アビシニアンの特徴や性格。一緒に住むのに向いている人って?

アビシニアンを一目見たときのイメージは、やはり「優雅で王室のようなたたずまい」ではないでしょうか。とても整った毛並みに加えて、飼い主さんによく甘えてくれたりするところも猫好きにはたまりませんよね。

アビシニアンは日本においても人気が高い猫種ですが、実際に飼うときの注意点もあります。「アビシニアンは、実はかなり活発」なんてことも聞いたことがあるかもしれません。アビシニアンの性質や性格傾向などを知っておくことは、今後にもとても役立ちます。

他にも性格の傾向やアビシニアンの豆知識、かかりやすい病気などについてもご紹介していきますね。

アビシニアンの特徴

アビシニアンの写真

まず、アビシニアンの代表的な特徴について知っておきましょう。

  • クリクリで大きなアーモンドアイ
  • 1本の毛色は、それぞれ3から4色になっている
  • 主な毛色はフォーン(明るめココア)・レッド(シナモンとブラウンの混合)・ルディー(黒やダークな茶色)・ブルー(ベージュとグレー)
  • 子猫の頃だけに足などに現れる「ティックドタビー」
  • 尻尾や手足の長さがとても長い

アビシニアンをパッと見ると、その大きな目に吸い込まれそうになりますよね。アーモンドのような形をしているので「アーモンドアイ」と、呼ばれているんですよ。

そして、アビシニアンの体毛は1本につき3から4色もの色が入っているので、手で毛を撫でると内側には異なった色味が現れるんですね。

これによってアビシニアンの毛色は、とても奥深い色合いになっていますし、見せ角度によってはキラキラ輝いているようにも見えるんですよ。

基本的にアビシニアンとして認められている毛色は上記の4色になりますが、それ以外にも団体によってはライラックやチョコレート、シルバーなどが認められている場合もあります。

さらに、アビシニアンが子猫の頃だけに尻尾や足、首の部分に現れるティックドタビーという模様があるんですよ。これは成猫になるにつれてだんだん薄くなっていくので、少しの期間しか目にすることができない貴重な模様だと言えますね。

アビシニアンの手足は一般的な猫に比べて長くなっていて、特に尻尾は身体よりも長いというから驚きですよね。それも、アビシニアンをしなやかに見せてくれている要因だと言えるかもしれません。

アビシニアンの性格

アビシニアンに多く見られる性格は、次のようになっています。

  • とっても甘えん坊でかわいらしい
  • 活発で好奇心がとても豊か
  • 知能が高く、飼い主さんの教えをしっかりと聞いてくれる
  • 社交的なので人見知りをほとんどしない
  • とても賢く、それゆえに神経質な場合もある

基本的に猫と言えばツンデレのイメージが強いですが、アビシニアンはとにかく甘えん坊というタイプが多いです。つまり「ツン」の部分がほとんどないんですね。よく「犬に似た性格」だという表現がされるほどです。

雌と雄なら、やはり雄の方が甘えん坊の度合いは強くなりやすいでしょう。飼い主さんが話しかけた時にかわいく返事をしてくれたり、べったりとくっついて甘えてくれたり…その甘えん坊レベルに驚かれる人も多いようですね。

そして、アビシニアンは好奇心がとても強く、身体を使ってしっかりと動き回る遊びなどが大好きなんです。なるほど、アビシニアンの体型はきれいに引き締まっていますから、活発に動くことで運動量も関係しているのかもしれません。

アビシニアンは知能が高い猫種なので、物覚えも良いんです。そのため飼い主さんから叱られたりしたらもう同じことはしないので、しつけがかなりしやすいでしょう。

さらにアビシニアンはとても社交的な性格をしているので、突然の来客にもビビってしまうことはありません。小さな子どもは猫に恐れられる事がほとんどですが、アビシニアンの場合は大丈夫なんです。

他の猫への接し方も上手にできることから、多頭飼いにも向いていると言えるでしょう。

アビシニアンはとても賢いと考えられています(中には人間が話す言葉を理解できている猫もいる、とか)が、賢いがゆえに感受性も高いんです。

そのため神経質な一面もあるので、飼い主さんはしっかりと猫の立場になってアビシニアンのお世話をしていく必要があるでしょう。

アビシニアンは凶暴化することがある?

