魅惑のブリティッシュショートヘア。性格と飼う前に知っておきたい事

ブリティッシュショートヘアといえば、何といってもあの美しい毛並みがポイントになりますよね。まるでビロードのような、整った毛には誰もが引き込まれてしまうことでしょう。

全体的なあのまるっこい体型もかわいすぎるポイントになっています。

それに加えてブリティッシュショートヘアならではの性格や飼うときの注意点、かかりやすい病気などの知識も取り入れておきましょう。どんな人がブリティッシュショートヘアを飼うのに向いているのかも、気になりますよね。

ブリティッシュショートヘアの特徴

ブリティッシュショートヘアの写真

それではさっそく、ブリティッシュショートヘアの特徴について考えていきましょう。やはり一番の特徴とも言えるブリティッシュショートヘアの毛色と、その他の外見的な要素についてご紹介していきます。

毛色の種類について

ブリティッシュといえば、冒頭でも触れたあの美しい毛並みが多くの猫好きさんから指示されている理由となっていることでしょう。

短毛タイプではありますが、その毛並みはしっかりと密集しているんです。さらにダブルコートなので、高級仕様の絨毯のように弾力のある手触りが感じられるんですね。

ブリティッシュショートヘアの毛色の種類はこちらです。

  • ブルー…初期の頃の色・ロシアンブルーと似ている
  • シルバータビー…初期の頃の色・別名スタンダードタビー
  • ブラック…ゴールドの瞳がポイントになる・ほとんど見かけない珍しい色
  • トーティシェル…サビ猫のような色合いで繁殖が難しい
  • ホワイト…近年の繁殖によって生み出された色。深い青の瞳のみが認められる

まずブルーは「ブリティッシュブルー」と呼ばれたりすることもあるようで、初期の頃の色合いであり、今現在も最も人気が高い色合いでもあるんですよ。

シルバータビーはアメリカンショートヘアのようなシルバーの色合いによく似ていて、こちらも定番のカラーとなっています。

次にブラックですが、これはペットショップなどではほとんど見かけることはない色なんですよ。黒い身体にゴールドの瞳の輝きがとっても目立って印象的ですね。

トーティシェルは繁殖として生み出すのは難しい色であり、色が均一レベルで混じりあっていることが条件になっているんですね。

ホワイトは、ブラックと同じようにほとんど見かけない色になるんです。先天性の視覚障害が現れやすいということで、深みのある青い瞳のみが白猫として現在は認められています。

外見にみられる特徴

続いて、ブリティッシュショートヘアの見た目の特徴についても見てみましょう。

  • 身体の大きさは中型~大型のセミコビータイプ
  • 顔がまんまるとしている
  • ウィスカーパッドも丸くなっている
  • 顔がまんまるでかわいらしいのなのに、身体はしっかりと引き締まって筋肉質である
  • 尻尾は、身体の3分の2くらいの長さ
  • 脚と尻尾の先は丸くなっている
  • ずんぐりとした体型

ブリティッシュショートヘアは中型から大型のセミコビータイプになります。特に頭や目がまん丸なのもこの猫種の特徴だと言えるでしょう。

さらに、猫のチャームポイントになっているウィスカーパッド(ヒゲが生えている丸いところ)が丸い形になっていて、その可愛らしさをさらに倍増させてくれているんですよ。

そんなかわいらしい外見をしているのに、実は筋肉質である…とうギャップもまた、たまらないんですよね。

しかし筋肉質だと言うことはつまりは太りやすいということでもあるので、5歳を超えたあたりから肥満にならないよう飼い主さんが特に注意してあげる必要があるでしょう。

やはりブリティッシュショートヘアはずんぐりとしたまるっこい体型が持ち味と言えるので、それを保ちつつ運動などもしてもらうように工夫していきたいですね。

ブリティッシュショートヘアには別名がある

ブリティッシュショートヘアはとてもかわいらしい出で立ちをしていますが、実は別名があるんです。

  • ぬいぐるみ
  • 饅頭顔
  • 猫界のウィンストンチャーチル

そのフワフワ・もこもことした見た目から「ぬいぐるみ」や「饅頭顔(主に日本のネット上で)」という別名があるのもうなづけますよね。

さらに、少し気難しい性格をしていることにプラスして威厳のある立ち振舞いをするということで「猫界のウィンストン・チャーチル」なんて別名もあるんだとか。

なんだか納得できるような、ちょっと微笑ましいような気もしますよね。イギリスならではという感じもします。このようにたくさん別名が付けられていることも、猫好きさんから愛されてきた証拠になるでしょう。

