猫の顎ニキビの取り方。黒いブツブツ症状を悪化させずに治すコツ

愛猫の顎が、なにやらカビが生えたみたいに黒くなっていて驚いたことはありませんか?あるいは黒いごまみたいな粒が点々とついていて、取っても取っても綺麗にならないなんていうことも。

実はこれは猫の顎ニキビといって、猫にはよくある症状のひとつです。

綺麗だったはずの愛猫の顎に、汚れがつき続けているのを見るととても気になりますよね。そこで猫の顎ニキビの原因や、顎ニキビを自宅で簡単にとる方法についてご説明していきます。

猫の顎ニキビは人間のニキビと同じようにしてできる

猫の顎ニキビは、「ニキビ」というだけあって人間のニキビと似たようなものです。毛穴に余分な皮脂や汚れなどが詰まってしまうと、黒いぶつぶつとなって毛に絡みつきます。

猫の場合はニキビの多くが、皮脂の溜まりやすくしかもお手入れしにくい顎にできるので通称を「顎ニキビ」というのです。猫アクネや「ざそう」とも呼ばれることがあります。

この顎ニキビ、猫には珍しくありませんが、だからといって楽観視して放置しておくと徐々に症状が重くなり、かゆみが出てきます。

引っかいてしまって傷口に菌が入り炎症を起こすと、最悪毛が抜けて赤くただれたような状態になってしまうこともあるので決して放置してはいけません。

顎の白い猫だと黒い粒がわかりやすいので早期発見も可能なのですが、黒猫などではわかりにくいので飼い主さんが日頃から注意していないといけません。濡らした脱脂綿などで拭いてみて汚れがつくようなら顎ニキビを疑いましょう。

猫ちゃんの顎ニキビができる原因6つ

顎ニキビは皮脂などが毛穴に詰まったために起こりますが、では何故顎ニキビを発症するほどに毛穴に汚れが溜まってしまうのでしょうか?猫の顎ニキビの原因になると思われるものを挙げてみます。

不衛生

顎は猫にとっても毛繕いしにくく汚れやすい部分です。何らかの理由で顎に汚れがついたまま放置していると、毛繕いが不十分なまま雑菌が繁殖し顎ニキビができることがあります。

また、手術後や皮膚病などでエリザベスカラーをつけていると自分で毛繕いができない上、食事の時に口元を汚しやすいので顎ニキビになりやすくなります。

ごはんを食べるのが下手

まれに、水を飲んだりごはんを食べたりするのが下手な猫がいます。ぽろぽろとこぼしながら一生懸命ごはんを食べる姿は可愛らしいのですが、残念ながら長時間口周りが濡れたり汚れたりしていると雑菌が繁殖し顎ニキビになりやすくなります。

毎食ごとに拭き取ってあげるなどして、丁寧にケアしてあげましょう。特に長毛種の子、もしくはウェットフード主体の食事をしている子は汚れやすいので注意が必要です。

迷子札等が顎に当たる

首輪についたレースなどの装飾、あるいは迷子札といったものがプラプラして顎に当たり、それが刺激となって顎ニキビとなる場合があります。

また、食器の中に入った迷子札が顎にぶつかり続けることで顎が汚れ、顎ニキビとなってしまうこともあります。

顎ニキビがなかなか治らない場合、猫の普段の生活の中で何か顎を刺激するようなことがないか見直すと解決するかもしれません。

ちなみに筆者の猫は皮膚病との併発で顎ニキビになってしまったことがありますが、皮膚病が数ヶ月の治療を経て完治しても顎ニキビだけがなかなか治らず困り果てていました。

かなり強い消毒液を病院で頂いたもののやはり治らず、獣医さんもお手上げ。そこで猫を観察してみたところ、食事の最中に陶器製の食器と猫の顎の間で金属製の迷子札が何度も当たっているのを発見。

思い切って迷子札を外してみたところ、翌日には顎ニキビが全く増えなくなり、数ヶ月悩まされたのが嘘のようにあっという間に完治しました。

食器の素材

実は普段の食事に使う食器の素材も顎ニキビの原因となる場合があります。有名なのはプラスチック製の食器です。

プラスチックは陶器やステンレスに比べるとかなり柔らかく傷がつきやすい素材です。そのため長く使っているとだんだん底が傷ついて凹凸ができてしまい、そこに雑菌が残りやすくなってしまいます。

この雑菌が顎ニキビの原因となってしまうのです。もしもプラスチック製の食器を使っている場合、陶器製の食器に変えてあげるのがベターです。

他の病気との併発

普段は顎ニキビなんて全くできない猫でも、たまたま病気で弱っている時に一緒に顎ニキビになってしまうことがあります。病気そのものやあるいは投薬によって免疫が落ちてしまうからです。