「アビシニアンは凶暴化することがある」というのは、意外と有名な話ではないでしょうか。かといって実際にたくさんのアビシニアンが凶暴化しているわけではないのですが、全く症例がないというわけでもありません。

実際に凶暴化してしまったアビシニアンから、突然凶暴化するのには何かしら原因があると考えられているんですよ。

  • 飼い主さんから猫が苦手な香水の臭いがしてきたから
  • 赤ちゃんが産まれたことで、家族が急に増えた
  • 間違えて猫の身体や尻尾を踏んでしまい、怖い思いをさせてしまった
  • スキンシップをやりすぎてしまった
  • 窓の外に来た野良猫を見てビックリしてしまった
  • 突然うるさい音を立ててしまった
  • 猫自身が何かの病気になっているから

やはりアビシニアンは一般的な猫と比べてかなり賢いということも、凶暴化に関係しているのではないでしょうか。

「人間の言葉を理解する事ができている」とも言われることがあるアビシニアンですから、きっととても感受性が強いと考えられます。

ですから、一瞬にしてさまざまな考えが頭の中を巡ってしまうのでしょう。アビシニアンは飼い主さんや家族の様子を常に注意深く観察していますから、行動には気を付けておく必要がありますね。

アビシニアンに誤解されてしまうことがないように、突然ビックリさせてしまったりしないように気を付けましょう。

また、アビシニアン自体が何かの病気になっている場合も突然凶暴化してしまうことがあります。これは弱った自分を守らないといけない自衛本能から来ると考えられます。

どのパターンにしても、無理矢理関係を修復しようとしてはいけません。しばらくは猫を隔離してそっとしておいて、猫の気持ちが落ち着くまでは飼い主さんからは話しかけない、気づかないフリをする…放置状態を貫きましょう。

時間がかなり経過すれば、猫の気持ちも落ち着いてくる可能性があります。重要なのは、「飼い主さんがいつもと変わらない状態を保つこと」ですね。これによって猫を安心させてあげましょう。

アビシニアンの体重や寿命はどのくらい?

アビシニアンの平均体重は、一般的な猫に比べると少しだけ軽めになっていて、雌なら3キロ程度、そして雄なら4キロ程度になっているんですね。

やはり体重が軽めだと言うことで、それだけ身体全体も少し小さめの作りになるでしょう。

アビシニアンの平均寿命に関して言えば、約10年から13年程度だとされています。これは一般的な猫種から考えると少しだけ短いとも言えますよね。

これは下の項目でご紹介していきますが、かかりやすい病気の種類が多いことにも関係しているかもしれません。飼い主さんが毎日の健康チェックをしてあげることで、寿命を伸ばして元気な毎日を過ごせるようにしてあげることが大切ですね。

アビシニアンの歴史

アビシニアンの起源は、はるか昔古代エジプトの壁画に描かれていた猫だとされる説もありますが、現在はまだはっきりとは分かっていません。

現代のアビシニアンは、その名前の由来からアビシニア(今のエチオピア)とう場所からイギリスに持ち込まれた猫(名前はズーラ)が起源になっているという説があります。これは、1868年に起きた「アビシニア戦争」が終わった後のことでした。

アビシニアンの起源は東南アジアだとする説もありますし、やはりまだ解明されていない部分でもあります。そのあたりもミステリアスですよね(遺伝子検査の結果、実はインド南洋東が起源だったという説もあります)。

アビシニアンは20世紀の初めの時代になると少なくなり、絶滅の起源にさらされることになります。これをフランスとアメリカに補助してもらうことで、来る1930年代には安定した猫種に戻ることができたのです。

これからアビシニアンを飼うときの注意点

それでは、これからアビシニアンを飼いたい人はどんな点に注意しておく必要があるでしょうか。

  • 活動的な猫種なので怪我をしないように配慮しておく
  • 活発すぎるからと、それに関して叱ったりはしないようにする
  • イタズラ好きなタイプでもあるので、危険因子はあらかじめ排除しておく
  • アビシニアンが寒くないように、温度調整できる環境を整えておく

まず、アビシニアンは基本的にとても活動的で元気いっぱいの猫種であることを理解しておくことが大切になります。元気すぎるゆえに怪我をしてしまうことも多いので、キャットタワーや家具の配置には注意しておきましょう。

特に若くて元気なアビシニアンは高度な運動能力を兼ね備えており、高いところからジャンプしたりして飼い主さんを困らせる可能性もあります。そんな時に危ないからと大声で叱ったりしないように気をつけてください。

アビシニアンが活動的なのは性質上決まっていることなので、それを叱ったりすることで人間への反抗心が芽生えてしまうこともあるからです。

さらに、猫が活発すぎて危険なことになり慌ててしまう前に、あらかじめ危険だと思われる要因は排除しておくこともできるでしょう。

特にアビシニアンはイタズラ好きな一面も持っているので、飼い主さんを困らせるようなイタズラをしたり、思いもよらない行動に出たりすることもあるんです。

アビシニアンの個々の性格をしっかりと理解してあげたうえで、危険はなるべく避けることができるようにしておきたいですね。

特にアビシニアンはあまり水を怖がらないという性質もあるので、お風呂で溺れたりすることがないように、しっかり気をつけてください。

さらに、アビシニアンは寒い気候は苦手な性質も持っているので、冬の時期は特にブランケットを猫ソファーに置いてあげるなどの工夫しておきましょう。自分で移動したりすることで体温調節ができる、部屋の作りにしておくと安心ですね。

アビシニアンを飼うのに向いている人とは?

