ダーッ！猫が突然走りだす行動の理由と猫の気持ち【夜は注意！】

おとなしく寛いでいたはずの愛猫が前触れもなく突然走りだして驚いたという経験はありませんか？運動したい気分になったから走ったのかな？

そんな風に思っている飼い主様、実は猫だって走りたいから走っているわけではありません。ちゃんと突然走らなければいけない理由が存在するのです。今回は猫が突然走る理由と考えられる心理についてご紹介します。

ダッ！と猫が突然走るのはなぜ？ちょっと驚いちゃう猫の行動の意味

静かな午後の昼下がり、皆が寝静まった深夜、朝の陽ざしが気持ちいい早朝、そんな静けさはお構いなしに始まる猫の大運動会！

今まで静かに眠っていたのに急に走り出した、外を眺めていたと思ったら突然走り出した、同居猫と猫団子になっていた1匹が急に駆け出した！

そんな光景を見たことがある飼い主さんも多いと思いますが、猫ちゃんだって意味もなく走っているわけではありません。ちゃんとした理由があるのです。

何かを発見した

猫は元々ネズミなどから穀物を守るために飼われ始めました。そのため、狩猟に必要な視力がとてもいい動物です。その生まれ持った意外に視野のいい目が何かを捉えそれを追いかけて走り出したのかもしれません。

例えば人間の目には見えない小さな虫やほこり、光の反射でできた影を追いかける場合もあります。我が家の愛猫も本当に小さな虫を見つけては走り出して何をするでもなく眺めています。

何か気になるものがあればすぐに飛んでいって近くで見ないと気が済まないのが猫ちゃんの性なのでしょうね。

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ハンティングタイム

早朝や夕方に多く見られる猫が突然走り出す行動。実はこの時間は野生の猫だと狩りをする時間になります。「えっ？猫って夜行性でしょう？」と驚いた方、猫は夜行性ではなく薄暮行動性の生き物なのです。

薄暮行動性とは文字通り薄暗い時間に行動をするということで、夕暮れ時と日の出くらいの時間のことを言います。

このハンティングタイム、飼い猫だとハンティングをする必要は全くないのですが、祖先から受け継いだこの習性はなかなか消えないようです。

このため、猫は早朝や夕方に狩りをするために元気になって走り出すというわけです。

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エネルギーの発散

ハンティングタイムにも通じるのですが、完全室内飼いの場合身体の中に溜まったエネルギーを発散する機会があまりなく溜まり溜まってどうしようもなくなったエネルギーを発散するために、突然走り出す猫ちゃんも多いです。

猫ちゃんのストレス発散法とも言えますね。

身体が痒い

身体が痒いイライラが爆発して走り出す猫ちゃんもいます。人間にとってもどうしようもない痒みってつらいですよね？でも人間なら自分で病院に行ったり薬を塗ったりして痒みを鎮めることができますが猫ちゃんはそういうわけにはいきません。

飼い主様が気づいてくれない痒みを止める薬を塗ることはできませんし、掻けるところならいいですが丁度かけないところが痒かったらもうたまりません。

このどうしようもない苛立ちを発散するために突然走り出す猫ちゃんは意外多いようです。猫の痒みを伴う病気は意外に多く、食物アレルギーによる皮膚炎、細菌やカビによる皮膚炎など原因は様々です。

▼痒みが出る猫の皮膚病についてはこちらをご覧ください
猫の皮膚病の症状と原因。ハゲやフケが気になったらすべき事

猫ちゃんの苦しみを早く軽減させてあげる為にも大切なのは、毎日愛猫とスキンシップを取りながら何か身体に異常はないか小まめに見てあげることです。皮膚の炎症や湿疹が見えたらすぐに近くの獣医さんに相談しましょう。

ウンチングハイ

「ウンチングハイ」という言葉をご存知ですが？理由はわかりませんが、猫は大便をしたくなると急に走り出す子が非常に多いです。

何故ウンチングハイの時に走り回るかは諸説ありますが、便意による腹痛が原因だという説が一番濃厚だと言われています。

しかし大便をするときに猫も腹痛を伴うのか疑問に思います。猫に直接聞ければいいのですが猫と会話をするのは現在の科学力では無理なので結局謎のままです。ウンチングハイの謎がいつか解明される日は来るのでしょうか？

