猫カフェに行く時の服装は?100倍楽しむための初心者ガイド

現在、猫ブームも相まって、全国各地に猫カフェがあります。しかし、行ってみたいけど

  • 何か不安でいけない
  • 一人で行っても大丈夫?
  • どういう施設なの?

なんてで踏み出せない方もいらっしゃるでしょう。

私は猫を飼う前から猫カフェに通っていましたが、やはり最初はおっかなびっくりでした。今では数店の常連ですが、初めて来られたお客さんを見て、当時の自分を思い出したり、思わず注意したくなる事もあります。

この記事では、そんな私の経験と猫カフェの店員さんからお聞きした話を交え、猫カフェの種類や遊び方、注意点を紹介します。

猫カフェってどんな所?大きく分けると3種類の形態があります

猫の栗ちゃん写真
写真は札幌の猫カフェ「福猫茶房」さんの看板猫の栗ちゃんです。かわいいでしょ。

さて、一口に猫カフェと言っても、その目的やオーナーさんの考えなどで各店舗個性があります。簡単に、次のように分けられます。

純血種が多い一般的な猫カフェ

多分、多くの猫カフェはこの形態でしょう。多種多様な猫が数頭〜十数頭飼育されており、猫との触れ合いが楽しめます。中にはある猫種に特化した店舗もあります。

料金の目安は1時間1000円前後のところが多いです。

また、カフェと言っていますが、飲み物は持ち込みの店舗もあります。もちろん、カフェとして飲み物の他、ケーキの提供を行っている店舗もあります。

店舗によっては、カフェスペースと、猫との触れ合いスペースが分かれている店舗もあります。今は各店舗ホームページを開設しているところが多いので、気になるお店があれば、調べてみると良いでしょう。

キャッテリー、ブリーダーを兼ねた猫種限定の猫カフェ

猫の販売も行う、猫カフェです。数は多く無いですが、決まった猫種を飼いたい方向けでしょう。猫と触れ合えるのはもちろん、販売してしている猫を購入する事もできます。

猫の繁殖も行なっているため小規模のところが多い様です。

あらかじめ、飼いたい猫種の個性がわかり、迎い入れ後も色々アドバイスを受ける事もできます。また、飼い主さん同士のコミュニティがあるケースも多いので、猫種固有の相談ができるのも特徴です。

保護猫の譲渡を目的とした保護猫カフェ

最近、私の住んでいる地域では、このタイプの猫カフェが増えました。それだけ保護対象の猫が増えているという事で、手放しに喜べない話ではありますが…

このタイプの猫カフェの料金は寄付制の店舗が多いようです。猫は基本的にMIXで、譲渡対象の猫と、譲渡対象では無いスタッフ猫として飼育されている猫がいる所がほとんどです。

もちろん、里親希望では無い方も多くお客さんとして来店されています。保護団体が開設されている店舗が多いですが、個人で運営されている店舗もあります。

猫カフェの客層はさまざま。どんな人がくるの?

猫カフェも今や立派なデートスポットだったり、家族のお出かけの目的地として認識される様になりました。そのため客層も前に比べると幅が増えましたね。

猫カフェの店員さんにお伺いしたところ、カップル、お友達同士、ご家族連れ、お一人様と様々です。男性のお一人様も意外に多いのだとか。男女比も半々か若干女性が多い感じだそうです。

お客さんですが、大きく分けると以下の様に分類できそうです。大前提として猫好きの方なのは間違いないので、その上での個人的分類とお考えください。

猫を飼っている人

ご自宅でも猫を飼われている方が案外多いです。ちなみに私もここに分類されます。「家にも猫がいるのになんで?」と言われる事もありますが、猫好きな方って自宅の猫だけじゃなく猫全般が好きな人が多いのです。

猫に触れ合うだけではなく、お客さん同士で飼い猫の話や相談をしたり、店員さんと猫トークをしたりと、自宅の猫とはまた違った楽しみ方があります。猫好きな方が内向的と言われますが、そういう方ばかりではありません。

猫を飼おうと思っている人

保護猫カフェに限らず、普通の猫カフェでも猫を飼いたいと思って訪れるお客さんも多いようです。飼う前に一度猫と触れ合うのはとてもいい事だと思います。私も以前はここからでした。

ご家庭で猫を迎え入れる事を検討されている場合、まず、ご家族全員で猫カフェに訪れる事をお勧めします。実際に飼い始めてからご家族のアレルギーが判明という事もあり得ますから、確認は重要です。