アビシニアンを飼うのに向いているのは、どんなタイプの人なのでしょうか。

  • 猫にとにかく甘えてもらいたい・かわいがりたい人
  • 普段家を留守にすることがあまりない人
  • 猫と楽しく遊びたい人
  • マンションなどの集合住宅に住んでいない人

やはり、アビシニアンはとても甘えん坊で犬のような性格の個体もいるということで、「猫にしっかり甘えてもらいたい」という人には向いていますよね。

そしてアビシニアンは活発で好奇心旺盛なこともあり、長時間家を留守にしておくと危険な場合もあります(怪我や事故が起こる可能性があるので)。逆にいつも家に居て、猫と楽しく遊びたい…という人は向いているでしょう。

アビシニアンが高いところからジャンプしたりするので、どうしてもマンションなどに住んでいると騒音のクレームが出ることもあるので、注意したいところですね。

猫は夜行性ですから、夜にジャンプしたりするとさらに迷惑行為が目立つことになってしまうかもしれません。

ですから、なるべく集合住宅などに住んでいない人がアビシニアンと暮らすのには向いているでしょう。

アビシニアンがなりやすい病気

アビシニアンには、残念ながらかかりやすい病気というものが存在します。これらは日本以外の研究データも含まれていますが、やはり発現する可能性がある病気として知識として入れておくべきでしょう。

  • 細菌性尿路感染…おしっこが通る尿路に細菌が入ることで炎症を起こしたりする
  • ピルビン酸キナーゼ欠損症…ピルビン酸キナーゼという酵素が赤血球内に存在していないので、これによって貧血になってしまう
  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)…コロナウィルスに感染してしまうとこの病気になり、発症すればほぼ死んでしまう
  • マイコバクテリア症…マイコバクテリウムという真性細菌に感染することで、結核症状を引き起こすことがある
  • 進行性網膜萎縮症…目の中にある網膜が劣化してしまい、最悪の場合失明してしまうことも
  • 杆体錐体異形成…網膜の杆体や錐体が正常に機能しなくなり、視覚障害が出てしまう
  • 重症筋無力症…筋肉を動かす指令がうまく身体に伝わらない。そのため筋力が疲労したり脱力の症状が起こる
  • 腎アミロイドーシス…アミロイドAというたんぱく質が沈着することで機能不全になってしまう
  • 難産…出産の時にスムーズに赤ちゃんを体外に出すのが難しくなる。場合によっては帝王切開になることも

このように、アビシニアンがかかる可能性のある病気は多くあります。比較的症状が軽度のものから、命が危険にさらされるものまで、その症状の危険度も幅広くなっています。

やはり飼い主さんが猫の体調チェックを毎日行うことに加えて、定期的な健康診断を行ってもらうことも欠かせないでしょう。

アビシニアンの購入価格

アビシニアンを購入する場合の価格はどれくらいになるでしょうか。

ペットショップならば平均15万円から30万円程度、そしてブリーダーから購入する場合は5万円から20万円程度になっています(珍しい毛色のタイプはさらに価格が上がります)。

昔はアビシニアンは珍しい猫種でしたが、20年ほど前から日本でも多くブリーディングされるようになっているんですね。

アビシニアンをお迎えする方法

アビシニアンはどのようにお迎えしたらいいでしょうか。どのような選択肢を取るかをまず選ぶ必要があります。主なお迎え方法は下記の3つになります。

  • 里親募集をしている保護猫団体から譲り受ける
  • ペットショップで購入する
  • ブリーダーから購入する

まず、里親募集をしている保護猫団体から譲渡をしてもらうという選択肢があります。アビシニアンもまれではありますが、探していけば保護されているかもしれません。

ただ、保護猫団体から猫を譲渡してもらうためには、ある程度厳しい条件をクリアしないといけません。これから本気でアビシニアンを引き取りたいと考えているならば、しっかりと準備をしておくことはやはり必要でしょう。

その他には、ペットショップやブリーダーからお迎えするという方法もあります。ペットショップでもアビシニアンは以前よりは取り扱いされている場面が増えてきました。

ペットショップからの購入をした時は、何かトラブルなどが起こった場合でも対応してもらえないことが殆どですが(店にもよりますが)、その点優良ブリーダーならアビシニアンの性質をきちんと理解していますし、病気の危険性なども熟知しているでしょう。

アビシニアンは甘えん坊でも神経質な一面もあるので注意は欠かせない

アビシニアンはそのスッキリとした見た目に反して、実際には飼い主さんにデレデレ甘えてきてくれる、とってもかわいい犬のような性格をしていることが分かりましたね。

とても賢い猫ゆえに、神経質な一面もあるのでストレスを溜めたりすることがないように、飼い主さんが日頃からしっかりとケアしてあげる必要があるでしょう。

とにかく活発で好奇心が旺盛な猫種でもあるので、怪我をしたりしないように配慮してあげてくたさいね。とってもかわいいアビシニアンとの暮らしを、平和に楽しんでいきましょう。

みんなのコメント

  • タラバ より:

    雄のルディがいますが、とても活発で甘えん坊です。良く鳴きます。イタズラ好きで、階段下で飼い主をびっくりさせたり、可愛いですね。愛らしくて大好き。

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