑戦してみてください。

ベッド

段ボール猫ベッドのイラスト

ダンボールは保温性が高いので、ベッドに最適です。真夏はともかく、春や秋など、暖房をつけるまではいかないけど少し肌寒いという季節にも重宝します。

中にタオルや毛布などを入れておけば、わざわざ専用のベッドを買わなくても猫は喜んで中に入って寝るでしょう。むしろ、専用のベッドを買ってもダンボールにしか入らないというケースも……。

また、多頭飼いの場合は縦に積み重ねて設置することで猫専用アパート(?)を作ることもできます。

ところで、通販などで手に入るダンボールは、配送の過程で特に底面に汚れがついていることが多くなっています。寝ている間に猫がダニなどに食われてしまわないよう、ベッド代わりにする時はダンボールの底をよく拭いてから使いましょう。

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セーフハウス

段ボール猫セーフハウスのイラスト

狭くて薄暗いダンボールの中は猫にとって非常に安心できる場所です。なにか嫌なことがあった時、あるいは多頭飼いしている時、他の猫から隠れることができるセーフハウスとしてダンボールを置いておくとよいでしょう。

動物病院への通院や爪切りなど猫が嫌がりやすい行為を行う時、セーフハウスに入ったら飼い主さんは決して手を出さない、と暗黙のルールを作っておくと、猫がストレスを溜めにくく、セーフハウスの中が猫のお気に入りの場所になります。

こたつ

段ボール猫こたつのイラスト

家にこたつがない場合、「猫にこたつ」は憧れですよね。でもこたつを置く場所なんてない!という場合、保温性抜群のダンボールが大活躍します。

床に保温シートやダンボールを敷き、その上に逆さにしたダンボールを置いて、さらにその上に布団をかぶせてしまいましょう。猫の出入り口になる部分を切り抜いてあげれば、即席こたつの完成です!

また、保温シートではなく猫用ホットカーペットの上にこたつを作っても猫がぬくぬくと過ごすことができます。ただし、あまりの暖かさに、猫によっては一度入ったら二度と出てきてくれないかもしれません。

なお、ホットカーペットによってはコントローラーの上を覆ったり、ホットカーペットの全面にものを置くと火災の原因となることがあるので、取扱説明書の注意はよく確認しておきましょう。

猫捕獲装置

段ボール猫捕獲装置のイラスト

動物病院に連れて行かなくてはいけないのに、猫が捕まらない!とか、お留守番の間だけ特定の部屋の中にいてほしいのに、家中を歩き回ってどこに行ったかわからない……という時、ありますよね。そんな時もダンボールが便利です。

猫がまだ入ったことのない、新しいダンボールをこっそり用意しておき、猫のいつもいる部屋(縄張りの中)に大げさな音を立ててダンボールを置きましょう。

猫は新しいものは確認せずにはいられない性質なので、新しいダンボールを置いて放置しておくと猫捕獲装置として機能します。

ダンボールを置いたら、そのまま飼い主さんは姿を隠して様子を見ましょう。愛猫は5分後にはダンボールの中にいるはずです。

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トイレの周辺に置く

段ボールの猫トイレ活用イラスト

トイレの目隠しなどにもダンボールは大活躍します。本来、猫のトイレは隅などに置いた方が、猫が安心して用を足すことができます。でも、家の間取りや家具の配置によっては、隅に置きにくい場合がありますよね。

そんな時立てたダンボールで入り口以外の3方向を覆ってしまうと、猫がトイレに入りやすくなります。フード付きトイレの代わりとしてもおすすめです。ダンボールなので、汚れたら取り替えられるという気軽さも魅力。

また、冬はトイレまでの道が寒いと、猫は動きたくないとばかりトイレを我慢しがちになります。そこでトイレまでの道にダンボールを敷いてあげると、トイレに行くための重い腰が上がりやすくなるのでおすすめです。

▼猫のトイレの置き場所についてはこちらをご覧ください
猫のトイレの置き場所はどこがベスト?ポイントと具体例

入ってほしくない場所への穴埋め

段ボール猫バリケードのイラスト

運動能力に優れた猫は自由自在、縦横無尽に家中を歩き回ります。

そのため、気がつけばエアコンの上で寝ていたり、家具と家具の隙間に入ってしまったりとやりたい放題。飼い主さんによっては「できればそこには行かないでほしい……」という場所もあるはずです。

