愛猫に試したい愛情の伝え方9つ。愛情の押し付けは嫌われる原因に

猫とヒトは言葉を交わすことはできず、言葉で愛を伝えることはできません。しかし、言葉が通じなくても愛情の伝え方はたくさんあります。愛猫が愛情を示すサインを送ってくれたなら、こちらも愛していることを伝えてあげたいですよね。

そこで今回は大切な愛猫にできる、愛情の伝え方をご紹介しましょう。普段の生活の中で愛情を伝えてあげるだけで、愛猫と飼い主様の絆はグッと深まります。愛猫への愛をさまざまな方法で伝えて、幸せな日々を送ってみてはいかがでしょうか?

愛猫への愛情の伝え方9つ

それではさっそく、愛猫への愛情の伝え方をご紹介しましょう!言葉が通じない猫ちゃんに、どうすれば愛情を伝えればよいのでしょうか?

抱きしめる

愛情の伝え方で毎日でもできるのが抱きしめることです。帰宅した瞬間にぎゅ!可愛い姿にぎゅ!暇なときにぎゅ!とにかく愛猫が愛しすぎて、頻繁に抱きしめている飼い主様も多いのではないでしょうか?

抱きしめるという行為は、ヒトにとってはストレスを軽減する癒し効果が得られます。

それだけではなく、猫にとっても抱きしめられることで飼い主様のニオイや温度を身近に感じられるため、安心感を覚えてくれます。

ただし、あまりにも強く抱きしめたり、嫌がっているのに無理やり抱きしめるのは愛猫のストレスの原因となりますので、抱きしめるときは軽いハグ程度にし嫌がられたらすぐにやめるようにしましょう。

撫でる

猫にとって撫でられのは、飼い主様の体温を感じられるだけではなく大変心地よいものです。フトした瞬間に愛猫の好きな場所を撫でてあげると喉を鳴らし幸せそうな顔をしてくれます。

その表情を見て、毎日癒されている愛猫家の方も多いのではないでしょうか?でも、それと同じくらい猫も幸せを感じています。そんな幸せを与えてあげる行為も、愛情の伝え方といっても間違いはないでしょう。

愛猫を撫でるとはいっても、猫にとって撫でられるのを嫌がる場所も、撫でられたら骨抜きのようになる場所もあります。愛猫の撫でられて喜ぶ部分を普段からリサーチし、愛情を伝えたいときにしっかりと撫でて喜ばせてあげてはいかがでしょう。

おすすめの撫でる箇所は眉間です。科学的に立証されているわけではないものの、アメリカでは「猫の感情センサーは眉間にある」と言われています。

そのため、眉間を軽く撫でてあげると、それだけで愛情を伝えられるのだとか!眉間は撫でられて喜ぶ箇所として有名ですから、試しに愛情をこめて眉間を優しく撫でてあげてはいかがでしょうか?

ゆっくりとしたまばたき

フトこちらを見つめている愛猫と目があったときに、ゆっくりとまばたきをされたことのある飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。実はその行為こそが、猫が信頼しているヒトに見せる愛情の証です。

自分が仲間だと認めたもの同士でゆっくりとまばたきをしあうことでお互いの信頼関係を確かめています。

つまり、まばたきはキスやハグといった親しいもの同士でするあいさつみたいなものです。

これは猫からの愛情表現としてだけではなく、愛猫への愛情の伝え方としても役立ちます。愛猫と目が合ったときに、ゆっくりとまばたきをしてあげましょう。そうすれば愛猫にも愛しているという思いが伝わるはずです。

言葉をかける

猫はヒトの言葉を詳細な部分まで理解はできないでしょうが、ニュアンスは伝わります。優しい感情のこもった声で「愛しているよ」「大好きだよ」と、伝えてあげれば愛猫は愛を感じられます。

また猫は言葉を交わすことはできなくても、ヒトの簡単な言葉なら理解しているという説もあります。

複雑な言葉を理解してもらうのは難しいでしょうが、「好き」などのストレートな言葉なら、ちゃんと理解してくれるかもしれませんね。

愛猫を優しく撫でながらそっと愛情を伝えてあげると、それだけで喜んでくれます。ぜひ、愛猫とスキンシップを取るときは言葉でも伝えてあげてみてはいかがでしょうか?

ニオイを嗅がせる

猫は自分が敵ではないということを教えるために、自分のニオイを相手に嗅がせます。また、相手も目の前の猫が敵ではないか?信頼できる相手なのかというのを知るために、ニオイを嗅いで判断します。

その習性を利用して、飼い主様も愛猫に愛情を伝えるときは自分のニオイを嗅がせてみましょう。

鼻の前に指を持って行って嗅がせてあげてもいいですし、身体の一部を嗅がせてあげてもいいですね。

猫にとってニオイを嗅がせてくれるというのは信頼されているというサインでもありますし、飼い主様のニオイを嗅ぐことで愛猫も安心感を得られます。愛猫に愛を伝えるときはぜひ自分のニオイを嗅がせる伝え方を試してみましょう。

鼻キス

猫の口にキスをするのは、ヒトには害となる常在菌や細菌に感染をする恐れがあるためNGですが、鼻同士を合わせる鼻キスは愛情の伝え方として大変有効です。

鼻キスとは文字通り、お互いの鼻と鼻をくっつけることで、猫同士の場合はこの鼻キスが愛情表現の一つとなっています。

この鼻キスは猫とヒト同士でも有効で、情熱的な猫ちゃんならば大好きな飼い主様の鼻に自らくっつけてくれる子もいます。猫と鼻キスをするには、猫から信頼され好かれている必要があります。