ブリティッシュショートヘアの性格

ブリティッシュショートヘアの性格はどのような感じなのでしょうか。代表的なものを挙げてみましょう。

  • とても賢い
  • おだやかで優しい
  • 子猫時代は甘えん坊の傾向が強い
  • 雌猫より雄猫の方が甘えん坊の割合が高い
  • 成猫になるとスキンシップを嫌がる個体もいる
  • 独立心が高いので、比較的留守番は得意
  • ちょっと神経質

もともとブリティッシュショートヘアはネズミ駆除を目的として繁殖してきた猫ではありますが、現代でもそのような機敏な動きをする訳ではありません。

基本的におだやかで穏やかな性格をしているんですよ。そしてとても賢く、飼い主さんの言っていることを理解できるので一度注意されたら何度も繰り返したりすることはないと思われます。飼い主さんの手を煩わせない…ということも、人気の高さに反映されているのでしょう。

そしてブリティッシュショートヘアは、成猫になるまでの間は飼い主さんに対して甘えん坊になりますが、大人になるとあまりスキンシップが得意ではなくなるタイプの猫もいます。

性別で考えると、基本的に雌猫よりも雄猫の方が甘えん坊で活発になる傾向が強いと言えそうですね。

それぞれの猫によって微妙な性格の違いはもちろんありますが、無理矢理に抱っこしたりしてストレスの原因にならないように、飼い主さんがうまく猫の気持ちを汲み取っていく必要があるでしょう。

独立心が強い傾向が高いので、飼い主さんがお出掛けの時に留守番をすることができるというのは助かりますけどね。

ブリティッシュショートヘアの体重や寿命はどのくらい?

ブリティッシュショートヘアの平均体重は雌猫なら3.5キロから5.5キロくらいで、雄猫の場合は4.5キロから6.5キロくらいになっています。一般的な猫の体重よりも少しだけ大きめな印象を受けますね。

実際に、成猫になるまでにブリティッシュショートヘアは3年から5年生程度は要するとも言われているんですよ。体長は最終的に40センチから50センチほどになるので、かなり迫力が出てくると思っておいてください。

さらに、ブリティッシュショートヘアの平均寿命は14歳から17歳になっているんですね。一般的な猫の寿命よりも、少し長くなっていますのでごはんの質にも気を付けつつ、長生きしてもらえるようにサポートしていきましょう。

ブリティッシュショートヘアの歴史

ブリティッシュショートヘアは、アメリカンショートヘアの祖先にあたる猫種だとも言われていて、その歴史は結構古いんですよ。

今から2000年ほど前のローマ帝国時代だった頃に、古代のローマ人が船で(船の名前はメイフラワー号)イギリスへと移住する時に一緒に乗ってきたことが始まりだとされています。

その時代にはネズミを捕まえる有能なハンターであったブリティッシュショートヘアは、とても運動能力が高かったと考えられているんですよ。その見た目からはちょっと想像ができないですよね。

そこから1870年代に入ってくると、イギリス独自の猫種として確立させようとしてよりネズミ駆除の能力が高い猫を交配させ、さらなる改良を行っていきました。

その後1939年から第二次世界大戦が始まったことで、食料不足のために猫を飼うこと自体が難しくなり、ブリティッシュショートヘアの存続もかなり危ぶまれる状態に陥ってしまうのです。

