キムリックの性格や飼い方。生まれる確率25%のマンクスの長毛種

キムリックはマンクスから時々産まれるセミロングの猫のことです。尾のない猫、マンクスの個体から産まれるロングヘアタイプの突然変異種で産まれる確率は大変少なく珍しい猫種となっています。

世にも奇妙な尾のない猫、マンクスから産まれる珍しい猫のキムリックを今回は紐解いてみましょう。

キムリックの基本情報

それではキムリックについて早速ご紹介しましょう。キムリックはマンクスの被毛が長いだけで基本的な情報はほぼ変わりませんが改めてご紹介します。

体重と体の特徴

キムリックの体重は3~6Kgと猫種の中でも平均的な体重です。キムリックの特徴は後ろ足が前足より長いということ。そのためキムリックとマンクスは跳ねるように移動するので「ラビットキャット」とも呼ばれています。

尻尾の特徴

キムリックとマンクスは尻尾のない珍しい猫ですが、この特徴的な尻尾は長さによって4種類に分けられます。

まったく尻尾のない猫をランピー、触ると手の先に触れるくらいの長さのランピーライザー、少し尻尾のあるスタンピー、ほかの猫に比べて短い尻尾のあるライザー。

尻尾がないタイプのランピーかランピーライザーが一番スタンダードとされています。逆にスタンピーとライザーは販売価格も低い傾向にあります。尾が無いためまん丸な体をしているのもキムリックの特徴です。

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目のカラーと特徴

丸みがあって大きな目は様々な目のカラーが存在します。グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド。ブルー、オッドアイなどのバリエーションが楽しめるのも魅力の一つですね。

被毛カラーと特徴

キムリックの被毛カラーは様々な色が存在しています。ブラウントービー&ホワイト、ブラック&ホワイトなどがよく見られるほか、ブラック、レッド、シナモン、ブラウンなどが存在しています。

マンクスとキムリックの最大の違いはその被毛の長さです。マンクスは短毛種ですがその短毛種の中で稀に産まれる長毛種の猫をキムリックとしました。

そんなキムリックは、わずか25%の確率でしか産まれることはありません。つまり全体の4分の1の確率なのです。

さらに元々マンクスは遺伝疾患の多い猫種で、キムリックはその中でもさらに突然変異の猫種です。キムリック同士の交配は禁忌とされていますので、余計にマンクスの長毛種であるキムリックは産まれにくいのです。

歴史

キムリックの歴史を語るにはマンクスの歴史を語る必要があります。マンクスはマン島という島に住み着いた猫が突然変異でしっぽのない猫が産まれたのが始まりです。

孤島という隔離された島で、長い間ほかの猫種とも交わらず交配を続けた結果このような尻尾のない珍しい猫が形成されていったと考えられています。

そんなマンクスの中でも時折産まれる長毛種であるキムリック、マンクスは前述した通り子猫の致死率が高く繁殖が難しいうえに尻尾がないランピーで長毛である確率はとても珍しいとされています。

キムリックが産まれる理由としては、マンクスのはるか昔の祖先にノルウェンジアンフォレストキャットが含まれているからだと考えられています。

キムリックの性格は頭がよくて温厚。でも多頭飼いには注意!

キムリックの性格は非常に頭が良くて好奇心が旺盛です。天敵のいない島育ちのせいなのか物静かで温厚なのも魅力の一つですね。

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臆病で引っ込み思案な面も持っているので他人には懐かないタイプの猫でもありますが、信頼関係をうまく作ることができればとても仲良くなれますので穏やかな時間をともに過ごすことでできます。

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気をつけたいのが多頭飼いをしている場合です。キムリックはナイーブな猫でもありますので騒がしい環境が苦手です。そのため多頭飼いをする場合は気をつけるようにしましょう。

キムリックの飼い方。ブラッシングや環境のつくり方は?

キムリックはとてもめずらしい猫種なのでいざ飼育しようと思っても、どのようなことに気をつければいいのかなかなか分からなかったりしますよね。キムリックを飼う上で気をつけたいことなどを見ていきましょう。

ブラッシング

キムリックは長毛種なのでブラッシングはこまめにしてあげるようにしましょう。尻尾のないランピータイプは尻尾のあるはずの付け根の部分が非常にデリケートです。お手入れをするときは極力触れないように心がけましょう。

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運動

キムリックはその丸い体の見た目とは裏腹にとてもジャンプ力の高い猫種です。意外に筋肉質で運動量も多い猫種なので、運動の出来る広いスペースを用意してあげるようにしましょう。

運動不足やストレス解消の為にもキャットタワーやキャットウォークは用意してあげましょう。飼い主様と遊ぶのも好きなので一緒に遊んであげるのもとても喜びますよ。

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生活環境

キムリックは静かな環境を好みます。さらに気をつけないといけないことは脱走です。キムリックとマンクスは家出をよくする猫としても有名です。

元々賢い猫なので自分でドアを開けたり窓を開けたりして脱走をしてしまうのです。また外にでてしまうと、帰ってこなくなるということも多い猫種です。

キムリックを飼うときは完全室内飼いを心がけて、玄関や窓には脱走防止の対策をするようにしましょう。

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キムリックのかかりやすい病気

キムリックに現れる尻尾のない遺伝子、これは大変致死率の高い劣性遺伝です。この遺伝子はマンクス症候群という遺伝病を引き起こし、脊椎破裂、椎間板異常、膀胱や直腸の機能障害を引き起こし最悪の場合は死に至ります。

マンクス症候群を持っているかは生後半年までわからないというのも特徴の一つです。このマンクス症候群の影響もあり、10~13歳と平均寿命は短い傾向にあります。

キムリックの購入方法と平均価格

キムリックの購入は非常に難しいです。というのも、キムリックは前述したとおりとても珍しい猫種で日本ではマンクスですら入手困難なので、キムリックを飼おうと思ってもキムリック事態がいないということもあります。

キムリックを購入する場合はマンクスのブリーダーに問い合わせてキムリックが産まれたら教えてもらうように予約を入れておく必要があります。

運がよければキムリックの子猫がいる場合もありますが、問い合わせた方が効率がいいでしょう。キムリックの金額は20~30万円となっています。チャンピオン猫の血統だった場合、その金額はさらにあがります。

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希少性の高いキムリックに出会えたら幸運かも?

尻尾のない珍しい猫、キムリックは日本で目にすることはほぼない猫なので直接みたことがないという人も多いですよね?キムリックはとても賢い猫なのでとても穏やかな日々を過ごせます。

さらに希少性の高い猫でもありますので、キムリックに出会えただけで幸せになれちゃうかもしれませんね。

キムリックを見かけることがありましたら是非、本当に尻尾が無いのか、マンクスと被毛の長さは違うのか確かめてみてください。

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