猫を亡くされた人

年配のお客さんでたまに見聞きするのが、長年可愛がっていた猫と別れた方です。「この子が〇〇ちゃんとそっくりで…」という話が漏れ聞こえてくると、こちらもウルっとしてしまいます。

猫を飼いたくても飼えない人

軽度の猫アレルギーの方、経済的、家庭的に飼えない方などです。昔であれば野良猫を可愛がったりしていたのでしょうが、今のご時世、それもおぼつかない環境です。この様な方も結構いらっしゃいます。

お出かけスポットとして遊びに来ている人

今は、このタイプのお客さんが多いと思います。自分が来店している時に、初めての方を見かけるのも増えましたね。それだけ猫カフェが認知されてきたという事でしょう。

こんな服装で行こう!猫カフェに適した服装のポイント

では、まだ行かれたことがない方向けに猫カフェに行く時の服装を紹介します。

清潔な服装は基本中の基本

完全室内飼育されている猫は意外にデリケートです。そのため、靴下は絶対に着用してください。ほとんどの店舗では裸足での入店をお断りしています。

また、他の猫に接触した後に来店するのも控えましょう。これは猫風邪などの病気を店内に持ち込まないためです。野良猫はもちろん、自宅の猫が風邪気味の時も来店はお勧めしません。

汚れてもいい服装で

相手は予測不能な猫なので、爪を引っ掛けたりして、服が破損したり、傷を負う可能性もあります。そのため、一張羅や自慢のお出かけ着で来店するのは控えた方が良いでしょう。なお、破損した場合は補償はありません。

また、毛糸のニット類は爪や歯が引っかかりやすいので、破損の危険性も高いです。こちらも控えたほうが無難です。

猫にモテる(かもしれない)服とは?

男女共通で、ヒラヒラや紐が付いた物、フワッとした服装は猫がじゃれつく可能性が高いです。例えば、パーカーの紐はおもちゃ代わりにじゃれつく事もあるでしょう。

また、猫は習性的に潜り込むのが好きなので、女性であれば、フワッとしたスカートもお勧めです。機嫌が良ければ、床に座って間も無く潜り込んでいる猫も多いです。但し、裏地は噛まれる可能性があるのでご注意ください。

なお、猫の毛を取るためのコロコロはお店に用意されている場合がほとんどですので、見かけなければ店員さんに聞いてみると良いでしょう。

香水はNG!

猫は嗅覚が鋭い動物です。そのため、香水やコロンの類いは控えましょう。においのきつい人は避けられる傾向があります。

お店にとっても猫にとっても嫌!猫カフェでのNG行為

猫も意思を持った生き物です。猫の気分や体調によっては期待外れに終わる事もあります。それを踏まえて、以下の行動は慎みましょう。

大声を出す

いきなり大声で近づいて来た人がいたらあなたならどうするでしょう?多分、逃げますよね。猫も同じです。さらに人間以上に聴覚が発達しているため、大声は騒音でしかありません。

優しく語りかける様に話した方が、猫に好かれる可能性が高くなりますよ。

無理やり抱っこをしない!

本来、猫は動きが制限される抱っこがあまり好きではありません。店舗によっては禁止行為として挙げられているところもありますので、注意しましょう。

ただ、中には人懐っこい猫もおり抱っこされるのが好きな猫もいます。その場合も猫からよじ登ってきた時にそっと抱っこしてあげると良いでしょう。

追い回さない

これも自分に置き換えて考えてみましょう。見ず知らずの人が追いかけてきたら逃げますよね。猫も同じです。特にお子さんは追いかけ回そうとしますが、保護者の方が必ず止めてあげてください。

カメラのフラッシュは焚かない

猫の身体的構造上、目は人間より多くの光を取り込める様になっています。そのため、一度に大量の光を浴びせるフラッシュは失明の原因になります。写真撮影可の店舗がほとんどですが、フラッシュは必ずオフにしてください。

店員さんの指示に従わない

各店舗のルールに従い、店員さんから注意を受けたら必ず従いましょう。「あっちの店ではこうだった」という様なセリフは店員さんを困らせるだけです。

100倍楽しめる?猫カフェでの楽しみ方、教えます

初めて猫カフェに行った場合は、期待と戸惑いが大きいと思いますが、最初から遊んでくれる可能性が高いのは、仔猫の方でしょう。好奇心いっぱいな仔猫はどんなおもちゃでも楽しくじゃれついてくれます。

ただし、仔猫は自分の限界も分かっていないので、遊ばせすぎは禁物です。店員さんの指示に従い、休憩時間にちょっかいを出すのはやめましょう。なお、仔猫は骨格が未熟なため、あまり何回もジャンプさせるのは控える方が良いでしょう。

仔猫の時から人間に適切な飼育をされた猫の場合は、成猫になってからも人懐っこい猫が多いです。こう言う猫は遊んでくれる可能性が高いです。しかし、猫の性格にもよりますので一概には言えません。

また、6歳を超えた猫は活動量が減る傾向にありますので、いざ行ってみたら、全員寝ている、なんて光景も不思議ではないです。その場合はそっと撫でる程度にしましょう。無理やり起こす様な行動は厳禁です!