▼ウンチングハイについてはこちらをご覧ください
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不満がある

猫が飼い主に対して不満がある時、突然走り出して抗議をする猫もいます。猫は不満をもっていても飼い主に伝える術はありません。

不満に思っていることが伝わらない、改善してほしいところを改善してくれない、必死に鳴いても気づいてくれない、そんなフラストレーションがたまりどうしようもなくて走り出してしまう猫ちゃんが多いです。

何に不満を持っているのかこの場で特定するのは難しいです。

もし愛猫が突然走り出す行動が気になるようであれば何か愛猫のストレスになるようなこと、例えば餌はあるか？水は入っているか？トイレは綺麗かなど一度猫ちゃんの身の回りをチェックしてみましょう。

▼猫が何かしら不満を持っていないか、こちらでチェックしてみてください
猫がよく鳴く理由4つ。チェックリストでとるべき対処を確認しよう

夜中の運動会は危険なことも。やめさせる4つの方法

多頭飼いの猫ちゃんによくみられる猫の大運動会。いわゆる走り回って猫同士で遊んでいるのです。もちろん一頭飼いの猫ちゃんも一人大運動会をします。これは普段使わなかったエネルギーを発散するのと同時にストレス発散にもなっています。

飼い主が忙しくてなかなか遊んでくれないといった時も溜まった遊びたい欲を大運動会で発散させます。主に夜中に見られることから夜の大運動会と呼ばれ、うるさくて眠れないと飼い主様を困らせる行動の1つとして有名です。

なぜ夜中に運動会をするの？

前述したとおり猫は薄暮運動性の生き物です。薄暗い早朝などによく走り回りますが、完全室内飼いの猫の場合その時間がずれ夜中に活発に運動をする猫が増えてきています。

しかし深夜や早朝は寝ている飼い主が多いため、構ってもらうために暴れて起こす、猫同士で遊ぶ、とりあえずエネルギー発散のために走るといった行動につながるのです。

夜中の運動会が危険な理由とは？

夜中すやすやと寝ている飼い主様の上に大運動会をしている愛猫がすごい勢いで乗ってきた！突然走り出して引っ掻かれた！なんてことありませんか？

猫ちゃんの夜中の運動会は意外と危険で、猫ちゃんにとっても興奮して走り回って家具にぶつかった、勢い余って網戸を突き破り外に飛び出してしまった、同居猫との喧嘩に発展してしまったということが起こる可能性があります。

大運動会をやめさせる方法

無理に怒鳴ったり叩いたりしてしまうのは猫ちゃんのストレスになるので絶対にしてはいけません。しかし猫ちゃんの安全のためにも飼い主の安眠の為にもできるだけやめさせる為に以下の方法を試してみて下さい。

• 寝る15分前に息が切れるくらい遊んであげる
• 昼間に思いっきり遊べる環境を用意する
• 飼い主も気づいたら遊ぶようにする
• どうしても駄目なら無視をする

猫が大運動会をする、エネルギーを発散させるために走りまわる理由は有り余る体力が原因です。それならば、猫が疲れて運動できなくなるまで思いっきり遊んであげましょう。

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これで猫ちゃんも楽しくて幸せ、飼い主様もゆっくり寝られて幸せになりますよね？しかしどれだけ遊んでも大運動会をやめない猫ちゃんは、あきらめて無視して寝ましょう。

猫ちゃんの中には、暴れたら飼い主がおきてくれると思って大運動会をしている猫ちゃんもいます。飼い主がおきて構ってくれないとわかったらあきらめて寝てくれるかもしれません。大運動会にお困りの方は是非お試しください。

猫が突然走りだすのは理由があったのです

なんとなく走り回っているように見えましたが実は様々な理由で走っていることがわかった猫ちゃん。もちろん、元々運動が大好きで走るのが得意な猫ちゃんもいるでしょうが突然走る理由の多くはエネルギーの発散の為だったんですね。

適度な運動は猫ちゃんの健康維持にもつながります。これを機会に1日の中で愛猫と遊ぶ時間を作り溜まったエネルギーとストレスを発散させてあげましょう！