その状況を打破するために、その当時ブリティッシュと似ている猫種とされていたペルシャとの交配も行われるようになりました。

その結果長毛タイプも生まれたりしていましたが、現在はペルシャとの配合はなくなり、長毛のブリティッシュは「ブリティッシュロングヘア」として猫種が確立されているんですよ。

ブリティッシュショートヘアを飼うときの注意点

  • 太りやすい体質なので飼い主さんの工夫が必要
  • スキンシップの加減に気を付ける
  • 頭がいい猫種なので、褒める時と叱る時をしっかり分ける
  • しっかりと毎日のブラッシングを欠かさないようにする(子猫の頃から慣れてもらう)

ブリティッシュショートヘアは基本的に穏やかな性質なのでそこまで運動をしたり遊んだりすることはありませんが、もともとはネズミ駆除をしていた猫種なので、それ系のオモチャならよく遊んでくれるでしょう。

それでもやっぱりシニアにさしかかると動かなくなる傾向にあります。ブリティッシュショートヘアは残念ながら太りやすい体質でもあるので、ごはんの量に注意したり、少しでも運動ができるような工夫が必要になってきますね。

ブリティッシュショートヘアは子猫時代には飼い主さんによく甘えてくれますが、成猫になるとあまり甘えなくなる傾向が見られます(個体にもよりますが)。

このようなタイプの場合は、抱っこされたりスキンシップをし過ぎるとストレスになることがあるので、タイミングを見計らうことが重要になるでしょう。

さらにブリティッシュショートヘアは賢い猫で飼い主さんの話すことをある程度理解することができることは上の項目でもお話しましたよね。だからこそ、「褒める時」と「叱る時」をきちんと分けておくことは大事です。要するに気持ちのメリハリですね。

次に、ブリティッシュショートヘアは短毛ですが、高級絨毯のようなツヤツヤと弾力のある手触りを実感することができます。しかし、この美しい毛並みを保っていくためには一週間に2から3回はブラッシングしておかなければいけません。

特に毛が生え変わる時期には、毎日欠かさずブラッシングを行ってあげてください。特にブリティッシュショートヘアは少し気難しいところもあったりするので、ブラッシングに小さい頃から慣れさせておくのは大切なポイントです。

慣れておかないと、大人になってからブラシを通すだけでも嫌がられたり攻撃されたりするはめになるかもしれないからなんですね。

ブリティッシュショートヘアを飼うのに向いている人とは?

ブリティッシュショートヘアを飼うなら、どんな人が向いているのでしょうか。ブリティッシュショートヘアは子猫の頃は甘えん坊ですが、成猫になると性格が変わったり場合によっては少し気難しいタイプになることが分かりましたよね。

この事から考えてみると、ワイワイしている大家族よりも少人数でこじんまりした家庭の方が向いているでしょう。小さいお子さんがいる家庭の中にブリティッシュショートヘアが入ると、ストレスが溜まってしまうかもしれません。

「猫がのびのびと生活できて静かな環境が確保できるか?」ということを考えてみると、分かりやすいですね。

ブリティッシュショートヘアがなりやすい病気

ブリティッシュショートヘアの猫種が特になりやすい病気というものは、ありません。

しかしブリティッシュショートヘアはペルシャと配合されていた時期があるため、ペルシャがかかりやすい病気だとされている「多発性嚢胞腎」の恐れが少なからずあると考えられています。

この多発性嚢胞腎とは、腎臓の中に水が入った袋がたくさんできてしまうことで、腎臓の働きが少しずつ制限されていってしまう…という病気なんですね。

そしてこの病気は遺伝性のものになるので、ブリーダーから購入する場合には遺伝性検査がしっかりされているか、そしてその結果はどうなっているのか?ということも、きちんと聞いておく必要があるでしょう。

さらにシニアにさしかかった頃から危険度が上がってくるものに「肥大型心筋症」もあります。日頃の生活の中で少しでも異常を感じることがあれば、とにかく早めに診察してもらうことが鍵になりますね。

さらに、ブリティッシュショートヘアの血液型はそのほとんど(半分より多い)がB型であると言われています。基本的に猫の血液型はほとんどA型だとされているので、ブリティッシュショートヘアの血液型はかなり珍しいパターンだと言えるのです。