猫もちゃんと人を覚えてくれますから、何度か通えば擦り寄ってくる機会も増えます。最初からあれもこれも…と考えていたら、期待外れに終わりますよ。

猫カフェでは様々な楽しみ方があります。寝姿を眺めるだけで満足する人もいれば、写真専門の方、やっぱり猫がじゃれついてこないと不満な方もいるでしょう。

ですがそこは生き物相手です。人間相手と同じく、相手の立場に立って考えるくらいの余裕は欲しいところです。

さらに言えば、猫相手だけではなく、猫好きさん達のコミュニティの場としても一面もあります。我が家の猫自慢でもいいですし、写真の撮り方を教わったり、猫を介して人との繋がりを拡げられる良い機会です。

実際、私も猫カフェ繋がりの友人もおりますし、我が家の猫もその繋がりで迎え入れています。また、初対面の人が猫話を通して、意気投合して連絡先を交換している所を見るたび、ほっこりします。

ただ、猫カフェは共有のスペースですから、自分勝手な行動は慎みましょう。猫が遊んでくれないと文句を言ったり、内輪話だとは言え、大声で会話するのも問題です。

こんなところは要注意!行かない方が無難な猫カフェの特徴

ほとんどの猫カフェは、オーナーさんの猫好きが高じて…というパターンが多く、猫達も大事にされています。

ですが、先日ニュースにもなりましたが、猫カフェのオーナーが飼育放棄して、逮捕されるケースがある事もまた事実です。以下の様な猫カフェはその危険性がありますので、行かない方が無難です。

店内がにおう

猫が数頭〜数十頭いれば、ある程度のにおいは仕方がないですが、必要以上ににおう場合は衛生管理が行き届いていない可能性が高く、猫も不衛生な環境で飼育されています。

体調管理がなされていない

突発的な猫風邪などは仕方がないとして、常に病気がちな猫がいる所は、日常の健康管理がなされていない可能性が高いです。少なくとも、定期的な体重測定など猫の健康を気遣っているかチェックしましょう。

猫の扱いが雑

これは言うまでもないですね。猫の扱いを見れば、本当に猫が好きか一目でわかります。私が見た中では、猫好きの方は自然に猫に話しかけています。猫に対し高圧的な行動をしている所は良い猫カフェとは言えません。

明らかに人の数が多い

利益重視の猫カフェの場合、時間単価を上げるため入店制限を行わず、店内が人であふれかえっている事もあります。この様な環境は猫にとって大変なストレスになります。

あまり猫のことを考えていないと予想でき、適切な飼育がされているか怪しいですので、人気があっても、いい猫カフェとは言えません。

適切な避妊去勢が行われていない

生体販売を行なっている店舗を除き、避妊去勢を行なっていない猫カフェは、まず怪しいと思ってもいいでしょう。猫の繁殖力は旺盛ですので避妊去勢をしていないとすぐに何十頭にもなります。

それだけの頭数を管理できるはずもなく、単に手術代を出し惜しみしているだけの可能性が高いです。こちらは見かけたら早急に自治体の動物センターなどの公的機関へ連絡しましょう。

猫カフェは猫との空間を楽しむ場

猫カフェの写真

以上、猫カフェでの遊び方など書きましたが、「猫と遊ぶ」と過度に期待すると、期待外れに終わることもあります。感覚的には「猫と触れ合えるお店」と言う認識の方が良いかもしれません。

大切なのは猫も意思を持った生き物である事を忘れずに、例え遊んでくれなくても「今日は気分じゃないんだね」くらいの心の余裕を持って来店されると良いでしょう。

また、猫が思った通りに遊んでくれなかったとしても、猫の寝姿やまったりする姿を見たり撫でたり写真に撮るだけでも、こちらもほっこりしてくるものです。

それが不満な方は残念ながら猫カフェには向いていないだけではなく、ご自宅で猫を飼うのもあまりお勧めできません。

さぁ、思い切って猫カフェに遊びに行きましょう!

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