そんな時に活躍するのがダンボール。気軽に切り貼りして大きさを調整できるので、猫が入ってしまう場所にぴったりサイズのダンボールをどーんと置くことで猫の進入を防止できます。

我が家ではエアコンの上にも冷蔵庫の横の隙間にも仏壇の上にもテレビの横にも全部ダンボールです。中にものを入れることもできますし、中が空のままであれば地震の時など万一落下しても安心です。

「ダンボールが詰まっているなんて美しくない!」と見た目が気になる場合はプリントテープ(シート)などでおしゃれにデコレーションしてしまうのがおすすめです。

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ケージの保温

段ボールの猫ケージの保温イラスト

まだ1匹で過ごしてもらうことが不安な子猫など、夜間はケージの中で寝てもらっている場合、困るのが真夏以外の時期の保温対策です。

ケージの中は狭く、ホットカーペットを入れるわけにもいかず、かといって暖房をガンガンにつけるのでは電気代がかさんでしまうため、飼い主さんとしては悩みの種。

そんな時ダンボールでケージ全体を覆ってあげると、朝晩が冷え込む春秋、あるいは真冬でもケージ内の寒さがぐっと和らぐのでおすすめです。

天面や側面だけでなく、底面にもダンボールを敷けば床からの冷気をシャットアウトしてくれるので完璧です。

おもちゃ

段ボールの猫おもちゃのイラスト

市販のおもちゃをわざわざ買わずとも、ダンボールでおもちゃを作れば猫は大喜びです。

細長く切って猫じゃらしにしてもよし、まるめてボールを作ってもよし。ダンボールに覗き穴を開けて中におもちゃを入れ、放置しておくのもおすすめです。また、繋げてトンネルを作れば猫が中に入ったまま出てきません。

ボロボロになったら気軽に捨てて作り直すこともできます。下手をすると市販のおもちゃより気に入ってしまう可能性も……。

▼ダンボールを使った猫との遊び方については、こちらをどうぞ
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爪とぎ

段ボールの猫爪とぎのイラスト

ある程度厚みのあるダンボールを同じ大きさに綺麗に切りそろえて貼り付けることで、手作り爪とぎを作ることもできます。

切りそろえるにはコツがいりますが、カッターや裁断機を利用するとピシッと目が揃います。ホームセンターの工作コーナーなどで裁断機が利用できる場合は試してみるとよいでしょう。

また、猫によってはわざわざ切らなくとも、箱のまま置いておくだけで中に入って爪とぎすることも。さらに、爪とぎされて困っている壁や家具などがある場合、ダンボールで覆うことで猫の爪から守ることができます。

▼ダンボールで爪とぎの防止になるアイテムを作ることができます
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キャットタワー

段ボールキャットタワーのイラスト

キャットタワー、買うと高いんですよね。でもダンボールで作ればタダです。しっかりした強度のダンボール箱をランダムに重ねて貼り付ければ、猫が大喜びするアスレチックに早変わり。

好評なようなら、さらに本格的に柱やベッドを取り付けてみましょう。市販のキャットタワーは猫が使わなくなってもなかなか気軽に捨てるわけにはいきませんが、ダンボールなら邪魔になったらすぐに捨てられます。

また、「この部分邪魔だな、小さくしよう!」とか「ここの箱は気に入っているみたいだから残しておこう」とか、「ここに足場があったらもっと上まで登れて便利そうだな」とか、気に入らないところがあればすぐに作り直すことができます。

本格的にキャットタワーを購入する前のお試し導入としてもおすすめです。

ちなみに我が家では毎週ミネラルウォーターを購入しているため、2Lペットボトルの6本入りケースが大量に出るのでこれを利用してキャットタワーを作っています。適度な強度もあっておすすめです。

そのままだと猫が大暴れした時に潰れやすいので、別のダンボールを貼り付けて補強済です。補強の際はダンボールの目を揃えるのではなく、別方向にして重ねると強度を確保することができます。

コスパ抜群のダンボールを有効活用して、猫を喜ばせよう!

ダンボールは入手しやすく、安上がりで、しかも加工しやすいため、気軽な工作に最適です。

そのまま置いてあげるだけでも十分猫が喜びますが、少しだけ工夫してあげることでより猫に喜んでもらえるアイテム、便利なアイテムに変身させることができます。

また、使い捨てできるのもダンボールのいいところです。何度も作り直し、改良を重ね、愛猫お気に入りのダンボールグッズを作り上げましょう!

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