他の病気が完治して健康になれば自然と崩れていたホルモンバランスも元に戻るので、顎ニキビが治りやすくなります。

ストレス

なにか強いストレスを感じて抵抗力が落ちてしまうとやはり顎ニキビになりやすくなります。例えば

  • 新しい子猫が来た
  • 他の病気で毎日通院している
  • 家の外で工事が長引いている

など、ストレスのもととなるものを探し、取り除かないとなかなか完治しませんので気をつけたいところです。

症状が軽いうちに対処しよう!顎ニキビの治療法

顎ニキビは症状が軽いうちであれば、「猫用の消毒液を含ませた脱脂綿で1日に数回丁寧に拭く」という簡単なケアで治療することができます。症状が重くなると投薬や塗り薬の塗布などが必要です。

慣れた飼い主さんだと、症状が軽いうちは動物病院にも行かず自宅でのケアだけで治してしまうこともありますが、「顎ニキビだと思っていたら実は真菌だった」など、素人判断して治療が遅れ長期化するケースもあります。

最初は必ず獣医さんに診てもらいましょう。

自宅で毎日簡単にできる、顎ニキビのケア方法

「顎ニキビは自宅でケアできる」と前述しましたが、逆に言えば顎ニキビは飼い主さんが積極的にお世話しないと取ることができません。そこで、自宅でお世話をする場合の顎ニキビの上手な取り方についてご紹介します。

濡らした脱脂綿で顎ニキビを丁寧に拭き取ろう

筆者が断然おすすめするのはこの「脱脂綿で直接顎ニキビを拭き取る」という方法です。
脱脂綿は柔らかく、お世話を繰り返しても猫の繊細な顎の皮膚を傷つけません。

脱脂綿で顎ニキビを拭き取る手順

  1. 脱脂綿を人肌程度のぬるま湯に浸す
  2. 脱脂綿を、湯を含ませたまま数分顎に当てて、毛に付着した顎ニキビをふやかす
  3. 当てていた脱脂綿を軽く絞り、ふやかした顎ニキビを拭き取る
  4. 拭き残しがあるようなら再び湯で顎ニキビをふやかし拭き取ることを繰り返す
  5. 顎が綺麗になったら、猫用消毒液を含ませた脱脂綿を当てて顎を消毒する
  6. 消毒を終えたら濡れた顎に乾いたタオル等を当てて丁寧に水分を取り乾かす

長時間こすってしまうと炎症を起こすこともありますから、できるだけ優しく力を入れずに、無理矢理取るのではなくあくまでふやかしたものを拭き取るようにしましょう。

コツは毛を根元までかきわけながら拭くことです。毛の奥まで入り込んだ顎ニキビは、顎の表面の毛を拭いているだけではなかなかとれません。丁寧にかきわけては拭き、たまにぬるま湯を足してふやかしながらかきわけては拭き、を繰り返します。

拭き終わった後はしっかり乾かすことを忘れないようにしてください。濡れたままにしておくと雑菌が繁殖しせっかくのケアが無駄になってしまいますし、猫も落ち着きません。

また、水分をとろうと乾いたタオルでこすってしまうのも患部によくありません。ぽんぽんと押しつけるようにして優しく水分を吸わせ、ふわふわの顎を取り戻しましょう。

この方法では顎ニキビが非常によく取れます。あまりによく取れるのでつい1粒も顎ニキビがなくなるまでやり続けたくなってしまいますが、猫の顎を刺激しすぎないよう、長くても10分程度で手を止め、残りは次回に回しましょう。

大きい顎ニキビは、くしで取ってさっとケアしよう

脱脂綿で取るのは綺麗になりますがなかなかに根気のいる作業です。そこで、ちょっとした時間で何の準備もなくさっとできるお手入れとしておすすめなのが「くしで削ぎ取る」という方法です。

目の細かい「のみ取りぐし」で、毛に付着した顎ニキビを削ぐようにすると顎ニキビがたくさん取れます。ただしこの方法は比較的大きく育った顎ニキビ向けです。

細かい砂みたいな小さな顎ニキビはくしの目すらすり抜けてしまうので、大きなものだけ「のみ取りぐし」でざっととり、細かいものは後で脱脂綿で丁寧に処理するのがおすすめです。

飼い主さんの地道なお世話で綺麗な顎に戻そう!

どんなに綺麗にしていても、体質的に顎ニキビができやすい猫もいるようです。また、中には毎年特定の時期だけ顎ニキビができたり、転勤族の家庭で飼われていて引っ越しすると必ず顎ニキビができるという猫も。

もし一時的な顎ニキビではなく、継続的に何度も出てくるようであれば、知らずのうちに悪化しないように普段から注意して猫の顎をチェックしてあげてください。

早期発見して症状が軽いうちにしっかりケアすれば重症化することはないので、もしも顎ニキビができてしまった時はいつものことだからとおざなりにせずマメにお手入れをしてあげましょう。

みんなのコメント

  • ハル より:

    とても参考になりました。
    ずっとネコとともに生活していましたが今までは短毛種の子達ばかりで今回、ソマリと一緒に生活し始めて初めて顎ニキビの存在を知りました。
    まだ子猫なので、ご意見を参考にして自宅ケアをしながら病院に行きます。
    ありがとうございました。

  • ルン より:

    濡れたタオルで拭こうとしてもすごく嫌がるのですがどうすればいいですか?

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