普段与えているキャットフードのパッケージ裏をみたことありますか?肉類、穀物類などの原材料がツラツラと書かれている中に「ビートパルプ」という見慣れない文字があると思います。
このビートパルプ多くのキャットフードに含まれているのですが、その役割や含まれている意味、そもそもこのビートパルプがなんなのかご存じの方も少ないのが現状です。
今回はキャットフードに含まれているビートパルプが与える影響についてご紹介します。
「悪いもの!」というイメージはちょっと間違いかもしれません。ビートパルプが良いか悪いかは、愛猫次第なのです。
キャットフードのビートパルプって何?簡単に言うと食物繊維
ビートパルプとは英語でBeetpulpと書きます。直訳をすると「甜菜の繊維」、つまり砂糖大根から砂糖を抽出したあとに残る果肉繊維質のことです。
このビートパルプは消化器サポートの役割を果たす可溶性繊維と、大腸の働きをよくしてくれる不溶性繊維を含み便通をよくする原材料なのですが、一概にいいものだと言うことができません。
肉食動物である猫は実は食物繊維を消化するのが不得意な動物です。食物繊維を多量に摂りすぎると消化不良を起こす原因となるのです。
ビートパルプが猫の身体にどんな影響を与えるのか
このビートパルプが与える影響とはどのようなものがあるのか、その症状と合わせてみていきましょう。
便秘になる影響
ビートパルプは便を固めてくれる成分を含んでいるため、下痢の便にはいいのですが下痢をしていない猫ちゃんにとっては便秘を引き起こす原因となるのです。
上白糖による影響
ビートパルプは甜菜から作られた繊維です。砂糖の成分を絞ったあとの繊維とは言っても、やはり微量ながら砂糖が残っています。甜菜は上白糖です。上白糖は猫にとって健康を害する食べ物の一つにあたります。
- 肥満の原因
- 心疾患の原因
- ガンの誘発
- ビタミンB1欠乏症
聞くだけでも恐ろしいこの病気は上白糖を過剰に摂取することにより引き起こされます。
もちろんビートパルプに残っている上白糖はごく少量の為、このような症状が引き起こされることはほぼないと思われますが毎日でも少量ずつ摂取し上白糖が蓄積されていけば可能性は0ではありません。
硫酸系薬剤の影響
ビートパルプは砂糖の成分を抜く時に硫酸系薬剤を使用されることがあります。恐ろしいことに一部の粗悪なキャットフードはその硫酸系薬剤を洗浄することなく、キャットフードに使われるケースがあります。
硫酸系薬剤はもちろん猫の健康にいい影響を与えるはずがありません。そんな恐ろしい薬剤を愛猫の口にいれないためにも良質なキャットフードを選ぶようにしましょう。
消化不良
ビートパルプのような食物繊維の多いフードは猫にとって消化不良の原因となります。食物繊維は人間にとっては体によく、進んで食べたい食べ物ですが猫は肉食動物です。
野生で生きていたころはネズミなどを捕って食べていた猫は食物繊維を摂る機会はほぼなく、消化器管も食物繊維を消化するように発達はしていません。そのため消化不良を起こし嘔吐や下痢を引き起こす原因にもなります。
ビートパルプ不使用のおすすめキャットフード
このようにビートパルプは猫にとってあまりおすすめされない原材料です。愛猫の健康を気遣う愛猫家さん達はビートパルプ不使用のキャットフードを選ぶ飼い主様も多いです。
愛猫の健康を気遣いたいのであれば是非ビートパルプ不使用のキャットフードを検討してみてはいかがでしょうか?
ナチュラルバランス ホールボディヘルス
原材料をこだわり抜いたプレミアムキャットフード。ナチュラルと商品名がついているだけあり、自然派な食品を取り入れています。
アズミラ (Azmira) クラシックキャットフォーミュラ
ビートパルプ不使用のキャットフードといえば必ず名前のあがるアズミラ。食事療法学に基づく成分の配合と原材料を使用しているおすすめのキャットフードです。
メディファス 室内猫用
猫の臨床栄養学から産まれたキャットフードでビートパルプ不使用でありながら下部尿路健康維持などに特化したキャットフードが販売されているのが特徴です。愛猫の症状に合わせて商品を選んであげてくださいね。
ビートパルプがいいか悪いかは、愛猫次第
ビートパルプが与える影響についてご紹介しましたが、実は下痢を繰り返す猫ちゃんには衛生面などの観点から言えばビートパルプを使うことは有効だと言えます。
ビートパルプを与えることによるメリット、デメリットを考えてどのようなキャットフードを与えるのが愛猫の健康の為にいいのか考えるようにしましょう。
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このページの情報ってちゃんとソースありますか?