普段は問題ないのですが、出産や手術をしなければならなくなった時に輸血が必要になった時に合う血液型でないと大変なことになってしまうでしょう。

血液型が違う猫に輸血をした場合、抗体によってショック死をしてしまうこともあるのです。さらにたとえ親子間であったとしても、血液型がそれぞれ違うと死産状態になってしまったり生まれた直後に亡くなってしまうこともあるほどです。

緊急の時にそのまま手術をしたりして取り返しの付かないことにならないためにも、余裕がある時に前もって動物病院で血液検査をしてもらっておくと安心ですね。

  • 多発性嚢胞腎…腎臓の動きが制限される
  • 肥大型心筋症…心臓の筋肉が分厚くなることで心臓内部が狭くなって血液の循環不全が起きる
  • あらかじめ猫の血液型を調べておく…緊急の時の事故を避けるため

ブリティッシュショートヘアの飼い主さんになるなら、これらのことをしっかりと覚えておいてください。

ブリティッシュショートヘアの価格

ブリティッシュショートヘアは、どのくらいの価格で購入することができるのでしょうか。

  • ペットショップ…20万円から25万円程度
  • ブリーダー…25万円から35万円程度

子猫ならば平均20万から35万円程度で購入することができます。

同じブリティッシュでもそれぞれの個体によって価格はかなり異なり、キャットショーでチャンピオン履歴がある両親から生まれた猫の場合は50万円ほどの高額な値段が付けられることもあるんですね。

ブリティッシュショートヘアは毛色のカラーによっても価格が変わることがありますが、特にブリティッシュの基本とも言える「ブリティッシュブルー」と日本では珍しい海外の血が入った「ダイリュートキャリコ」の2カラーの場合は価格が上がる場合があります。

ブリティッシュショートヘアをお迎えする方法

ブリティッシュショートヘアをお迎えする方法には、以下の3つの選択肢があります。

  • 保護猫の里親募集
  • ペットショップで購入する
  • ブリーダーから購入する

まず、保護猫として里親募集がかけられていないかをチェックしてみましょう。ブリティッシュショートヘアは珍しい猫種ではありますが、以外と里親募集で出会えることもあります。

その他にもペットショップやブリーダーから購入することもできます。どの選択肢を選ぶとしても、病気の有無や血液検査などについてはしっかりした所からお迎えするようにしましょう。

そして、「命を預かる」ということで、その猫は家族としてしっかりと迎え一生の責任を取るんだという自覚を持ってくださいね。

ブリティッシュショートヘアはもふもふで穏やかな性格

ブリティッシュショートヘアの一番の特徴とも言えるのは、やはり何と言ってもあの高級絨毯のようなずっしりとした手触りでしょう。それに加えて穏やかで気品のある性格もとても魅力があります。

ブリティッシュショートヘアは子猫の頃は基本的に甘えん坊ですが、成猫になると猫によってはさっぱりした性格になることもあるので、そのギャップを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。

みんなのコメント

  • ぶり より:

    ブリティッシュショートヘアの男の子を飼いました。ムチムチして足が短くてなんとも言えないかわいさです。性格も天真爛漫です。とても食いしん坊です。にゃという鳴き声が、なぜかだみ声なのもかわいい。

  • そらうみ より:

    ブリティッシュショートヘアのオスとメスを飼っています。2匹は4つ子のうちの2匹で、現在10ヶ月。夫婦二人の家がにぎやかになり、猫中心の生活になりました。大変ですが楽しい日々を送っています。オスの方がメスより少し大きく、私の肩に乗ったりゴロゴロすり寄ってきたりして、かなり甘えん坊ですがやんちゃで活発で、すでに筋肉質です。メスはおっとりマイペースで天然なところがあり、それもまた可愛いです。2匹は、ちゃんと顔が違うんです。大変ですが毎日2匹に癒されています。

  • 匿名 より:

    可愛い❤️💕

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