大きな身体に折れた短いしっぽ。ワイルドな外見なのに、温和で人懐こいアメリカンボブテイル。
まだ日本ではあまり見かけませんが、その個性的な外見と温和な性格が人気のねこちゃんです。メインクーンと交配しているので大型ですが、とてもやさしい性格のアメリカンボブテイル。
その温和な性格から、アメリカでは「セラピーキャット」として病院でも活躍しているアメリカンボブテイルの魅力をご紹介します。
アメリカンボブテイルの特徴
1960年代、アメリカのサンダース夫妻が尾が短く曲がったねこを見つけました。その猫を自宅に連れ帰り、シャム猫と交配したところ、仔猫がみなしっぽが短かったそうです。
これがアメリカンボブテイルの始まりです。
一時、近親交配による遺伝疾患が多くなったため、その後メインクーンとの交配が認められました。そのことから「短尾のメインクーン」とも呼ばれます。
メインクーンとの交配により、身体は筋肉質で大型になりました。また、短毛と長毛、どちらも発現し、毛色も全色発現します。
▼アメリカンボブテイルの交配に使われたメインクーンはこんな猫です
穏やかな巨人、メインクーンの性格と特徴。大きくて賢いもふもふな猫
アメリカンボブテイルは現在も個性的な品種として進化中です。
1989年TICA公認となりました。
原産国 | アメリカ |
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体重 | 4.0~7.0kg |
体型 | ロング&サブスタンシャルタイプ |
毛色 | 全て発現 |
特徴 | ワイルドな外見と温和な性格 アメリカではセラピーキャットとして活躍中 |
横長のオーバルな顔に鼻筋が通っています。ピンと立った三角の耳の先にメインクーンの特徴であるリンクス・ティップという飾り毛があることも。
極太の手足でのっしのし歩く姿は実にワイルド!毛はかためのロングコートなので、定期的なブラッシングが必要ですね。
▼猫をブラッシングする時のポイントについては、こちらをどうぞ
猫の抜け毛対策ブラシ。猫がウットリするブラッシングのコツ
アメリカンボブテイルの短いしっぽは優性遺伝で、ジャパニーズボブテイルの劣性遺伝とは全く違うものです。
アメリカンボブテイルの性格
アメリカンボブテイルは温和で人懐こく、好奇心が強いので遊ぶことが大好きです。
運動量が多いので、キャットタワーを設置してあげましょう。
また、身体の筋肉量が多いので、成長期には十分なカロリーとタンパク質を含んだ食事が必要です。
アメリカンボブテイルは成長するのに3年かかるといわれています。仔猫の時期が長いので、ねこちゃんといっぱい遊びたい方にぴったり。
がっちりしたワイルドな外見と温和な性格。このギャップがアメリカンボブテイルの最大の魅力です。
アメリカではセラピーキャットとして活躍中
また、アメリカンボブテイルはその温和な性格からアニマル・セラピーに向いており「猫のゴールデンレトリバー」と呼ばれています。
動物と触れ合うことで心を癒し、治療やリハビリの負担を軽減する療法
今、日本でも茨城県で活躍する白猫の「ヒメちゃん」など、人を癒すセラピーキャットが注目されています。
犬に比べて訓練ができない猫ですが、その自由さが人を癒すとのこと。
- 猫独特の身体の柔らかさ、抱きかかえやすさ
- 訓練により習得するのではない、猫の存在感
ねこちゃんを飼ってらっしゃる方はよくご存知かと思いますが、この様な性質が、「猫は天性のセラピスト」とされる所以だそうです。
アメリカではセラピーの現場でアメリカンボブテイルが活躍しているとのこと。
日本ではアニマル・セラピーはまだ医療行為として認可されていませんが、アニマルセラピー協会が発足して、これからが期待できますね。
そのセラピーキャットとして、温和で人懐こいアメリカンボブテイルは有力候補です!
▼猫は生まれながらにしてアニマルセラピーの要素を持っているんです
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アメリカンボブテイルと出会う
アメリカンボブテイルはアメリカでは大人気の猫種ですが、日本ではまだあまり見かけません。
現在日本にはアメリカンボブテイルのブリーダーがおらず、輸入が主流で、その分経費がかかり20万円ほどと、他の猫種に比べて高めの価格設定になっているようです。
ぜひ飼ってみたいという方はペットショップやブリーダーさんに問い合わせてみてください。
または保護施設や譲渡会に足を運んで探してみるのも一つの方法です。飼い主さんを待っているアメリカンボブテイルと出会えるかもしれません。
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ワイルドな身体とやさしい性格のアメリカンボブテイル、これから日本で出会える機会が増えるといいですね。