また猫ちゃんによっては鼻キスを拒否する子もいますので、鼻キスをするときは愛猫の様子を見ながらソフトに鼻をくっつけて愛情を伝えてあげるようにしましょう。

顎を一瞬上下させる

猫の世界では頷き動作と呼ばれる顎を上げ下げする挨拶方法があるのをご存知ですか?顎を一瞬上げて挨拶をするこの動作は、猫にとっては信頼している相手に「調子はどう?」と、あいさつをしているのです。

猫にとって顎は急所の一つで、この部分を相手に見せるということは信頼関係が十分に築けているという証になります。

この顎を上げる動作を愛猫に見せるということは、飼い主様に信頼されている!愛されている!ということになるので、ぜひ愛情を伝えたいときは試してください。

呼びかけに答えてあげる

何かの作業をしているときや、家でくつろいでいるときに、愛猫が飼い主様に話しかけてくることはありませんか?

何を言っているのかはわかりませんし、言葉が通じないので会話は成立しないでしょうが、その鳴き声に答えてあげるのも愛情を伝える方法だといえます。

猫が飼い主様に話しかけてくる理由はさまざまなものが考えられます。

  • お腹が空いた
  • 水を変えてほしい
  • トイレをきれいにしてほしい
  • 暇をしている
  • かまってほしい
  • 甘えたい
  • 撫でてほしい
  • 自分を見てほしい
  • 理由はない
  • 何となく作業の邪魔をしたい

パッと思い浮かんだだけでもこれだけあります。いったい愛猫が何を訴えて一生懸命鳴いているのかはわかりませんが、愛猫が一生懸命鳴いているときは作業の手を止めて「どうしたの?」と笑顔で聞いてあげてはいかがでしょう?

飼い主様が答えてくれたという事実だけで、猫は愛情を感じられます。ぜひ、愛猫の鳴き声に耳を傾けてあげましょう。

快適な生活空間を与える

愛猫に愛情を伝え方は、そのときの行動だけではなく暮らしやすい環境を日頃から用意してあげるのも重要なポイントです。

いつもきれいで動きやすい室内、安心して休める静かな環境、毎日出てくるご飯と新鮮なお水、暇をすることなく遊べる充実のおもちゃ、たくさん甘えさせてくれる飼い主様、それだけで猫は幸せを感じられます。

猫にとって心地よく過ごしやすい幸せな生活環境を提供してあげる、それだけで十分な愛情の伝え方となりますよ。

猫への愛情の伝え方の注意点

猫に愛情を伝えてあげるうえでいくつか注意点があります。せっかく愛情を伝えようとした行動が愛猫にストレスを与えてしまった!なんてことにはなりたくないですよね。

愛情の伝え方を知ったらなら、伝えるときの注意点も知っておきましょう!

愛情の押し付けはNG

まず一つ目は、嫌がっているのに無理に撫でたりかまったりしないということです。

猫は基本的に「何もせずにそっと近くにいてくれる」だけで幸せを感じてくれる動物です。

そのため、ゆっくりとくつろいでいるところを無理矢理起こして抱っこしたり、大声で名前を呼んだりしては、愛情を感じるどころかストレスを感じてしまいます。

特に寝ているところを無理にナデナデしたりするのは絶対にNGです。猫にとって睡眠はとても重要なもので、睡眠時間を邪魔されるのはもっとも嫌う行為なのです。

猫に愛情を伝えるときは、猫の様子を見ながら猫に愛情を押しつけることなく行うようにしましょう。

オーバーな愛情表現はやめよう

二つ目はあまりにも大げさに愛情を伝えないことです。猫は基本的にオーバーリアクションが苦手な動物で、急に抱きつかれたり、大声で名前を呼ばれたりするを嫌います。

そのため猫に愛情を伝えるときは極力静かにゆっくりとした動きや声を心掛けましょう。

猫の動きに合わせてゆったりとした心で、たっぷりと愛情を伝えてあげれば幸せな気持ちも倍増するはずですよ。

見返りを求めない

三つ目は愛情を伝えてもその見返りを愛猫に求めないということです。

こちらがたくさん愛情をかけたからといって、愛猫が愛情を返してくれるかどうかはわかりません。犬のように感情がわかりやすい動物ならば、愛情表現をすればするほどテンションを高くして返してくれるでしょう。

しかし、猫の感情は犬に比べてわかりにくく、個体によっては愛情を伝えてあげてもいつもと変わらない様子の子もいます。

そんな愛猫の態度を見て「ちゃんと愛情は伝わっているのだろうか?」「こんなに愛しているのだらか、愛猫も何か答えてくれたらいいのに」なんて、感情を持つかもしれません。

しかし、よく観察してみると飼い主様の愛情に答えるように何かのサインを送ってくれているかもしれません。

例えば尻尾の動きや、ちょっとした行動、目の動きや、鳴き声。そのちょっとしたサインを見逃しているいるだけかもしれませんし、サインを出さなくてもおとなしくしているということが、愛情を受け入れているサインなのかもしれません。

どちらにしても、愛情とは見返りを求めて伝えるものではありません。

むしろ、一緒にいてくれてありがとう、たくさん幸せな時間をくれてありがとうという思いを伝えるためのものだと考えて、見返りがなくても愛情を伝えてあげてはいかがでしょうか?

愛猫への愛情の伝え方を学んでたくさん仲良くなろう

愛情を伝えることによって愛猫は安心感を得られますし、飼い主様も愛猫と触れ合うことで幸せな気持ちになれます。

愛情の伝え方はその猫によってさまざまなものがあるでしょうが、今すぐに愛猫に愛情を伝えたいという方はぜひ今回の記事を参考に愛情を伝えてみてはいかがでしょうか?

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